モーション・グリーン

2018年、目標は読書300冊読破!進捗は当ブログで随時更新中。他には特撮(仮面ライダー)・ドラマ・アニメの感想などなど。

読書感想(歴史)

【決戦シリーズは軍神をどう描いたか?】読書感想:決戦!川中島 (講談社文庫)

決戦シリーズで唯一?単行本読み損ねた1冊。 で、文庫版を機に読んで見たけど、総合点じゃ完成度はイマイチ。 どうした、みなさん、って思ってしまった・・・ 信玄や謙信の深掘りをほとんどの方がしていないことと、比較的みなさん通説寄りな展開だったため…

【終わりなき願いの先へ】読書感想:敗れども負けず

短編集。これぞ、って感じ。 時代バラバラで、背景も、題材もどこか違うものばかり。 でも、根底にある意地とか、信念とか、誇りとか。目に見えない不屈の思いが根底にあるのが、読んでいて伝わる。 まず時代や地域のチョイスが渋い。 そして比較的地味で、…

貴方は直視できるか?ある愚将の生涯を【読書感想】「奪うは我なり 朝倉義景」感想 

歴史を知るというのは、結果を知るということだ。 その者が偉人だったのか、愚者だったのか、後世に生きる我々は、結果を知っている。だから、その事実が間違いではない限り、我々の基準が変わらない限り、偉人は偉人。愚者は愚者のままだ。 自然と、偉人は…

【若き英雄たちの演武】チンギス紀 第十六回(小説すばる 2018年 8月号 [雑誌])

テムジンとジャムカがついに共同戦線! VSトクトア戦 開幕。 今号はほぼこの2人視点で物語が進行。トクトア戦の後日談もきっちり描かれていて、少年漫画みたいにどシンプルな構成(爆) 今のところ息はピッタリの2人。 しかもお互いの戦術も理解しつつ、ど…

【血と涙の果てにある希望】読書感想:大友二階崩れ

この物語は、暗い。 この物語は、救いがない。 この物語は、絶望が漂う。 でも、最後まで読めば、見えるはずだ。 蛍火のような、細くて微かな、希望の道が。 信じ続け、守り続けてきた、信念の道が。 だから、くじけず、最後まで読んで欲しい。 その瞬間に感…

【再起の未来へ】真実の航跡 第7回(小説すばる 2018年 7月号)

追い込まれた鮫島に舞い込んだ、打開の知らせ。 まさか、大本である司令部の証人が見つかるとは・・・ 遂行した方だけじゃなく、命令した方にだって、敗戦は傷を残した。 手を汚していないからこそ、ぬぐえない悲しみがある。やはり、負けるのは辛い。 今回…

【あの2人が登場!】チンギス紀 第十五回感想(小説すばる 2018年 7月号 [雑誌])

連載も一五回目。ここまでが第三巻の内容になるのかな? ドドエン・ギルテ死後の世界。 やはり大物がいなくなると、色々変わってきている。 表向きは大きく動いてはいないけど、それぞれの心境は大きく揺れ動く。 テムジンはステージが上がった感じ。 兵力の…

【殲滅のときに候】センゴク天正記(4) (ヤンマガKCスペシャル)

新説・長篠合戦。 「織田徳川連合軍が、鉄砲で武田軍団を壊滅させた」 こんな簡潔な文章で終わらせられない修羅場が、全編を通じて広がっていた。 信長が見せた冷酷さ、 数多の命と引き替えに得るべき勝利が見えた、だからこその決断。 戦国時代、織田信長が…

【貧乏くじ名将の輝き】読書感想:奥羽関ケ原 

戦国時代。 実力は間違いなくあるのに、どうも結果に恵まれない人間がいた。 いわゆる、貧乏くじばかり引く者。 戦国時代ファンが集まると、「あのとき~だったらなあ」と話題にのぼる人物や事態は、だいたい一緒だ(笑) 知る人は指をたくさん折って(笑)名前…

【我らを、頼りに】読書感想:『センゴク天正記』(3) (ヤンマガKCスペシャル)

前作もそうだったけど、表紙・光秀怖すぎる。 作品読まなきゃラスボスだと思うわ(まあ、今後を考えると遠からずなんだけど) 本編は新説・長篠の戦いへ。 新説自体はそれほど目新しくはないものの、勝頼の“神・信玄化”は従来の勝頼と武田軍団に対するイメージ…

センゴク隊、初陣なり!【読書感想】センゴク天正記(2) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴクの軍作りがいよいよスタート。 身一つで働いているセンゴクが、いかにして組織を作っていくか。 前作のような派手で迫力のある絵ではないけれど、プレイヤーがマネジャーになるのは世の常。時代が変わっても、立ちはだかる要素は同じだなあ。 まあ、…

【読書感想】三木城合戦記 加代の戦場 第1回(小説すばる 2018年 6月号) 秀吉の城攻めイメージが変わる?!

