モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈奥方様は、大事なものを失われるかもしれません〉読書感想:『チンギス紀 第三十回』(小説すばる 2019年 10月号 [雑誌])

小説すばる 2019年 10 月号 [雑誌]

 

 

 

ついに、医師に薬師まで合流したテムジン軍。

前回の法律家に続き、着実に国づくりに必要なメンバーが続々登場。

 

ホント梁山泊みたいになってきた。

ベルグティの病が気になるところだけど・・・

 

 

 

決戦まで組織としての充実が増していくテムジン軍。

先を見据えすぎて「今やることがない」と頭領が言ってしまうほど(笑)

それに対し、テムジン側・対テムジン側と、草原の色は鮮明にわかれてきた。

 

 

ちなみに、珍しいな、と思ったのが対テムジン側の大同盟締結のシーン。

北方作品でこういう光景を描くのは、あんまり読んだことがないかも。

まあ、誰が盟主になるか、というのはすごく重要だからなあ。

ジャムカはどこまで腹をくくったのだろうか。

つくづく損な役割を担うな(苦笑)

 

そして、いやーな予言を受け取ったラシャーン。

当初は夫に依存されていたけど、今や夫は立ち直り、気がつけば自分が依存している。

どこか、女性として甘えたい存在を探しているのでは?という気配もあった気がする。

トクトアとの出会いは何をもたらすのか・・・

 

小説すばる 2019年 10 月号 [雑誌]

小説すばる 2019年 10 月号 [雑誌]

 

 

チンギス紀 五 絶影

チンギス紀 五 絶影

 

 

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2019年8月読んだ本のまとめ。バイブル・北方大水滸伝読み直しスタート!

お盆を越えて、台風を越えて

気がつけば、音色は夏から秋へ。

 

風も雲も、季節の変化を自己主張。

ここから、一気に年末へ向かっていくんだろうなあ。

 

 

そんな中、8月は一つ大きなことを始めてみた。

 

北方大水滸伝(読本含めて全51巻)、その読み直しだ。

 

1日1冊読んだとしても10月以降までかかる計算。

(実際はそこまで早くは読めない)

年内めいいっぱい使って、もう一度あの熱気を取り入れたい。

 

久々に、わき上がった衝動を、無計画で受け入れた。

読み終わったときの、自分の変化が楽しみだ。

 

 

8月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:9917
ナイス数:509

 

もちろん、年間400冊読破の目標は継続中。

10月末までに300冊を越えて、ラスト2ヶ月でスパートをかける。

 



