モーション・グリーン

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機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5) 選ばれた未来 感想

  ついに小説版のdestinyも完結です。タイトルの通り、PLUSの内容まで含まれた、充実の一冊。アニメでは描かれなかった他のキャラクター描写や、レギュラーキャラクターの心理描写も、かなり深く掘り下げられているので、原作観た方は、特に読まれるとよいかと。

 細かい追加シーンや描写シーンは、是非読んでみてのお楽しみと言うことで、個人的なおすすめ・注目描写をいくつか挙げたいと思います。

 ○ラクス懺悔  これです、この描写が小説版に入ってほしかった(涙)  ミーアの死後、ラクスがキラの胸の中で泣くシーンがあるのですが、この涙が何に対する涙なのか(想像にお任せするということではなく)きちんと描写してほしかったのが、個人的な感想だったので、小説版での、ラクスの心理描写を通して、ラクスの後悔と決意のシーンは素直に共感できたし、入っててよかった・・・  ラクス・クライン  SEEDキャラクターの中で最も心が読みにくく、最も誤解を生みやすいキャラクター(?)ですが、他の前作からのキャラと比べると、成長性が見られにくかったと思うのです。  キラが望まぬながらも、力をふるうという覚悟。  アスランが悩みながらも、己を偽らず、自分の意志で剣を振るう覚悟。  カガリが、甘えを捨て、国のために起とうとする覚悟 ならラクスは・・・と考えたとき、ミーアを通しての、己の存在と影響力の再認識、及び政治の世界への返り咲きだと思っていました。  ミーアという存在が生まれてしまったのは、己の意志とはいえ、自分が姿を消したから。穏やかな生活に傷をいやす日々は、同時に新たな悲劇を生み出したのだと。  議長が「名は捨てられない」と言ったことがありましたが、まさにラクスがそうで、例え彼女が、どんなに「1人の人間」を名乗っても、彼女の一声で世界が動くのは、どうしようもない事実であるし、だからこそ、彼女の名はプロパガンダとして、これから先、幾度も使われる運命なのだと。   以前、カガリに「大事なのは、まず決める。そしてやり通すこと」と言ってましたが、やり通しきれていなかったのは、自分なのだと(まあ、カガリもそうなのですが)  彼女が泣いた理由を深く詰めることで、EDでラクスがプラントに戻るという流れは、ある意味自然につながってきます。そういう意味では、ラクスもカガリ同様、人並みの幸せを望めぬ身なのかもしれませんが・・・

 ○イザーク×ディアッカ  きた、きた、きたああーーーー  この2人の描写がかなりあります。EDにもばっちり出てきます。アニメでは描ききれなかった、彼らのザフト内から見た、今回の闘争視点は、見ていて新鮮に思えてきます。このお二人のファン(私のような)で、原作での出番の少なさを嘆いていた方、必見です。    ○シン・ルナ・レイ  この3人についても、心の動きを丁寧に追っていて良かったと思います。特にレイが、なぜギルを撃ったのか、その行動につながる心情が随所で見られるので、自然な流れとして読めるのではないかと。  また、崩壊するメサイアにシン・ルナが向かい、レイと通信機越しに言葉を交わすという、小説でのオリジナル展開も・・・   機動戦士ガンダムSEED DESTINY(5) 選ばれた未来 角川書店 このアイテムの詳細を見る