モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈虹が、見えます〉読書感想:『チンギス紀 第二十八回』(小説すばる 2019年 8月号 [雑誌])

 

小説すばる2019年8月号

 

 

 

ついに始まってしまったテムジンVSジャムカ。

その戦いで訪れたチルギタイの死。

 

そして同盟国・ケレイト王国トオリルの劣化が、テムジンの前途に暗雲を漂わせる。

 

テムジン陣営は主要メンバー脱落は、初めてではなかろうか。

これからどんどんこういうことが起きてくるのだろうけど、やはりさみしい。

「虹が、見えます」が泣かせるよ・・・

 

 

テムジン陣営全体としては、新たな戦力・貿易の充実、そして先々で必要になりそうな人物(能力)の開花など、どんどん厚みが増してきてはいる。

が、ソルカン・シラの病死など、老い、という話しが忍び寄ってきている。

母もそろそろな雰囲気(涙)

 

 

一方、テムジン包囲網は、ジャムカをも巻き込みながら、タルグダイ参戦しそうな雰囲気。

あとは金国への外交謀略まで発動したら、もはや四面楚歌。

とても嫌な予感しかしない・・・

 

 

小説すばる2019年8月号

小説すばる2019年8月号

 
チンギス紀 五 絶影

チンギス紀 五 絶影

 

 

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〈俺は必ず生きて、いま一度、お前を迎えに参る〉読書感想:『神遊の城』 (講談社文庫)

神遊の城 (講談社文庫)

 

 

当たり前の話しではあるが、”忍び”が歴史の表舞台で名を残すことはほとんど無い。

“忍び”が歴史の事件に、その存在を明らかになる実績を残すことはない。

 

ところが(直接的ではないにしろ)歴史に大きく関与した、ということなら、いくつかの記録がある。

古くは厩戸皇子(聖徳太子)配下の武将が”忍び”を使ったとの記述があり、もっと後年になると、天草・島原の乱に幕府方が”忍び”を城内に潜入させた(させようとした)記述が残っている。

 

その中でも、最も”忍び”が史実に刻んだ足跡の中で大きなものがある。

それが室町時代後期・足利義尚の死だ。

 

六角氏討伐のため、自ら遠征した義尚だったが、ゲリラ戦法に悩まされ、なかなか目標達成とならなかった。

しかも、義尚は京都に戻ることなく現地で死去。

病死と言われているが、”忍び”の影がちらつく結末とされている。

 

この一連の出来事については、甲賀・伊賀の関与が記載されているとか。

まさしく、”忍び”が歴史を動かした事件である。

 

 

これを題材に描かれたのが本書『神遊の城』

それだけで読むべき1冊なのだが、読んでみると展開が独特。

 

序盤こそ敵・味方それぞれの主人公とヒロインの熾烈な戦いと身分(立場)を越えたラブストーリーが(まるで裏表のように)進んでいく。

ところが、中盤以降は情報と状況の整理を何度もしないといけない何とも不思議な展開。

 

足利軍(義尚)から忍びの国を守ればよい戦いのはずが、室町幕府内権力闘争と,忍び一族内の暗闘が、状況を複雑に彩っていく。

 

そしてそれまで抱いていた予感が確信に変わる終盤。

もう、何が何やら(笑)

 

忍者モノから一気にサイボーグもの?

それともヒューマンストーリー?

 

これまでの忍びモノでは考えられない組み合わせ(要素)が最後の最後まで続く、どんでん返し連発の一作。

 

赤神さんの意欲作だ。

 

神遊の城 (講談社文庫)

神遊の城 (講談社文庫)

 
神遊の城 (講談社文庫)

神遊の城 (講談社文庫)

 

 

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2019年6月読んだ本のまとめ。もう今年も半分過ぎた・・・

7月になると聞こえてくるフレーズ

 

「2019年、半年終わったーーーーーー」

「もう、半分終わった、だと・・・」

 

 

ホントそう(笑)

 

何事も締切が近づくとテンポもテンションも高まるのが人間の性

下半期の方が、上半期よりも色々高まっていくとは思う。

 

でも、時間の長さは上半期も下半期もほぼ同じだから・・・

質だったり、取捨選択だったり、と工夫をしながら過ごしていかないと、ね。

 

