モーション・グリーン

読破本・特撮(仮面ライダー)・アニメを取り上げるブログです。

BLEACH 108話感想

 これが、本当のラストバトル。正しいのは、愚かなのは、どちらなのか?  2つの世界を背負うものの、最後の一撃・・・

 ○2つの世界  最後の最後で触れられてきたテーマ。なんか最後にとってつけたようで若干の不満があります。むしろこのような、BLEACHらしい、勧善懲悪で終わらせない深いテーマ性をもっと深めて欲しかったなあ。

 一連のこのバウント絡みの事件。本来はバウントは被害者であり、弁護されてしかるべき民族。が、だから団結しているかと言えばそんなことは全くなく、野望や快楽のために戦うものが多い。リーダーの狩谷自身が口先でしか団結を訴えていないからなおさらそう感じるのかもしれません。  かたや、バウントを産みだしてしまった死神。こちらの方が非はあるものの、世界を脅かすものであると判断すると、事情がどうであれ剣を取る。そういう意味では迷いやためらいがないのは、ある意味さすがなのかもしれません。迷いや悔やみがあるのは、バウントを救おうとして救えなかった蘭島くらいでしょうか・・・

 こう考えてみると、目の前の敵を倒す、程度の感覚でしかお互い戦っていないということになりそうです。結局、バウントというどこの世界にも居場所を作ってもらえなかった現実や宿命、困難や悲劇を一番受けとめていたのは狩矢で、その思いを受けとめた上で、かつ剣を振るうことができるのは、第3者としてこの闘争を見てきて、同じように2つの世界の中で戦うことを己に課した一護にしかできない、ということになるんでしょうが・・・果たしてここまでの決意と運命を狩矢はどこまで受けとめていたのか。  「黒崎、私は・・・」  続きを言うことなく砂となって消えた狩矢。彼はその果てに何を見たのか、何を言いたかったのか・・・

 ○ラストクラッシュ  追いつめられる一護が、瞬間発動させた驚異の黒き力。「黒き月牙・・・・?」と恋次は驚いていましたが、卍解一護は普通に使ってますよ(爆)ただ、今回の一護は、明らかに目が変わっていましたが、これは破面編への布石でしょうか?  不屈の一護に対して、蘭島が、白哉が、その力を少しずつそぎ落としていく。狩矢はついに己の命を燃やし尽くす決意をし、一護も最後の一撃に全てを賭ける。  激突の中、狩矢は叫ぶ。いずれお前が仲間と呼ぶ者たちもお前を恐れ、離れていく、そんな奴らのためになぜ戦う、と。確かに異種として狩矢たちバウントは迫害や虐殺を受けてきた。その過酷な環境が、狩矢をひとりぼっちにした。その背中に一族の存亡を背負って。  一護は叫ぶ、守りたいから守る。俺の魂にかけて!!  結局最後は己の気持ち。自分の理由を他者に求めるのではなく、己自身に求める。一護のそういう強さが、私は本当に大好きなんだなあ、と最近思います。  人と生きていく以上、己の理由を他者に伝える必要は、どこにでも存在している。けど、他者に納得してもらえる理由でなきゃ自分が動けないなんて悲しすぎる。話す必要がないならば、自分1人で決めなければいけないなら、言葉にしなくてもいい、必要だと感じたなら、迷うことなく動ける。そう自分に誓える、そんな男になりたいものです。  最後は狩矢の死によって事件は終わりました。もっと他に道はなかったのか、こんな結末でいいのか、、、誰も答えてくれない答えを、戦いは残していく・・・  BLEACH バウント・尸魂界強襲篇1〈完全生産限定版〉      Rolling star