モーション・グリーン

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SEED destiny SUIT 10「命日」感想

 ドラマCDの最後を飾るお話は、追憶と決意のエピソード。聴いてて思わずジーンときてしまいました、、、メンバーがアスラン×イザーク×ディアッカだからですかねえ。夢と現実の狭間の中で、後悔と決意と傷心の入り混じった日々の中で、ぽつりぽつりと語られる胸の内。うーん、肩を抱きたくなってしまう(涙)

 ○お墓にて  本編終了後のお話。連絡の行き違いこそあれ、そろった3人。こうやって揃えることこそ、すばらしいことだと思います。皮肉にも死者がつないだ生者の絆。彼らはどのような名目であれ、集える間柄になれたのですね、それが嬉しい。  ちなみに、メールを見ていなかったアスラン。キラを「優秀だけど、どこか抜けてる」と評したアスランですが、君も十分何か抜けてるよ(笑)    余談です。セイラ役の井上遙さんがお亡くなりになったとき、マチルダ役の戸田恵子さんが某雑誌に語ったコメントがありました(きちんとは覚えていないのですが)  「肉体の死と記憶からの死。人の死は2段階ある。私たちの中で井上さんは死なせません」  生者は死者に対して何もできない。だからこそ生者は死者を通じてつながっていくことができるし、それができるのも、死者を己の中で死なせないから、そう考えられるようにしてくれた。戸田さんのコメントでした。  なんのいたずらか、ニコルの死を境目に変わり始めた3人。そして時を経て3人はつながりをもって、かつての仲間の前へ来ることができた。しかし、世界は未だ混迷の中にあり、たくさんの犠牲がいまなお生まれている。  なぜ?あれほど俺たちは誓ったはずなのに・・・  またか?これからも、俺たちは銃を撃ち続けることしかできないのか?  ディアッカの嘆きが物語ります。destinyの本編が終わって、結局世界が以前よりも進んだかというと、実は零に戻っただけなのですよね、議長によって統治される世界を阻止しただけ。憎しみの連鎖を断ち切ることも、武器を捨てきれないこともまだ終わっていない、そんな流れがまだ続く。例えこれが高い授業料だったとしても、その代償は大きすぎた。  さまよい続けたアスラン  祖国に残り、祖国を変えようとし、祖国のために武器を取り続けたイザーク×ディアッカ  その前の戦争で彼らが感じた想いとは裏腹に、彼らはまた武器を取り、駒として動き続けるしかなかった。  「みんなもういない」  「こいつらだけじゃない、たくさん死んだ。このあいだの戦争でも」  「・・・そうだな・・・」  もしかしたら、こうやって誓って、また武器を取って・・・の繰り返しなのかもしれない。でも決めていくしかない、選び取るしかない。それが生きている自分たちの役目だから。  本編中では、なかなか割かれることが少なかった3人の絡みが濃い密度で描かれていて、やがて未来への決意と誓いになっていくところが、とても心地よかったです。流れるニコルのピアノがまた涙を誘います(同CDにも収録されています)。ある意味、もうひとつのエンディング、聴いてみてはいかがでしょう?  機動戦士ガンダムSEED DESTINY SUIT CD Vol.10 KIRA YAMATO×STRIKE FREEDOMGUNDAM