というわけで、6月読んだ本のまとめ。

 

 

6月の読書メーター
読んだ本の数:29
読んだページ数:7081
ナイス数:348

 

冊数は不調だった先月(5月)からようやく復調。

そして、年間150冊を突破。

ここ6年くらいの中で最速でした。

 

とはいっても単純計算だと、これじゃ年間400冊には届かない。

しかも、昨年(2018年)冊数にも届かない・・・

 

まあ、昨年も確か下期から「年間300冊越えを目指すぞーーー」なんて言ってたはず。

そこからテンション高まったもんなあ。

 

今年もそんな感じで上げていきますか。



吹けよ風 呼べよ嵐 (祥伝社文庫)吹けよ風 呼べよ嵐 (祥伝社文庫)感想
文庫版読了。武田・上杉の対決構図と史実での展開に満親・信正の戦いを重ね合わせるストーリーテリングの妙は、再読しても色あせることがない。単行本では、価値観の相違と後の時代の変化を先取りした題材作りが絶妙、という感想だったが、今回はそれに加えて、信じ合ったり憎み合ったりする二人の関係性が印象に残る。特に思考の読み合いや臭いでの判別、最後の最後で刀を振り下ろせず、敵でありながら混戦の中では背中を合わせられるヒーロー要素が熱い。大人の都合はともかく、続編は成立しうるな、と改めて実感。武田家滅亡ともリンクするし。
読了日:06月01日 著者:伊東潤
なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?
読了日:06月01日 著者:山口 揚平
戦国おもてなし時代 信長・秀吉の接待術戦国おもてなし時代 信長・秀吉の接待術
読了日:06月01日 著者:金子 拓
絶景温泉100 (幻冬舎新書)絶景温泉100 (幻冬舎新書)
読了日:06月01日 著者:高橋 一喜
ポンコツ武将列伝ポンコツ武将列伝
読了日:06月01日 著者:長谷川 ヨシテル
アフターデジタル オフラインのない時代に生き残るアフターデジタル オフラインのない時代に生き残る
読了日:06月01日 著者:藤井 保文,尾原 和啓
決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍決戦!設楽原 武田軍vs.織田・徳川軍感想
決戦シリーズ最新作は、新進気鋭の著者が揃った短編集。題材が設楽原(長篠)の戦いなので、被りそうだな、被ったら完成度の差が・・・と思っていたのだけど、みなさまそれぞれの世界観で真正面から被りにきていて驚く(笑)だからといってつなげて読んでもくどくはなく、どれも読み応え抜群。この作品通じて興味持つ著者現れる読者多いんじゃないかなあ。題材としては酒井忠次(砂原さん)、朝比奈泰勝(箕輪さん)、真田昌輝(赤神さん)がマニアックだけど、ここじゃないと読めない感高め。そして山県昌景(武川さん)は泣かせにきた一作。
読了日:06月04日 著者:赤神 諒,佐藤 巖太郎,砂原 浩太朗,武川 佑,簑輪 諒,宮本 昌孝,山口 昌志
ワンコイン心理術 500円で人のこころをつかむ心理学 (PHP文庫)ワンコイン心理術 500円で人のこころをつかむ心理学 (PHP文庫)
読了日:06月06日 著者:メンタリストDaiGo
酔象の流儀 朝倉盛衰記酔象の流儀 朝倉盛衰記感想
大友三部作+戦神を一端脇に置き(苦笑)読み始めたら一気読みしてしまった1冊。実は大友二階崩れと構図がほぼ同じで、合戦シーンが比較的文字報告ばかりではあるのだけど、それを気付いても全く気にならないほどのストーリーテリングの素晴らしさ。馴染みの薄い朝倉家臣団が最後には愛おしく思えてしまうほどの、忠臣たちの奮迅ぶりと、主君のどうしようもなさ(涙)水戸黄門のような「お決まりだけどそれが読みたい」というニーズにバッチリ応えた赤神さんの素晴らしさだなあ。クライマックスの“運命の分かれ道“への集約構成が鳥肌モノ。
読了日:06月08日 著者:赤神 諒
虎の牙虎の牙感想
再読。勝沼氏館跡や大膳寺行った後に読むと、アケヨや理慶尼の顔が目に浮かぶ。不器用な愛情の物語であり、理不尽な運命の物語であり、自然と文明の共存の難しさを突きつけられる作品。やはり歴史小説としては異色の存在だけど、何とも言えない読了感は、この本読んで良かったなあ、と思わせるものだった。意外と真田が山の民出身というところを匂わせていただけに、武田家滅亡時にどう動いていたのか、とか、武田家滅亡後の動きとか読んでみたい気がするのだけど、新刊では語られているのかな?(まだ読んでないので・・・ゴメンなさい)