豊臣(羽柴)秀吉の代名詞の一つ、城攻め。 物量作戦と念密な城の包囲で敵を脱出させず、味方の犠牲を最小限にとどめ、敵の死傷者も最小限。一時、信長の殺戮実績と対比され、平和的な手法とさえ言われてきた。 けど、兵糧攻めにされた籠城側からすれば生き地…

【読書感想】真実の航跡 第6回(小説すばる 2018年 6月号) 近くて遠い真実への扉!

前回に引き続き裁判。一度始まってしまうと、鮫島も周辺の人間との絡みが少なくなり、裁判オンリーの展開に。 それにしても、この問題(この問題に限った話しではないにしろ)様々な細部が焦点になっていて、全体像が掴みづらい。 傍聴側からすると日本側の(そ…

チンギス紀 第十四回(小説すばる 2018年 6月号 [雑誌])感想 ドドエン・ギルテ、小細工で散る

どこか、自分の評価を決めてしまっていたところ、あったなあ。 テムジンVSドドエン・ギルテ 決着。 モンゴル民族統一への攻防はいよいよ大詰めへ。 物語当初から、どこか歪んでいるモンゴル民族の統領たち。 そんななか、奇襲やら暗殺やら、手段を選ばない…

【センゴク、領主になったってよ】読書感想:センゴク天正記(1) (ヤンマガKCスペシャル)

いよいよ第二章開幕。 が、 第一章から読んでいる読者からすると拍子抜けかも? まだ駆け出しの武芸者・センゴク 泥臭い、小さな集団・木下軍。 信長という稀代の英傑を主君にもったこの妙な?集団が、苦しみ、悲しみ、喜び、高めあって、戦国時代を走ってい…

【第一部完結】読書感想:センゴク(15) (ヤンマガKCスペシャル)

第一部、堂々の完結。 センゴクたちだけじゃなく、秀吉も覚悟を決める。 その姿が、言葉では表現できない重みを感じさせる。こうやってみんな一つずつ強く大きくなるんだなあ。 まさに登りゆく木下隊と、最期の最期に輝いて散っていく浅井家が同じように生き…

【命を照らす輝き】読書感想:センゴク(14) (ヤンマガKCスペシャル)

「生きようや」 「いつでも いつまでも 明るい生きれ」 「大丈夫 みんなが見守ってくれとる」 「帰って来い!センゴク」 もはや言葉はいらない。 生きて生きて、生ききった、と思ったその先に、自分だけの命じゃないことに気付いた。 センゴクが死と生との狭…

【読書感想】“最高”の理不尽を噛みしめよ!「信長を生んだ男」感想 

敬愛する作家・御大こと北方謙三は、志半ばで死んでしまった、作品の登場人物への死なせ方に関する読者の質問に対し、こんな回答をしたことがある。 (ちなみに、私、この現場にいたので、光景をよく覚えてます) 勝利と建設の観念を具現化した人物が楊令だ…

【読書感想】真実の航跡 第5回(小説すばる 2018年 5月号 [雑誌])。公判始まる、重き扉・崩れる偶像 真実は是か非か・・・

遙か昔、自分は裁判を傍聴したことがあった。 きっとその日は(いや、その日も)事件を、罪の実態を明らかにする 長い過程の1シーンだったんだろう。 自分は、本当はそもそも、その部屋に入る資格すらなかった人間だった。 けど、そんなことを考えず、後学…

【玄翁再び】チンギス紀 第十三回(小説すばる 2018年 5月号 [雑誌]) 感想。玄翁=胡土児ほぼ確定!?

魔人玄翁再び。 ラシャーン交渉失敗するかと思いきや、意外意外な結果に。 しかも死域らしきところまで到達するとは・・・玄翁大柄な女性が好みか(笑) 玄翁、金国への憎悪が相当なものになってる。 こりゃ、金国を滅ぼすために必要な人材を、モンゴル部族…

【読書感想】武者始め アイディアで“史実”を飛び越える、これぞ歴史の楽しみ方!

