モーション・グリーン

気がつけばブログ始めてから10年を突破!たぶんこれからも本の感想とか特撮(仮面ライダー)とか映画とかアニメとかドラマとか。

読書感想(小説)

【読書感想】三木城合戦記 加代の戦場 第1回(小説すばる 2018年 6月号) 秀吉の城攻めイメージが変わる?!

豊臣(羽柴)秀吉の代名詞の一つ、城攻め。 物量作戦と念密な城の包囲で敵を脱出させず、味方の犠牲を最小限にとどめ、敵の死傷者も最小限。一時、信長の殺戮実績と対比され、平和的な手法とさえ言われてきた。 けど、兵糧攻めにされた籠城側からすれば生き地…

【読書感想】真実の航跡 第6回(小説すばる 2018年 6月号) 近くて遠い真実への扉!

前回に引き続き裁判。一度始まってしまうと、鮫島も周辺の人間との絡みが少なくなり、裁判オンリーの展開に。 それにしても、この問題(この問題に限った話しではないにしろ)様々な細部が焦点になっていて、全体像が掴みづらい。 傍聴側からすると日本側の(そ…

チンギス紀 第十四回(小説すばる 2018年 6月号 [雑誌])感想 ドドエン・ギルテ、小細工で散る

どこか、自分の評価を決めてしまっていたところ、あったなあ。 テムジンVSドドエン・ギルテ 決着。 モンゴル民族統一への攻防はいよいよ大詰めへ。 物語当初から、どこか歪んでいるモンゴル民族の統領たち。 そんななか、奇襲やら暗殺やら、手段を選ばない…

【読書感想】“最高”の理不尽を噛みしめよ!「信長を生んだ男」感想 

敬愛する作家・御大こと北方謙三は、志半ばで死んでしまった、作品の登場人物への死なせ方に関する読者の質問に対し、こんな回答をしたことがある。 (ちなみに、私、この現場にいたので、光景をよく覚えてます) 勝利と建設の観念を具現化した人物が楊令だ…

【読書感想】真実の航跡 第5回(小説すばる 2018年 5月号 [雑誌])。公判始まる、重き扉・崩れる偶像 真実は是か非か・・・

遙か昔、自分は裁判を傍聴したことがあった。 きっとその日は(いや、その日も)事件を、罪の実態を明らかにする 長い過程の1シーンだったんだろう。 自分は、本当はそもそも、その部屋に入る資格すらなかった人間だった。 けど、そんなことを考えず、後学…

【玄翁再び】チンギス紀 第十三回(小説すばる 2018年 5月号 [雑誌]) 感想。玄翁=胡土児ほぼ確定!?

魔人玄翁再び。 ラシャーン交渉失敗するかと思いきや、意外意外な結果に。 しかも死域らしきところまで到達するとは・・・玄翁大柄な女性が好みか(笑) 玄翁、金国への憎悪が相当なものになってる。 こりゃ、金国を滅ぼすために必要な人材を、モンゴル部族…

【読書感想】武者始め アイディアで“史実”を飛び越える、これぞ歴史の楽しみ方!

「あ~ありそうありそう」と言ってしまう、名将達の若き時代の片鱗。 近年の歴史小説は長編もさることながら、短編も読み応えがある。 短い(少ない)スペースで完結させなきゃいけない難しさはあるものの、凝縮された物語は中だるみしづらく読みやすい。 そし…

【読書感想】「西郷の首」維新に刻まれた、石川県士族の苦悩と執念

伊東潤が挑んだ、西郷隆盛三部作の最終巻(あ、走狗読んでない・・・)。 運命のいたずらで西郷の首を取ってしまった文次郎と、大久保の命を絶った島田一郎。 奇しくも同じ加賀藩士ということ自体が、秋山兄弟と正岡子規が同郷(同時代人)以来の衝撃だった。 が…

2018年3月読んだ本ベスト & 1~3月読んだ本ベスト10

◆2018年3月読んだ本ベスト 3月は歴史小説たくさん読もうかな、と(密かに)思い読んでいたせいか、 いつも以上に歴史小説(そしてマンガ)の割合が多いな(汗) さあ、そんな中で、3月読んだ本ベストは 運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則) です! …