逆転大名 関ヶ原からの復活 (祥伝社新書)逆転大名 関ヶ原からの復活 (祥伝社新書)
読了日:08月02日 著者:河合 敦
新テニスの王子様 27 (ジャンプコミックス)新テニスの王子様 27 (ジャンプコミックス)
読了日:08月02日 著者:許斐 剛
銀魂―ぎんたま― 77 (ジャンプコミックス)銀魂―ぎんたま― 77 (ジャンプコミックス)
読了日:08月02日 著者:空知 英秋
るろうに剣心─明治剣客浪漫譚・北海道編─ 3 (ジャンプコミックス)るろうに剣心─明治剣客浪漫譚・北海道編─ 3 (ジャンプコミックス)
読了日:08月02日 著者:和月 伸宏,黒碕 薫
フェルマーの料理(1) (KCデラックス)フェルマーの料理(1) (KCデラックス)
読了日:08月02日 著者:小林 有吾
センスメイキングセンスメイキング
読了日:08月03日 著者:クリスチャン・マスビアウ
放課後の王子様 6 (ジャンプコミックス)放課後の王子様 6 (ジャンプコミックス)
読了日:08月03日 著者:佐倉 ケンイチ,許斐 剛
もののふの国 (単行本)もののふの国 (単行本)感想
再読。やはりおもしろい。歴史上の著名人物が、大いなる意志によって、生き様どころか役割すら定められた身として、世界の構成に翻弄される光景ばかりが描かれているのだが、かすかな足掻きや、ささやかな抵抗で今を懸命に生きようとする英傑達の思いが胸を打つ。海と山、因果を管理する一族の話が時代を経るごとに具体性を持って伝わってくる様や、平家長から楠木につながり、そして鬼仙島へつながっていく見事なつながりなど、ダイナミックな展開はかつてないほどの大河感。こりゃ喜んで沼に浸からないと(笑)
読了日:08月06日 著者:天野 純希
水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)感想
久々に、全五十一巻の長編の旅へ。後の主要メンバー、みんな青臭いな(笑)名オルガナイザー・魯智深ですら、まだ全て想定通りに動かすことはできてないし、人のツボは突けても突き動かすところまではパワー不足だったんだなあ。でもそれすら、長い戦いの序章だからこそ。名前だけ出て来るメンバーも、次々と現れるメンバーも、印象深く愛着が湧く人物ばかり。ちなみに心を揺さぶる名言、実はこの一巻が一番含まれている。それだけ、みんな心の内を吐露し、より大きな言葉で諭されているんだなあ。
読了日:08月07日 著者:北方 謙三
落梅の賦落梅の賦感想
再読。やはり取り上げた要素を上下巻くらいかけて昇華してほしかったなあ。『虎の牙』読んでから本作読むと、あのときの"呪い"まだ解消できていなかったんだなあ、と涙があふれる。そりゃ信玄も神経すり減らすわ・・・改めて読むと、比重が信友関連多い分、梅雪の描写が薄くなってしまいラストのカタルシスが弱い。その反面、信龍とか、馬場美濃といった渋い面々へのスポットライトが熱すぎる。武川さんどんだけ武田家オジサマ好きなんだ(笑)
読了日:08月08日 著者:武川 佑
進撃の巨人(29) (講談社コミックス)進撃の巨人(29) (講談社コミックス)
読了日:08月09日 著者:諫山 創
水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)
読了日:08月11日 著者:北方 謙三
東京駅の歴史殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿 (実業之日本社文庫)東京駅の歴史殺人事件 歴史探偵・月村弘平の事件簿 (実業之日本社文庫)
読了日:08月12日 著者:風野 真知雄
三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書)三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書)感想
再読。我々が知っている三国志のほとんどは「演義」のもので、史書版はなかなかお目にかからないだけに、紹介された話しがどれも新鮮。日本でもそうだが、歴史理解における史料の理解と信用って、メチャクチャ重要。その一方で、史実と創作の見分け(区分け)が日本人苦手なのかも?と改めて感じる。楽しむのはいいのだが、これら=史実と思ってはいけない。そして、中国で愛されてきたのが「演義」だということも忘れちゃいけない。それを理解した上で、「演義」も史書も読み込んでいきたい。
読了日:08月13日 著者:坂口 和澄
水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)
読了日:08月15日 著者:北方 謙三
水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)水滸伝 4 道蛇の章 (集英社文庫 き 3-47)
読了日:08月16日 著者:北方 謙三
