モーション・グリーン

2018年、目標は読書300冊読破!のはずが、ここにきて400冊に変更?!進捗は当ブログで随時更新中。他には特撮(仮面ライダー)・ドラマ・アニメの感想などなど。

北方水滸伝 名言集2

別れる時涙が出てしまう友を持てたのは、あなたがきちんと生きたからですよ

                           ー王母(王進の母)ー

 武術師範として、改革に精一杯の尽力を尽くす王進。しかし、腐敗した朝廷は、そんな王進に逆臣の疑いを持ち始める。疑いを晴らすために法廷へ出ようとする王進に、師範代の林冲は、母と2人での脱走を進言する。過ちをただそうとする王進だったが、潔白証明の無駄さと、王母を救わねばならない、という林沖の言葉に折れ、王進は母と脱走することを決意する。

 夜半、王進と母は林沖の手引きで馬を確保した。ここから長い逃避行が始まる。王進の心中は複雑であっただろう。禁軍に尽くし、多くの弟子を残した。しかし、教えられたのは目先の力でしかなかった。武術を押して世界に貢献するという純粋な想いは残すことはできなかった。それは、自分の望んだ理想像としての目でしか、世の中を見られなかった王進の甘さが招いた結果とも言えるかもしれない。ある意味、人との駆け引きには不向きな人だったのだろう。

 しかし、そんな身を案じ、自分の危険を顧みず脱出の手助けをしてくれた林沖。彼のような友もいた。自分のしてきたことは、無駄じゃなかったのかもしれない、なぜなら、案じてくれる友がいたから。。。

 別れを悲しむ王進に、王母がかけた言葉が上記のもの。不器用な生き方だったのかもしれない。でも武術への熱い思いを貫き通したから、認めてくれた友ができた。自分を貫き通していれば、いつか必ず味方は生まれる、誰かは自分のことを見てくれている、だから助けてくれる・・・王母の言葉は、王進だけではなく、僕たちの心をも後押ししてくれるような気がしませんか?

 武術だけに打ち込んできた。ほかの喜びも、人間の生にはあるのかもしれない。

 挫折と希望を抱きながら、王進は開封府(中央政府)を後にした。まだ見ぬ世界や新たな展望に思いをはせ、彼は進んだ。

 逃げているわけではない。新しい場所に向かって進んでいる。そして、それは自分で選んだ道だ。 水滸伝(1(曙光の章))