モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

読書感想

読書感想:『辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦』~ 歴史認識の解像度が上がる1冊~

座談会(対談)本ってたいていはおもしろくない。 要約になっていたり、お互いの意見をなぞっただけ、で終わることが多いからだ。 けど、この本は違う。 周りを気にせず、お互いの知識や見識をノーガードでぶつけていき、波長がピタリとハマると生まれる知的ユ…

読書感想:『マンガ 死ぬこと以外かすり傷 (NewsPicks Comic)』~ 一発逆転も劇薬もない世界だからこそ、今できることを~

「バカなことにフルスイングしろ」 「努力は夢中に勝てない」 「ごちゃごちゃ考える前に動け」 平常運転の脳みそをかち割るような、強烈フレーズの数々。 自己啓発本なのか、ビジネステクニック本なのか、はたまた自伝なのか。 未だに区別がつかないのだけど…

2019年読んだ本まとめ。400冊一挙お見せします!

というわけで、今年も読書メーターのありがたい機能をフル活用。 2019年読んだ本を一挙にお見せします。 ちなみに、数字のデータは以下の通り。 2019年の読書メーター読んだ本の数:400読んだページ数:99851ナイス数:6212 確か、2018年度で冊数とナイス数…

2019年12月読んだ本のまとめ。年間読了数400冊達成しました!

あけましておめでとうございます。 2020年。何だか特別な響きに感じてしまう、不思議な始まり。 当ブログも気がつけば14年。 それほど多くを捧げてきたつもりも、注いできた自覚もないのだけど(苦笑) 細く長く続けてこられたことに、感謝しつつ、今年もよろ…

〈けど、きっとどうにかなります〉読書感想:『三木城合戦記』 命、散りゆけど(後編 最終話)(小説すばる 2020年 1月号 [雑誌])

開城、そしてその後を描いた最終回。 何かあるんじゃないか まだ波乱があるんじゃないか とビクビクしながら読んでいた。 加代たち名も無き領民や、伊織ら有志の別所武士団からすれば、開城して命救われればそれでよい、ということではない。 手術が成功した…

〈政治主導ってめんどうだ〉読書感想:『剛心』 第三回(小説すばる 2020年 1月号 [雑誌])

前回から引き続き政治主導のご都合展開にげんなりする展開。 現場からするとやりきれない思いをさせることばっかりだなあ。 井上馨、もう少し仕事してくれ(苦笑) 外交方針が変わり、内閣が変わる。 未だ長州や薩摩出身といった派閥が政治の中心を取り合う時…

〈儂は戦に疎い。縄張りは任せる〉読書感想:『塞王の楯』 第六回(小説すばる 2020年 1月号 [雑誌])

匡介、蛍大名・京極高次とご対面。 高次、しゃべればしゃべるほどいい人すぎる(笑) よく生き延びてきたなあ。そこらへんはやはり、“蛍”の存在があるが故の開き直り、なのだろうか・・・ ちなみに、雑誌連載なので挿絵があるのだが、描かれていた高次はえびす…

〈新しい戦の絵図を、俺は描きたい〉読書感想:『チンギス紀』 第三十三回(小説すばる 2020年 1月号 [雑誌])

大戦は、勝敗だけを決めるのではない。 勝った方も、負けた方も、何かが変わる。 そしてそれは、いい風に変わるとは限らない。 草原の覇権を廻る総力戦を制したテムジン。 事後処理や周辺掃討を他武将に任せられる人材豊富ぶり、盤石な体制に見えてきた。 今…

2019年11月読んだ本のまとめ。今年も残りわずか、ラストスパートかけていきます。

ホントに終わりが近づいてきた。 その割には暖かいような気がするけど・・・ さてさて、12月です。 ラストスパート。 今年掲げた読了目標400冊、平易な道ではないけれどどうにか実現可能なところまで来た。 まあ、50冊以上読むことになるのだけど(爆) 11月の…

〈これが、生きるということだ〉読書感想:『チンギス紀 六 断金』

金国と最も近かった民族・タタル族。 テムジン達にとって仇敵とも言える彼らが、金国と対立関係に。 金国VSタタル族に、テムジンは金国側として参戦。これが周辺の民族との関係を一気に悪化させる。 ジャムカとの別れ。 草原が赤く染まる予感。 そして、夢…