読了日:06月10日 著者:武川 佑
我間乱-修羅-(1) (講談社コミックス)我間乱-修羅-(1) (講談社コミックス)
読了日:06月10日 著者:中丸 洋介
銅像歴史散歩 (ちくま新書)銅像歴史散歩 (ちくま新書)感想
言われてみれば、いろんなところにある銅像。思わず拝んだり写真撮ったりしているけど、なぜこの場所に?な銅像や、なんでコレが銅像に?なものまで、色々あるもんだなあ。そして、戦時中に軍事材料として溶かされたものや、併設していた施設がなくなり、ポツリと取り残された銅像など、さみしい経歴を持つものも・・・ちなみに日本史上、銅像になっていない人物がいるのだが、どこか作ってくれまいか。豊臣(羽柴)秀吉があんなにたくさんあるのに、なぜ弟の秀長は存在しないのだ(涙)
読了日:06月11日 著者:墨 威宏
一流の人は、本のどこに線を引いているのか一流の人は、本のどこに線を引いているのか
読了日:06月12日 著者:土井英司
日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記 (角川文庫)日本一の商人 茜屋清兵衛奮闘記 (角川文庫)
読了日:06月14日 著者:誉田 龍一
我間乱-修羅-(2) (講談社コミックス)我間乱-修羅-(2) (講談社コミックス)
読了日:06月14日 著者:中丸 洋介
戦国の陣形 (講談社現代新書)戦国の陣形 (講談社現代新書)
読了日:06月15日 著者:乃至 政彦
セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方セカンドID―「本当の自分」に出会う、これからの時代の生き方
読了日:06月15日 著者:小橋賢児
織田一(おだいち)の男、丹羽長秀織田一(おだいち)の男、丹羽長秀
読了日:06月15日 著者:佐々木 功
小説すばる 2019年 07 月号 [雑誌]小説すばる 2019年 07 月号 [雑誌]感想
【チンギス紀】ここ数回続いていた勢力間の揺れ動きが一つの頂点へ。ついにタタル族領主へ登り詰めたテムジン、がそれは外交上の孤立を意味し、いよいよ大連合との戦いが鮮明に。一方、他陣営は対テムジンに向きつつも、どこかテムジンへの羨望の匂いを醸し出す。対勢力間(単一)では割り切れない、入り組んだ関係の糸が、個々の思いすら汲むことを許さない。そして袋小路のジャムカ、こういう漢が一番北方文学では映える。わかっている、を呑み込んだシーンが最高、泣けてくる。
読了日:06月17日 著者: 
我間乱-修羅-(3) (講談社コミックス)我間乱-修羅-(3) (講談社コミックス)
読了日:06月17日 著者:中丸 洋介
文芸オタクの私が教える バズる文章教室文芸オタクの私が教える バズる文章教室
読了日:06月18日 著者:三宅香帆
地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)地アタマを鍛える知的勉強法 (講談社現代新書)
読了日:06月20日 著者:齋藤 孝
仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火(3) (モーニング KC)仮面ライダーアマゾンズ外伝 蛍火(3) (モーニング KC)
読了日:06月21日 著者:真じろう
機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST (8) (角川コミックス・エース)機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST (8) (角川コミックス・エース)
読了日:06月21日 著者:長谷川 裕一,宮崎 真一
もののふの国 (単行本)もののふの国 (単行本)
読了日:06月24日 著者:天野 純希
幕末維新と佐賀藩―日本西洋化の原点 (中公新書)幕末維新と佐賀藩―日本西洋化の原点 (中公新書)
読了日:06月24日 著者:毛利 敏彦
大友の聖将大友の聖将
読了日:06月27日 著者:赤神諒
風都探偵 (6) (ビッグコミックス)風都探偵 (6) (ビッグコミックス)
読了日:06月28日 著者: 
落梅の賦落梅の賦
読了日:06月28日 著者:武川 佑