【読書感想】維新の肖像 僕たちの“読書”を、この本から変えていこう。

以前、合戦の日本史 (文春文庫)を読んで興奮したことがあった。 一流の歴史小説作家の対談の中で、「司馬遼太郎の次」というテーマが出てきたことだ。 司馬遼太郎という偉大な作家の良し悪しに触れつつも、彼が知りたがった日本人の本質(ルーツ)、数多くの…

【読書感想】これぞ、島津の底力! 回天の剣―島津義弘伝〈下〉

弟が残した切り札。 回天の策をもって、龍伯天下に筋を通す 漢たちが託した、武士の誇り。 想いを背負い、維新天下に武を刻む 天野島津伝、いよいよ後編。 後編になっても、救いようのない島津分裂、忠恒大暴走、島津敵中突破という至高の一手でも、あと少し…

【読書感想】真実の航跡 第4回(小説すばる 2018年 4月号 [雑誌])。公判前夜、繰り出す決意 「真実の航跡」を求めて!

公判前夜。 思うに 結果も大事ではある一方 日本人として逃れられない現実と、それでも前へ進もうとする歩みの大切さ. これがこの作品の持つもどかしさ(笑)とパワーなんだなあ、と改めて実感。 鮫島の泥臭さはちょっと暑苦しい気がしてきたけど(笑) それでも…

【読書感想】チンギス紀 第十二回(小説すばる 2018年 4月号 [雑誌]) 玄翁(胡土児?)争奪戦!テムジン“狂”への渇望か

玄翁とテムジン、一気にご対面なるか! と思ったけど 流石にそれは速すぎるか・・・ 対面したら、この作品の大きなターニングポイントになるのは間違いないからなあ。 だが、玄翁と魔物五十騎を巡り、獲得に動き出す各陣営。 文字通り台風の目であり、一発逆…

【読書感想】衝天の剣 島津義弘伝 (上) 悲劇と喪失の連鎖 それでもあがく漢たちの物語

島津は失った。かけがえのない命を。 島津は割れていった。すれ違い、迷い、そして崩れていく・・・ それでも、漢たちは秘め続けた。 消えない炎と、天を衝く剣を。 墜ちた島津家 その迷走と激情の物語。 衝天の剣 島津義弘伝 上 作者: 天野純希 出版社/メー…

【読書感想】江戸を造った男 「あんたの仕事に対する姿勢は、この国で仕事をする者たちすべてが見本にすべきだ」

歴史から学べ。 この本から、我々はそのやり方ではなく、その根底にある志や姿勢、信念を学び、全身に染み渡らせなければならない。 本著は歴史小説であると同時に、ビジネス書としても高い評価を得ている1冊だ。 当ブログでも何度も取り上げている伊東さん…

2018年2月読んだ本ベスト & 3月読みたい本・期待本

◆2018年2月読んだ本ベスト 昨日、2月読んだ本一覧を更新。 本日は、その本の中から、2月読んだ本ベストの発表です。 www.motiongreen.net 2月読んだ本マイベストは、 僅差で 戦始末 とさせていただきます。 www.motiongreen.net 戦始末を読んでいなければ、 …

【読書感想】戦始末 生き残れ、戦国武将が見た戦の結末。

戦始末 作者: 矢野隆 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/01/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 戦国時代、負けなし、と言われる戦国武将はいた。 その一方で、大出世(歴史に名を残した)名将はほぼ例外なく大負けを経験し…

【読書感想】真実の航跡 第3回(小説すばる 2018年 3月号 [雑誌])。過去と今が重なる。そこから未来は生まれるか?

小説すばる 2018年 03 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/02/17 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 「ダートマス事件」当事者がようやく登場し、真実への扉がようやく開かれることに、なりそう。鮫島の熱さの理由も少し見えてきた…

チンギス紀 第十一回(小説すばる 2018年 3月号 [雑誌])に玄翁(胡土児?)現る!テムジン運命の分岐点か?