〈役人に対する江戸市民の通信簿〉読書感想:『『よしの冊子』にみる江戸役人の評判 武士の人事評価』 (新人物文庫)

江戸時代後期、松代定信が老中の時代。 幕閣や奉行に対する町人の評判は、意外と実態から外れていなかった! まるで町人による通信簿のようなことが記されている『よしの冊子』。 これを中心に、江戸時代の役人の実態を分析解説した1冊。 評判良かったのに…

〈なんだってそんな中途半端なことをするんだ〉読書感想:『剛心』 第二回(小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

政治主導って、いつの世も面倒くさい!! ドイツに派遣された日本の若き建築家と職人たち。 異なる環境、言葉の壁、そして西洋建築全体に関する尽きない疑問。 そんな中でも短期間で正式な設計図を作成しなければならない。 しかし、新しい日本を担う意気込…

〈もう終わりにしようではないか〉読書感想:『三木城合戦記 命、散りゆけど(前編)』(第7回 小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

最終回前編。 すでに限界を超えた三木城。 命を賭けた幕引きへの戦いが始まる。 これだけの狂気じみた状況になれば、和議なんて口に出した時点で、味方に殺される。 戦いは始め方より終わり方が難しい。終わらせる方も命がけ。 もはや敵は外ではなく内にある…

〈最強の矛、現る!〉読書感想:『塞王の楯』第五回(小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

ついに現れた、最強鉄砲集団・国友衆。 そしてその鬼才・国友彦九郎。 現時点における“最強の矛”。 実績も知名度も匡介よりはるかに上。 そして、先々への需要も、目指す先も・・・ 絶対の戦力があるから戦いは起きづらくなる VS 絶対に落ちない城があるか…

〈よく、眼を開け〉読書感想:『チンギス紀 第三十二回』(小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

草原の覇者をかけた壮絶な戦い、いったんの完結。 丸々合戦パートという、息抜きが全く出来ない回。 しかも、岳飛伝ラストを彷彿とさせる全軍入り乱れての激闘。 第二部(仮)の終わりを告げるにふさわしい戦いの数々だった。 武力で若干勝るジャムカに対し、…

〈すごい作品が選ばれた!〉読書感想:『言の葉は、残りて(抄録版)』(小説すばる 2019年 12月号 [雑誌])

第32回小説すばる新人賞受賞作。 歴史小説が選ばれた、と書かれてあったので試しに読んでみてビックリ! 新人賞ってこんなにクオリティ高いのか!! 京都から頼朝の子・実朝に輿入れしてきた信子。 境遇を嘆きながら見ず知らずの東国へやってきた彼女を待ち…

〈始めたなら、終わらせろ〉読書感想:『三木城合戦記 餓鬼と修羅 第6回』(小説すばる 2019年 9月号 [雑誌])

戦国時代、数多ある籠城戦の中でも特に凄惨なものとして取り上げられる三木城攻防戦。 秀吉による、犠牲の少ない戦い方として、一時は勝算の声すら上がっていたこの戦いも、最近では籠城側からの視点も意識されるようになり、その地獄絵図が、完全包囲の残酷…

〈これは“教科書”じゃなくて“強化書”だ〉読書感想:『戦国の教科書』

甲冑武士が手を挙げている表紙。 裏表紙では、坊さんも南蛮人?も女性もみんなで授業。 なんだか和気あいあいとした雰囲気。 加えて「戦国の教科書」というタイトル。 ビギナー向けなのかな、と思って開いてみる。 見事に騙された。 玄人をも唸らせる短編が…

2019年10月読んだ本のまとめ。読了300冊突破!ラスト2ヶ月でどこまで読めるかな。

あと少しで今年も終わり。 先月、この場に及んで「今年最後の夏日」がまたやってきた(汗) 秋通り越して冬に行きそうな気配があるなあ。 春夏秋冬はどうなっていくのやら・・・ と、いいつつ、あと2ヶ月。 年間読了300冊はすでに突破し、400冊へ向けて、あと…

2019年読破本 300冊突破!