読書メーター

 

 

 

〈わかっている・・・〉読書感想:『チンギス紀 第二十七回』(小説すばる 2019年 7月号 [雑誌])

 

小説すばる2019年7月号

 

 

ここ数回続いていた勢力間の揺れ動きが一つの頂点へ。

 

ついにタタル族領主へ登り詰めたテムジン。

が、それは外交上の孤立を意味していた。

 

金との関係も絶対的(一心同体となって戦ってくれる)関係ではなく、むしろ漢民族との連携を図ったことが、周辺民族の反感を買うことに。

いよいよ大連合との戦いが鮮明になってきた。

(その割にテムジン軍が和気あいあいとしていたり、新規戦力が参入したり、と比較的穏やかなのが妙に気になる・・・)

 

一方、他陣営は対テムジン連合へ向きつつも、どこかテムジンへの羨望の匂いを醸し出す。

 

本当は、一つになって、外敵と戦うべきではないのか?

大切な自民族たちを守れれば、それでよいのではないか?

いや、それよりも、こうやって一本筋の通った主張で戦う漢こそ、目指すべき目標なのではないか?

 

対勢力間(単一)では割り切れない、入り組んだ関係の糸が、個々の思いすら汲むことを許さない。

 

そして、個人の感情でも、外交関係でも袋小路のジャムカ。

こういう漢が一番北方文学では映える。

 

わかっている、を呑み込んだシーンが最高。

泣けてくるわ。

 

 

小説すばる2019年7月号

小説すばる2019年7月号

 
チンギス紀 五 絶影

チンギス紀 五 絶影

 

 

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2019年読破本 150冊突破!

昨日、『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』 を読破(正確に言うと再読)

 

一流の人は、本のどこに線を引いているのか

一流の人は、本のどこに線を引いているのか

 

 

これで、2019年読破本、150冊突破!

依然として、ここ6年で最速での到達!

 

もっとも、単純計算で年間400冊にはまだ届かないのも依然として変わらず(笑)

誰だ、6月末に200冊いけば、なんて言ってたのは・・・

 

よくよく計算してみると、このままいくと昨年冊数にも達しない(汗)どんだけ去年は下期からブーストしてたのやら。

 

先月・今月、と体調崩していたこともあって、読破数含めいろんなことが低迷がちだったけど、ようやく持ち直してきた。

 

まだあと半年ある。

無意味に先々へ委ねるのはよくないが、明日やその先のために生きているのも、揺るぎない事実。

 

400冊というたかーーーい壁に向かって、また一歩ずつ。

 

〈銅像は悲しい存在だ〉読書感想:『銅像歴史散歩』 (ちくま新書)

 

銅像歴史散歩 (ちくま新書)

 

 

 

先月、山梨へ行った際に「武田信虎の銅像が、甲府駅にできた」という情報を入手。

急いでその場所へ向かい、写真をパシャリ♪

 

 

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まさか、甲冑ではなく僧体とは思わず、探すのに時間がかかった(苦笑)

 

昔から著名な歴史人物の銅像をみると拝んでしまう習性ができあがってしまい、何かにつけて頭を下げてしまう(苦笑)

 

ただ、落ち着いて考えてみる。

 

なぜこの場所に?な銅像

確かにある。

なんでコレが銅像に?

言われてみれば、そうだよなあ。

 

そもそも銅像は、一時期ブームだったときがあるらしく、色んなモノが作られたが、その先には地元に貢献できなかったものもたくさんあるらしい。

 

戦時中に軍事材料として溶かされたもの

併設していた施設がなくなり、ポツリと取り残されたもの

など、さみしい経歴を持つものも・・・

 

本書では、様々な銅像を紹介。

それほど多くはないもの、歴史上の人物たちも収録されている。

 

ちなみに日本史上、銅像になっていない人物がいるのだが、どこか作ってくれまいか。 武田信虎ができたのならアノ人とか、アノ方とか、いっぱい思いつくのに~

 

