モーション・グリーン

読破本・特撮(仮面ライダー)・アニメを取り上げるブログです。

水滸伝が待てない貴方に捧ぐ・・・

 北方水滸伝文庫版もそろそろ終盤へ。  2年前、初めて1巻を購入した際、読破は2年後であることを知り(正確には1年半)、先の遠さに呆然としたものですが、その読破が目前に来ると時の早さを感じてしまいます。  こうなると続編の楊令伝の文庫化が待たれるところですが、おそらくもう3年以上先の話しでしょう→小説すばるか、単行本で我慢するしかないんですよね・・・  そこで、水滸伝が待ちきれない方、楊令伝が待ちきれない方へ、より北方水滸伝・楊令伝が奥深く楽しめる本をご紹介します。  まずはこちら  

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 水滸伝で登場する名将・青面獣楊志の祖先にあたる楊家の戦いを描いた小説。中国では三国志水滸伝とならんで国民的な物語として広く伝えられているものを、北方謙三が大胆に書き上げています。  楊家の棟梁である楊業は、楊無敵と湛えられた無双の英雄。通称楊令公とも呼ばれていました。  そう  水滸伝楊志が語っていましたが、楊令伝の主人公・楊令の名前の元になった人物なのです。  時は宋初期のお話。  それまで使えていた国を捨て、宋国に仕えることとなった楊家。中国大陸をほぼ統一した宋国は、隣接する国・遼と戦いを繰り広げます。このころから燕雲一六州は魔物のように宋国を戦へと駆り立てていたのです。  部門の家として、遼と戦いを繰り返す楊家。軍事力で勝りながらも宋国に対抗しきれない遼は、至高の名将、‘白き狼’耶律休哥を呼び寄せ、楊家と戦わせます。  武と武、国と国。意地と誇りが交錯する戦闘シーンは、北方文学の例に漏れず震えが止まりません。量はそれほど多くはないのですが充実した内容となっています。水滸伝や楊令伝につながるものも出てきますのでお見逃しなく☆    楊業はある程度完成された人物として描かれていますが、そのほかにも多くの楊家兄弟の存在も見逃せません。中でも楊四郎と六郎は、視点描写も多く、楊家の中でも異彩を放つ人物なので要チェックです。  物語は戦い、争い、競い、騙し、嵌めて、1つの収束点へたどり着きます。人とは、家族とは、国とは何か。楊令伝で何度か触れられてくる永遠の課題へ。白熱のクライマックスです!!  そして  
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 単行本のみですが、続編が発売されております。  楊家将もそうでしたが、この「血涙」は涙無しでは語れません。それだけの悲しき涙の物語です。  「なぜ、どうして?」を、私は読みながら何度も繰り返しました。  前作から続く(正確には宋滅亡まで続く)宋と遼の燕雲十六州を巡る争いの結末は、歴史として既に知っています。なので、この物語が、武人として戦い続ける楊家にとって、あまりに残酷な結末になるということも薄々は・・・  楊業無き宋軍・楊家に耶律休哥に打ち勝つ者はいなくなった。だが、父ですらなしえなかった宿敵の首を求め、父が築いた楊家の誇りのため、生き残った者たちは再び剣を取る。  一方、前作の激戦で生き延びた男がいた。名を忘れ、記憶を失ったその男は、耶律休哥に見いだされ、石幻果を名乗った。その卓抜な才能を燕のために使うことで、彼は安らぎを得ていく。耶律休哥軍として一軍を率い、彼は甦った楊家軍と激突する。己がかつて、楊家の四朗であったとは知らずに・・・  永久なる権力と国との争いの中で、楊家は臨まぬ争いを繰り広げる。お互いが譲れないものを抱えて、まさしく血の涙を流しながら。  しかしそれは、国と国との間には不必要な争いだった。褒められず、報われず、湛えられることもない思いを抱えながら、楊家は全てを賭けた。。。  幸か不幸か。宋遼の戦いによって、2つの国に楊家の血が受け継がれました。そしてその血を継ぐものが、楊令伝で相対することになるのです・・・  ーあとは、読んで確かめてくださいー