時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」時間術大全 人生が本当に変わる「87の時間ワザ」
読了日:08月16日 著者:ジェイク・ナップ,ジョン・ゼラツキー
小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]感想
【チンギス紀】決戦前の溜めの回。シルクロード構想がテムジンから語られたり、対テムジン大同盟がいよいよ現実のものになってきたり。回を増すごとに"充実"してきているタルグダイとラシャーン、でもその"急所"を見抜いているトクトア。テムジンの予想通り、同盟の枠組み作りや段取りは、思った以上に腹の探り合いになりそうだ。そうなると一番苦しいのはジャムカなのだが・・・あれ、彼はそんな風に生きたかったんだっけ?序盤の快男子っぷりから、段々がんじ絡みの状態になってきている気がするなあ。
読了日:08月17日 著者: 
小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]感想
【塞王の楯】一つのことを極めなければいけない職人の世界。そして、その道の頂点にたつ(跡を継ぐ)ということの難しさと厳しさ。匡介が石と共に走り続けることで得られた"つながり"。今の仕事にも通じるなあ。匡介が河原で石を積み上げる回想、心の内を顕在化した、すてきなシーンだなあ。「塞王になってみせる」はよくぞ入れてくれた(笑)それにしても石垣作りの行程や作業に関する描写が詳細で臨場感がある。絶対に落ちない城=石垣作りが、彼の心を前向きにしているけれど、内に秘めた黒さが、別の方向に行きそうな予感もするなあ。
読了日:08月17日 著者: 
龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(13) (講談社コミックス月刊マガジン)龍帥の翼 史記・留侯世家異伝(13) (講談社コミックス月刊マガジン)
読了日:08月17日 著者:川原 正敏
修羅の刻(18) (講談社コミックス月刊マガジン)修羅の刻(18) (講談社コミックス月刊マガジン)
読了日:08月17日 著者:川原 正敏
水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)水滸伝 5 玄武の章 (集英社文庫 き 3-48)
読了日:08月19日 著者:北方 謙三
キングダム(55) (ヤングジャンプコミックス)キングダム(55) (ヤングジャンプコミックス)
読了日:08月19日 著者:原 泰久
史記 武帝紀 1 (時代小説文庫)史記 武帝紀 1 (時代小説文庫)
読了日:08月20日 著者:北方 謙三
史記 武帝紀 2 (ハルキ文庫 き 3-17 時代小説文庫)史記 武帝紀 2 (ハルキ文庫 き 3-17 時代小説文庫)
読了日:08月22日 著者:北方 謙三
水滸伝 6 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49)水滸伝 6 風塵の章 (集英社文庫 き 3-49)
読了日:08月23日 著者:北方 謙三
墨攻 (新潮文庫)墨攻 (新潮文庫)
読了日:08月24日 著者:酒見 賢一
水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)水滸伝 7 烈火の章 (集英社文庫 き 3-50)
読了日:08月25日 著者:北方 謙三
頭が良くなり、結果も出る!  モテる読書術頭が良くなり、結果も出る! モテる読書術
読了日:08月26日 著者:長倉 顕太
史記 武帝紀 3 (ハルキ文庫 き 3-18 時代小説文庫)史記 武帝紀 3 (ハルキ文庫 き 3-18 時代小説文庫)
読了日:08月27日 著者:北方 謙三
選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方 (講談社+α新書)選ばれ続ける必然 誰でもできる「ブランディング」のはじめ方 (講談社+α新書)
読了日:08月27日 著者:佐藤 圭一
水滸伝 8 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51)水滸伝 8 青龍の章 (集英社文庫 き 3-51)
読了日:08月28日 著者:北方 謙三
機動戦士ガンダム サンダーボルト (14) (ビッグコミックススペシャル)機動戦士ガンダム サンダーボルト (14) (ビッグコミックススペシャル)
読了日:08月30日 著者:太田垣 康男
史記 武帝紀四史記 武帝紀四
読了日:08月30日 著者:北方謙三
えっ?本当?!地図に隠れた日本の謎 (じっぴコンパクト)えっ?本当?!地図に隠れた日本の謎 (じっぴコンパクト)
読了日:08月31日 著者:浅井 建爾