その目で何を見てきた? その牙でなぜ闘争を求めた? 魔人五十騎、戦場を掛ける。 理屈をはね飛ばすその凶器が、何かを変える。 小説すばる 2018年 03 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/02/17 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る …

【読書感想】戦の国。沖方丁が描く、戦国時代の“縦軸”

戦の国 作者: 冲方丁 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2017/10/19 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 沖方さんの描く戦国縦軸物語。 短編集であり、全てが既発表。読んできた方なら「なんだ、じゃあ読まなくても・・・」となりそうだが、…

読書感想『敵の名は、宮本武蔵』物語が動かされる、その鼓動が響いてくる傑作!

2017年に読んでいたら、間違いなくベスト20に入る1冊でした! 敵の名は、宮本武蔵 作者: 木下昌輝 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2017/02/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 実はこの本、Facebookで参加している歴史コミュ…

【読書感想】戦国24時 さいごの刻(とき)。着眼点に息を呑む新感覚の短編集

戦国24時 さいごの刻(とき) 作者: 木下昌輝 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2016/09/15 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 豊臣秀頼、今川義元など、有名な戦国武将の中には非業(?)の死をとげた者達がおり、その死に際は、生き様と合わせて、…

【読書感想】真実の航跡 第2回(小説すばる 2018年 2月号 [雑誌])。日本人の美徳が生んだ悲劇

伊東さん、耳が痛いです(笑) 小説すばる 2018年 02 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/01/17 メディア: 雑誌 この商品を含むブログを見る 現代(といっても戦後すぐではあるけれど)から過去を紐解く形式で進むこの作品。 ダートマス号事件が…

【読書感想】チンギス紀 第十回(小説すばる 2018年 2月号 [雑誌])。英雄折れず、テムジン疾風の大反撃!

その姿は、人の想いをつなげた。 その叫びは、人を動かした。 負けは終わりに非ず。負けは次への始まり。 一皮むけたテムジンの反撃が始まる。 小説すばる 2018年 02 月号 [雑誌] 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2018/01/17 メディア: 雑誌 この商品を含む…

【読書感想】さらば愛しき魔法使い。きっと次回は「帰ってきたドラ○もん」展開に違いない(笑)

さらば愛しき魔法使い 作者: 東川篤哉 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2017/04/13 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (4件) を見る 魔法で事件を解決?してしまう、掟破り(というか反則)魔法使いと刑事のドタバタ事件簿第3弾。 難事件を魔法で解決…

【読書感想】決戦!賤ヶ岳 創られた英雄への鎮魂歌

決戦!賤ヶ岳天野 純希 矢野 隆 吉川 永青 乾 緑郎 土橋 章宏 木下 昌輝 簑輪 諒 講談社 2017-11-21by G-Tools 賤ヶ岳の戦いを題材にした決戦シリーズ。 今回は七本槍をきれいに七人の作家サンで一人ずつ描いている。基本この七人はその後不遇なので(笑)どう…

【読書感想】曹操残夢―魏の曹一族 (中公文庫) 夢の跡を任された者達の結末・・・

曹操残夢―魏の曹一族 (中公文庫) 作者: 陳舜臣 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2008/05/23 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 4回 この商品を含むブログ (6件) を見る やっぱり孔明が死んだ後の三国志って、魅力が半減するよなあ、ということを再…

【読書感想】桶狭間の四人。それは願いの先に訪れた、奇跡のエピソード0

桶狭間の四人 光秀の逆転 作者: 鈴木輝一郎 出版社/メーカー: 毎日新聞出版 発売日: 2017/07/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る いやはや、このシリーズ、前作で“史実上”終わっていて、あとは本能寺やれるかどうか、なんて思っていたら、なん…

2017年読んだ本のまとめ

2018年初めの更新は、毎年恒例(?)の 昨年(2017年)読んだ本を一挙にお届けします。 まずは冊数などの、数字の結果から。 2017年の読書メーター読んだ本の数:239読んだページ数:53379ナイス数:1648 2016年よりは読めた、でもその前の数年より…

【読書感想】乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益。これは傑作だ!

2017年末。すごい作品とすごい著者に巡り会いました。 乱世をゆけ 織田の徒花、滝川一益 作者: 佐々木功 出版社/メーカー: 角川春樹事務所 発売日: 2017/09/29 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログを見る 聞くところによると、この本がデ…