モーション・グリーン

2018年、目標は読書300冊読破!のはずが、ここにきて400冊に変更?!進捗は当ブログで随時更新中。他には特撮(仮面ライダー)・ドラマ・アニメの感想などなど。

北方水滸伝 名言集4

別れの言葉は言わぬぞ。なぜなら、別れではないからだ。私は、お前の中で生きている。そう信じている」

                          王進

 逃亡の旅の途中、母の容態が急変。養生させるために逗留させてもらった家で、王進は1人の若者と出会った。

 

 史進。九匹の龍を、躰に刻みつけた男。

 狭き村の中で強さを唱う男を、王進は打ち倒した。それ以来逗留させてもらっている家主の頼みもあり、彼の息子である史進を、王進は鍛えた。自分がこの世にいた証を、残し伝えるため。武術をに生きた意味を形にするため。

 修行は苛烈だった。死ぬ寸前まで倒され、礼儀作法を教わり、馬と心を通わせる。数ヶ月の鍛錬を通じて、史進は己の可能性を感じることができた。

 やがて、王進は母を連れて旅立つことを決めた。泣きながら引き留める史進に、王進が言い残した言葉が上記のもの。

 

 己の武術を高め続けてきた王進。しかし、それは己の世界を「内へ内へ」(魯智進)掘り下げることになり、史進を通じて、世界への貢献の道を閉ざすことになってしまった。史進に会い、己の・武術の本当の活かし方を見つめ直した王進は、世界への扉を自ら開こうとしたと、私は思う。だからこそ、王進は心を残した。己の力が世の中のために役立つことを信じて・・・

 そして史進は、1人ではないことを胸にしまいこんだ。去ってしまう寂しさと、共にいてくれる喜びを胸に抱いて。

 しかし、ぽかんと残ってしまった「強さ」

 史進は、強さの向かう先を定めきれずに彷徨うことになる・・・

水滸伝(1(曙光の章))