読書メーター

〈帝が望む戦をするのが軍人だ〉読書感想:『史記 武帝紀 1 』(時代小説文庫)

史記 武帝紀 1 (時代小説文庫)

 

 

北方史記、再読へ。

 

自らの境遇に屈せず、大いなる夢のために衛青を見出す武帝。

そしてそれに応える衛青。

 

衛青に(しごきのような)難題を与え、少しずつ実績を積ませる。

そして、地位を高めさせる"育成"要素が、武帝という男のすごさを物語る。

 

 

何かを変えたい、というリーダーはこうあるべき、というような勇壮な姿。

カッコいいなあ。

 

 

そして既成概念に囚われない発想で軍を整えていく衛青と、実績は抜群だけどそれ以上という発想が出ない李広との対比がシビれる。

組織が変わる黎明期だからこそ鮮明になる光と影。

ここからは組織の人事も重要になりそうだ。

 

北の異民族との戦いは、西への使者の運命をも巻き込んでいく。

構想のなかの"夢のかけら"張騫の執念は、果たして実るのか。

 

北方御大が書きたいと思い続けた"権力の輪廻と男の生き様"の一つの到達点、

何度読んでも濃厚だ。

 

史記 武帝紀 1 (時代小説文庫)

史記 武帝紀 1 (時代小説文庫)

 

 

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〈どんなに堅牢でも、破られれば意味が無い〉読書感想:『塞王の楯 第二回』(小説すばる 2019年 9月号 [雑誌])

小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]

 

 

一つのことを極めなければいけない職人の世界。

でも、知っておかなくちゃいけないこともある。

 

その道の頂点にたつ(跡を継ぐ)ということの難しさと厳しさ。

それを理屈じゃなく、走ることで感じ取るなんて、男臭い展開だ(笑)

 

匡介が石と共に走り続けることで得られた"つながり"。

一緒に何かを成し遂げたからこそ話し合える本音。

今の仕事にも通じるなあ。

 

匡介が河原で石を積み上げる回想。

いかにも石垣を組み上げる職人ならではの光景だけど、匡介の心の内を顕在化した、すてきなシーン。

 

「塞王になってみせる!」は、よくぞ入れてくれました、と言いたい(笑)

 

それにしても石垣作りの行程や作業に関する描写が詳細で臨場感がある。

常に一級のクオリティを提供し続けてきたおかげで、天下が平定した後も仕事が絶えない、という説明には、納得の一言。

 

そして、「人が造ったものは、人の力で必ず崩せる」という現実が、匡介の過去をくすぐる。

絶対に落ちない城=石垣作りが、今のところ彼の心を前向きにしているけど、「人」というファクターで故郷を、家族を失っているもんなあ。

 

匡介の内に秘めた黒さはまだ消えていないだけに、出来事一つでどう転ぶか、まだ見えない。

 

小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]

小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]

 

 

八本目の槍

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〈俺は、地の果てに行ってみたい〉読書感想:『チンギス紀』 第二十九回(小説すばる 2019年 9月号 [雑誌])

小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]

 

ここ数回は、テムジンVS大連合の予感を漂わせた話しが続いている。

今回は、文字通り決戦前。

両陣営より、年明けの開戦が示唆された。その前の溜めの回だ。

 

決戦前だからこそ、その先のことを考えていたい。

 

破壊への渇望から、極めたことがないことを突き詰めていきたい、という思いを率直に語る。

テムジンが楊令や岳飛のような"夢"を語るリーダーになってきたなあ。

これも、武力一辺倒ではなく、後方の補給や物資、交易の充実に充ててきた成果、ということか。

 

そして、ついに語られたシルクロード構想。

これが、物資の道を守り、かつ人(軍事)の道を作るというテムジンの答え。

まだまだ先の話だけど、どう拡がっていくのか、楽しみだ。

 

一方、対テムジン大同盟は、当主が他陣営と接触しはじめたことで、一気に進みそう。

 

回を増すごとに"充実"してきているタルグダイとラシャーン。

でもその"急所"を見抜いているトクトア。

 

テムジンの予想通り、同盟の枠組み作りや段取りは、思った以上に腹の探り合いになりそうだ。

そうなると一番苦しいのはジャムカなのだが・・・

 

あれ、彼はそんな風に生きたかったんだっけ?

序盤の快男子っぷりから、段々がんじ絡みの状態になってきている気がするなあ。

 

 

小説すばる 2019年 09 月号 [雑誌]

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チンギス紀 五 絶影

チンギス紀 五 絶影

 

 

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〈おまえがこれから歩くのは、道のない荒野だ〉読書感想;『水滸伝 3 輪舞の章』 (集英社文庫)

 

水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)

 

 

本拠地を確保したことで、梁山泊が本格始動。

闇の部隊、補給部隊、そして闇塩の道など、ただの一反乱ではない、明確な革命の姿勢が鮮明になってきた。

 

そしてさんざんな目にあってきた(涙)楊志が魅せた二竜山奪取!