「あ~ありそうありそう」と言ってしまう、名将達の若き時代の片鱗。 近年の歴史小説は長編もさることながら、短編も読み応えがある。 短い(少ない)スペースで完結させなきゃいけない難しさはあるものの、凝縮された物語は中だるみしづらく読みやすい。 そし…

【さらば強敵よ、愛しき人よ】読書感想:センゴク(13) (ヤンマガKCスペシャル)

朝倉滅亡。 まあ、前巻で実質滅んでいたけど。 それでも、朝倉と斎藤の想いを託された最後の魂・鳥居との決着をきちんと終えなければ、信長にとってもセンゴクにとっても終わりとは言えなかった。 鳥居の騎士道話しは、この作品の中で「あ、ちょっと寄せたな…

【読書感想】「西郷の首」維新に刻まれた、石川県士族の苦悩と執念

伊東潤が挑んだ、西郷隆盛三部作の最終巻(あ、走狗読んでない・・・)。 運命のいたずらで西郷の首を取ってしまった文次郎と、大久保の命を絶った島田一郎。 奇しくも同じ加賀藩士ということ自体が、秋山兄弟と正岡子規が同郷(同時代人)以来の衝撃だった。 が…

2018年3月読んだ本ベスト & 1~3月読んだ本ベスト10

◆2018年3月読んだ本ベスト 3月は歴史小説たくさん読もうかな、と(密かに)思い読んでいたせいか、 いつも以上に歴史小説(そしてマンガ)の割合が多いな(汗) さあ、そんな中で、3月読んだ本ベストは 運は操れる (望みどおりの人生を実現する最強の法則) です! …

【散るものたちへの挽歌】読書感想:センゴク(12) (ヤンマガKCスペシャル)

朝倉殲滅戦 やってくれると思っていたらここまで細かく、ドラマティックに描いてくれるとは! 通説ではこのあとの長篠の合戦に焦点が集まり、 浅井朝倉を滅ぼした、 くらいしか記載されないことが多い。 しかし 第2次朝倉攻め(今巻の内容)は桶狭間の戦いと…

【読書感想】維新の肖像 僕たちの“読書”を、この本から変えていこう。

以前、合戦の日本史 (文春文庫)を読んで興奮したことがあった。 一流の歴史小説作家の対談の中で、「司馬遼太郎の次」というテーマが出てきたことだ。 司馬遼太郎という偉大な作家の良し悪しに触れつつも、彼が知りたがった日本人の本質(ルーツ)、数多くの…

読書感想:センゴク(11) (ヤンマガKCスペシャル)  “無”への道!

信長包囲網が生み出した、最大の危機。 追い詰められたかに見えた信長。 あの三方ヶ原の戦いを経て、信玄との“見えない”戦いを経て、彼は大きく広くなった。 普通であれば信玄死す、で終わるところを、信玄が墜ちるまでの短い期間を濃厚に描くこの作品は、こ…

【読書感想】これぞ、島津の底力! 回天の剣―島津義弘伝〈下〉

弟が残した切り札。 回天の策をもって、龍伯天下に筋を通す 漢たちが託した、武士の誇り。 想いを背負い、維新天下に武を刻む 天野島津伝、いよいよ後編。 後編になっても、救いようのない島津分裂、忠恒大暴走、島津敵中突破という至高の一手でも、あと少し…

【読書感想】真実の航跡 第4回(小説すばる 2018年 4月号 [雑誌])。公判前夜、繰り出す決意 「真実の航跡」を求めて!

公判前夜。 思うに 結果も大事ではある一方 日本人として逃れられない現実と、それでも前へ進もうとする歩みの大切さ. これがこの作品の持つもどかしさ(笑)とパワーなんだなあ、と改めて実感。 鮫島の泥臭さはちょっと暑苦しい気がしてきたけど(笑) それでも…

【読書感想】チンギス紀 第十二回(小説すばる 2018年 4月号 [雑誌]) 玄翁(胡土児?)争奪戦!テムジン“狂”への渇望か

玄翁とテムジン、一気にご対面なるか! と思ったけど 流石にそれは速すぎるか・・・ 対面したら、この作品の大きなターニングポイントになるのは間違いないからなあ。 だが、玄翁と魔物五十騎を巡り、獲得に動き出す各陣営。 文字通り台風の目であり、一発逆…