 

銅像歴史散歩 (ちくま新書)

銅像歴史散歩 (ちくま新書)

 
銅像歴史散歩 (ちくま新書)

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〈長き約定に幕を引きまする〉読書感想:『虎の牙』

 

虎の牙

 

 

再読。

 

5月に勝沼氏館跡や大膳寺行ったときに、この作品の光景が目に浮かんだ。

 

勝沼氏館跡では、アケヨ(信友)が立てこもったときの様子が。

大膳寺では、かすかに泣く理慶尼の顔が。

 

お寺では、理慶尼は心優しく勝頼たちを出迎え、一緒の部屋で布団を並べて寝るほどの見事な心がけだった尼さん、というトーンで紹介されていた。

その話と理慶尼の心の内が、僕の頭の中で重々しく重なり、気がつけばツアーのメンバーの列から、僕は離れていた。

 

なんとなく、聞いていられなかったから、だと今ならわかる。

 

 

不器用な愛情の物語。

理不尽な運命の物語。

そして、自然と文明の共存の難しさを突きつけられる物語。

 

特に、穢れや山の民の空間へ踏み込む際の(過剰とも思える)儀式の数々。

やはり歴史小説としては異色の存在だ。

 

でも、運命はどこかで変えられる。

例えそれが命とミリ単位の変化という、割に合わない引き替えだとしても。

 

報われない結末、それでも“少し変わった”。

だから、何とも言えない読了感は、この本読んで良かったなあ、と思わせるものになったのだと思う。

 

※そういえば、意外と真田が山の民出身というところを匂わせていただけに、武田家滅亡時にどう動いていたのか、とか、武田家滅亡後の動きとか読んでみたい気がする。

 

 

虎の牙

虎の牙

 
虎の牙

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〈お前はこれより、朝倉家を守る酔象たれ〉読書感想:『酔象の流儀 朝倉盛衰記』

酔象の流儀 朝倉盛衰記

 

 

大友三部作+戦神を一端脇に置き(苦笑)読み始めたら一気読みしてしまった1冊。

 

なぜ、大友家作品からいきなり朝倉?と思っていたのだけれど、読んで見ると色々発見が。

一番の発見は大友二階崩れと構図がほぼ同じ、ということ。

 

愚かな主君

賢しい親族

佞臣まがいのいやらしい家臣(しかも、この作品じゃもう一人の主人公扱い・・・)

強敵の存在

報われない主人公

あと一歩の所で勝てそうになる怒濤の展開

そしてささいなところから生まれるほころび

負けてはしまうのだけど、滅びの中にある微かな希望

 

まあ、『大友二階崩れ』ほど暗くはないけれど・・・

 

 

www.motiongreen.net

 

 

ただ、この感情曲線の動きこそ赤神文学の特徴。

赤神さんの作品読んでいる人はこれが好きに違いない。

かくいう僕もその一人(笑)

 

馴染みの薄い朝倉家臣団が題材にも関わらず、最後には愛おしく思えてしまうほどの涙ぐましい奮迅ぶり。

(彼らの原動力、師・朝倉宗滴の理想的なキャラクターがたまらなくいいのですよ!)

 

そして、その忠臣たちの努力を無にする主君のどうしようもなさ(涙)

 

水戸黄門のような「お決まりだけどそれが読みたい」というニーズにバッチリ応えた赤神さんの素晴らしさだなあ。

 

が、その一方で、合戦シーンが比較的文字報告ばかりで、やや物足りない。

あまりコミュニケーション上手く無さそうな吉家の外交活動を、(大変そうだけど)こなしている、程度の描写に留めているなど、随所での端折り具合も気になるところ。

 

それも、クライマックスの“運命の分かれ道“への集約構成が鳥肌モノなので、最後まで読めばまるで気にならない。

 

冒頭の主人公・吉家の最期から時を遡っていく構成のおかげで、世界観に馴染みながら読んでいける。

きっと、読み終えたら、“困ったような微笑み”が浮かんでくるに違いない。

 

 

 

酔象の流儀 朝倉盛衰記

酔象の流儀 朝倉盛衰記

 
酔象の流儀 朝倉盛衰記

酔象の流儀 朝倉盛衰記

 

 

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