さらには桃花山も開山することで、一気に世直しの風が伝播していく。

世にある世直しの思いにきちんと応えられる道しるべが必要なのは、今も昔も変わらないなあ。

 

この作品は志の物語でありと同時に、人間の再生物語であることを改めて実感。

 

戻ってきた武松

立ち直るために子午山へ入る史進

変化に戸惑い、晁蓋にその思いを吐露する呉用

そして、非常になりきれない石秀

 

人間だから。未完成だから。

次に会える時を楽しみにしたい。

 

 

その一方で、小さな齟齬の積み重ねから宋江の正体がバレる事態に。

いよいよその実力をみせる青蓮寺、革命の道はやはりすんなりとはいかない模様・・・ 宋江、逃げ切れるか・・・

 

 

水滸伝 三 輪舞の章 (集英社文庫)

水滸伝 三 輪舞の章 (集英社文庫)

 
水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)

水滸伝 3 輪舞の章 (集英社文庫)

 

 

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〈「演義」だけではなく「正史」も〉読書感想:『三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所』 (平凡社新書)

三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書)

 

 

再読。

 

我々が知っている三国志のほとんどは「演義」であるといっても過言ではない。

『正史』(史実版)は意識して目を通さないとなかなかお目にかからない。

だからこそ、本書で紹介された話しがどれも新鮮。

 

それだけ、『演義』は吟味された内容であると同時に、我々が頷けるような(感情移入できるような)"つじつま"が組まれているのだ。

 

見方を変えれば、『正史』はどこか妙で、おもしろくなく、(当時の人々にとって)都合が悪かったのだろう。

脚本家があえて描こうとしない"リアル"こそが実態。これは日本でも中国でも同じらしい。

 

歴史理解における史料の理解と信用は、後の世の人々にとってメチャクチャ重要。

その一方で、史実と創作の見分け(区分け)が日本人苦手なのかも?と改めて感じる。

これは、司馬観や吉川文学で育った大人達が、未だに彼らの作品を【歴史】として認識していることにもつながる。

 

楽しむのはいいのだが、これら=史実と思ってはいけない。

そして、中国で愛されてきたのが「演義」だということも忘れちゃいけない。

 

本書読むと、結構『正史』もおもしろい。

「演義」も『正史』も食わず嫌いせず読み込んでいきたい。そう思わせる一冊だ。

 

 

 

 

三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書)

三国志人物外伝 亡国は男の意地の見せ所 (平凡社新書)

 

 

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〈なにやら、心がふるえるな〉読書感想:『水滸伝 2 替天の章』 (集英社文庫)

 

水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

 

 

志を宿した者たちのために、拠ってたつ場所をつくる。

知恵と戦略と人の縁でつかみ取る本拠地奪取計画が「24」のようなドキドキ展開の第二巻

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梁山塞を王倫から奪取せよ。

世に決意を示すため、晁蓋らが動き出す。

 

密命を帯びた林沖は、医師・安藤全らと共に梁山塞へ潜入。

王倫の暗殺をかわしながら、その時を待つ。

 

一方、巨額の税が賄賂として運搬されることを知った晁蓋らは、これを用いて決起への道を切り開く。

 

見て見ぬふりをしていた、世直しの醜い実態。

職務と蓋をして、理想から離れてしまう自分。

 

変わってしまった変革への熱い情熱は、再びその胸に灯るのか。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

この巻は梁山泊誕生のお話しがありつつも、武松の傷心物語や、史進の青春の挫折ストーリーなど、人の成長もきちんと描かれている。

悩み、迷い、そして傷つきながら本当の思いと向き合っていく様に涙が止まらない。

 

世を変えるということは、自分を変えるということ。

そして、人と一緒に何かを成すということというメッセージが伝わってくる。

 

僕たちはどう生きるか。

この物語から学べることは未だにたくさんある。

楊志みたいに、謀られる者もいるけど(苦笑)

 

この作品読んだから一度は行きたくなる子午山・王進再生道場はこの巻から始まる。

 

そして、宋側からも袁明が登場、

青蓮寺という不気味な影の実力者組織はこの先の長い付き合いを暗示させる。

 

水滸伝 二 替天の章 (集英社文庫)

水滸伝 二 替天の章 (集英社文庫)

 
水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

水滸伝 2 替天の章 (集英社文庫)

 

 

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