モーション・グリーン

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武装錬金 第10話「君と俺は相性がいい」感想

 バトル、バトル、バトルな30分。尊敬する先輩二人が倒すべき敵であることを知ったカズキ。迷いながらも己の決意を貫くため戦う道を選ぶカズキ。しかし例えためらいを捨てたとしても、それで勝てるほど二人は甘くはなかった・・・

 ○カズキVS秋水  ホムンクルスだから、というより決闘を挑んだ形の2人。実際、戦いは    エネルギー攻撃を特徴とするサンライズハートVSエネルギー攻撃を無効化するソードサムライX

 という最高(最悪)の取り合わせでの戦いとなった。エネルギー攻撃での戦いをあまり好んでいらっしゃらない和月先生の魂がこもっているかのごとく、純粋の剣対槍の斬撃勝負へと持ち込まれます。  見た目として派手な必殺技こそないものの、致命傷の一撃を何度も打ち込んでくる秋水に、カズキは防戦一方、これも考えてみればサンライズハートは一撃必殺の大降り系大型槍。連撃が可能な小降りの剣の前では身動きがとりにくい。つまり、特性だけでなく武器の種類・用途でもカズキは圧倒的に不利ということです。サンライズハートをただ振り回すだけでなく、盾代わりに使うなど、確実に使い方を体が覚えているような動作をしていますが、校舎を動きながらも押されていくカズキ。一撃必殺の技を繰り出せるのか?

 ○斗貴子VS桜花  こちらは女同士の対決。タンクからの射撃を繰り出す桜花と、見上げる斗貴子。この時点での桜花は位置だけではなく態度までやや見下し気味。それだけ己の武装錬金に自信を持っていたのでしょうが、一度キレたら手が付けられない、我らが斗貴子さんが相手では分が悪かったようです。斬撃こそ直撃しなかったものの傷を負って後退します。  武装錬金は人によって形が変わるという設定がありました。その設定で行くならば桜花の武装錬金は後方援護型であり、己が傷つくのを恐れる心理故だったのかもしれません。もしそうならば、最後で己の傷を度外視した斗貴子の方が、単に表面上の戦い以外にも勝ったものがあるのかもしれません。  何はともあれ桜花1人では斗貴子には勝てませんでした。桜花は秋水との合流を図りますが・・・

 ○決着は一撃で  もう終わった。とどめを何度もさしたはずなのに・・・

 カズキは起つ。それは、核金(サンライズハート)が心臓の代わりを果たしているからというのもありますが、それ以外にも、経験や日ごろのトレーニングを積んだから。  いかに人を倒すか、というトレーニングはあまり積んでいないはずです。せいぜい秋水との模擬勝負くらい。本当にカズキが積んだことは、おそらく走る・耐えるといった、全ての土台となる基礎体力作りなのでしょう。地味ですが、これなしの技術などあり得ないといってもいいほどです。それは「生き残るため」「立ち続けるため」。  肉体と精神(メンタル部分)は異なるようで連動し、連動はしても異なる存在。カズキはメンタル面の強靱さはあれど、それに付いていく肉体能力は持っていなかった。気持ちに体が付いていかないといった状況なのでしょう。それを強化すること。それが戦士としての第一歩。立たなければいけない、立ち続けなければ気持ちは、想いは貫けない。

 立ち続けるカズキに対し、秋水は必殺・逆胴を用います。剣道では全く防ぐことができなかった必殺の一撃。これをカズキは、サンライズハートで受けとめることはせず、核金として心臓で受けとめるという、すさまじい賭けを用いることで受けとめることに成功します。これは、この話の前半、サンライズハートを核金で受けとめた秋水のやりかたをまねたやり方ですね。が、これが的中。剣道なら負けですが、勝負は最後まで立っていられたものの勝利(るろうに剣心の志々雄のセリフ。あ、これも和月作品だ)最後の最後でカズキの勝ちでした。

 ○そして明かされる謎  貫かれ苦しむ秋水、彼にダメージ分担能力を発動させる桜花。ホムンクルスなら再生能力があるはずだし、貫かれたくらいなら死なないはずなのに・・・  まさか、二人は生身の人間・・・

 そこで合流した斗貴子が語る、信奉者の存在。  早坂姉弟が語る。暗闇の過去。確か原作でこのエピソードを連載していたときは、色々反響がきていたとか。それだけこの話は少年漫画(少年ジャンプイメージ)の線を超えていたのかもしれません(クニミツの政とかシバトラを読む限りそうは思いませんが)和月先生が、描きたい世界観が少年漫画での世界と離れ始めたことを実感した、なんて話しをどこかで聞きましたが、そんな中でのエピソード、早坂姉弟のためにも目を背けずに見たいものです。    武装錬金 オリジナルサウンドトラック