昨日、『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)』を読了。 これで、2019年読破本、300冊突破! 昨年は12月に達成したこの記録に、1ヶ月以上早く到達!! きたな。 ここからは、400冊に向けて、ただ読むだけ。 体調を崩さない…

〈なにゆえわしが、街造りを先導せにゃいかんのじゃ〉読書感想:『剛心』 第一回(小説すばる 2019年 11月号 [雑誌])

新連載。 明治十八年東京、官庁集中計画のため、東京の街作りプロジェクトリーダーを勤めた井上馨の物語。 一流と思って頼んでいた外国人建築家が本国ではさほど著名じゃなかった事実とか メンバーが好き勝手言って収拾が付かないとか やるきのなさそーなメ…

〈やれる。三の石垣を守りつつ、甲賀衆を撥ね除けられる〉読書感想:『塞王の楯』 第四回(小説すばる 2019年 11月号 [雑誌])

日野城攻防戦。 戦闘が繰り広げられるなか、防備固める(石垣積む)って、いざその状態になると怖すぎる。 どう考えても無理そうなこの状況。 でも窮地の発想転換シーンは、どの作品でも燃えるな! 石垣(石積み)に関する知識、コツ、実態など、とにかく石垣作…

〈戦に在りて沸滾る命、死して尚駆け廻る〉読書感想:『チンギス紀』 第三十一回(小説すばる 2019年 11月号 [雑誌])

ついに始まった、草原の覇者を決める戦い。 ジャムカのなりふり構わない戦いが緒戦から意外な形でテムジンを襲う。 これまでモンゴル民族が持たなかった"拠点"の存在。 危なくなったらすぐ移動できる、という利点からの脱却を図ったことが足かせになるかも、…

〈大御所様の身はわたしが守りますのでご安心を〉読書感想:『将軍家康の女影武者』

実在した家康の側室・御奈津(清雲院)を描いた歴史小説。 家康を女性目線で見つめたその目線が新鮮。 9割考えているのだけど、最後の一押しを御奈津に委ねてしまうところが、小心なのか茶目っ気があるのか・・・ 男目線で読むと、御奈津でしゃばりすぎ!と随…

2019年9月読んだ本のまとめ。読了250冊突破!読んで気づけることがまだまだある

10月だぞ。 秋のハズだぞ。 なんで30度の日々が続いているんだーーーーー 「今年最後の夏日」何度目だよ・・・ と思ってしまうほど、暑い日々が続いてます。 (それでも朝や夜は涼しくなってきたけど) 今年もラスト1クール。 年間読破400冊に向けて、いよいよ…

〈天災を歴史から見る〉読書感想:『秀吉を襲った大地震』 (平凡社新書)

近年の歴史研究は多角的だ。 天候・地形・文化などなど、あらゆる方向からその原因を見つけ出す。 偉人が起こした業績が、想定された出来事だった、で片付けることはなくなってきているのだ。 そして意外と知られていないのが、地震や災害と当時の日本人がど…

2019年読破本 250冊突破!

昨日、『チンギス紀 第三十回』(小説すばる 2019年 10月号 [雑誌])を読了。 www.motiongreen.net これで、2019年読破本、250冊突破! 引き続き、ここ6年で最速での到達! 「年間300冊読破」を毎年唱いながら、到達できないことを、当たり前のように総括して…

〈俺は・・・・・・あの日の花代を守る〉読書感想:『塞王の楯 第三回』(小説すばる 2019年 10月号 [雑誌])

過去編。 信長を殺した光秀への賞賛の思いで胸がいっぱいの匡介。 やはり当時は憎しみが強かったんだな。 そしてそこに本当の使命を改めて叩き込む源斎が熱い。 雇われればどこにでもつくリアリスト でも胸の底に秘めたのは「お前は何を守る」に応えられる、…

〈奥方様は、大事なものを失われるかもしれません〉読書感想:『チンギス紀 第三十回』(小説すばる 2019年 10月号 [雑誌])

ついに、医師に薬師まで合流したテムジン軍。 前回の法律家に続き、着実に国づくりに必要なメンバーが続々登場。 ホント梁山泊みたいになってきた。 ベルグティの病が気になるところだけど・・・ 決戦まで組織としての充実が増していくテムジン軍。 先を見据…

2019年8月読んだ本のまとめ。バイブル・北方大水滸伝読み直しスタート!

お盆を越えて、台風を越えて 気がつけば、音色は夏から秋へ。 風も雲も、季節の変化を自己主張。 ここから、一気に年末へ向かっていくんだろうなあ。 そんな中、8月は一つ大きなことを始めてみた。 北方大水滸伝(読本含めて全51巻)、その読み直しだ。 1日1冊…