モーション・グリーン

読破本・特撮(仮面ライダー)・アニメを取り上げるブログです。

劇場版カブト感想(加減気味に)

 遅くなりましたが、見て参りました、カブト劇場版「GOD SPEED LOVE」仮面ライダーの映画は年々ヒューマンドラマの質がどんどん上昇していくなあ、と感心してます。その反面、小さいお子さんには難しい内容なのかな、とも(実際、集中力続きませんよね。ボウケンジャーが痛快活劇な内容だっただけに)まだ上映中なのでこれから見る方の興味を削らぬよう、ネタバレしないように触れていきたいと思います(9月後半あたりに解禁版の感想をUP予定)

 ○キャスト  今回一番輝いていたのは加賀美役の佐藤さん。いやー、かっこよかった。役者としてすごい幅を広げたのではないでしょうか。TVの加賀美よりは大人に、でも根っこは変わらず、そして迷い、怒り、悲しむ姿は本当に感動しました。この劇場版は天道・加賀美・ひよりの三人の物語と言っても過言ではないだけに、加賀美の役割も大きかったし、天道と本当に並び立つ存在だったと思います。ただ惜しむらくはガタックの戦闘シーンが少なかった(涙)  また天道は一人の人間としての姿が大きく前に出ていました。TVよりは感情をむき出しにするシーンが多かったし、やや暴走気味な部分もありました。でも最後まで見ると、彼のこの劇場版の中で描いたシナリオ(ストーリー)が理解できます(序盤は不気味な存在でしたが)。逆を言えば、なぜ天道が感情をあらわにするのかもわかります。  とは言っても感情を前面に出す天道というのは、なんか慣れませんね(笑)今回非常に徹する天道と、加賀美とともに泣き、悲しむ天道が交互に出てくると尚更妙な気分になるのですが、それが、劇場版での天道の孤独さと決意の重さを象徴しているように思いました。今回の天道の狙い、それは後悔と懺悔の中から生まれた決意。己の苦しみを打ち明けることが出来ず、しようともせず、またこの計画を一人で演出し、非常に冷静に、命をかけて成し遂げようとしたその姿は、加賀美のように全てを表現するのとはまた違った強さと孤高さが見えました。この苦しみを彼は7年も胸に抱き続けたのかと思うと、底知れぬ強さが感じられるはずです。

 ○ストーリー  TVでもそうですが、現場と上層部がかみ合わないZECT(笑)そこの対立や葛藤がほとんど描かれていなかったのが残念。結局あんたら何したかったの?と、思ってしまったほど。  何したかったの?はネオゼクトも同じ。ZECTからの反発で反旗を翻しただけで、明確なビジョンを持つことの出来なかったのが彼らの悲劇でしたね。織田は天道さえ受け入れたほどの器量の持ち主でしたが、修羅や風間がメンバーなことを考えるとやはり限界があった模様。なんだかんだ言って天道がいなければ本当に彼らは早期殲滅されていたのでは?  矢車・風間はTVシリーズ以上にいい味出してましたね。特に矢車は喰えぬ策士ぶりを発揮していてワイルドでしたねえ。あまりにも悪い顔していてワームなのでは?と思ってしまった(笑)

 そして、ラストまで言って、初めて劇場版のストーリーが、TVストーリーのいくつかの謎が解明されます。と言ってもまだ謎は残っているし、そのまんまTVシリーズに解答が適用されるのかどうかはわかりませんが、TVシリーズの見方が変わるのは間違いないですね。見ていない方は是非是非見ると良いですよ。  最後になりましたが、吉川晃司さんのONE WORLD を聞きながら、不覚にも落涙してしまいました。それくらい最高にマッチしていた名曲です。ちなみに劇中では1番が流れていましたが、個人的には2番が好きです。まさに劇場版の天道を表現した歌詞になっているので、こちらも是非。。。