モーション・グリーン

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楊令伝 第十九回感想

 7巻の内容に突入。いよいよ童貫との宿命の決戦が始まります。童貫視点は入っていませんがお互いに腹の読み合いが始まっており、油断ができない息苦しさが漂っています。  そんな中でも、張平による新たな青騎兵誕生、梁山泊自体を巨大な囮にする壮大な戦略、新たな同士の参入など梁山泊側の準備も着々と進んでいます。どうやら勝負は一瞬で決まる模様ですが、果たしてどこで童貫は仕掛けてくるのか。    志を個々の想いとして昇華させようとする楊令の話しは魅力的でしたが、「死んだ人間の敵が取りたい」と語る楊令が、前作最終巻の、闇を抱える楊令と重なりました。外向きの想いと内で抱える熱き思い。楊令が本当に人間くさくなってきた。果たせなかった「替天行道」が今は本当に宋を滅亡させることに集中していっていますが、果たしてこの戦いの果てに光はあるのか、夢は、志はどんな形になっていくのか。  また、遼国再建に絡む宋・金・梁山泊の裏側での抗争が闇の中で激化。緊迫感ではこっちの方がおもしろいのはなんでなんだろう(笑)  ○気になったポイント  ・やはり変わった覚醒呉用。おおらかさと懐の大きさが出てきて非常に大きな存在になってきた。反対に宣賛の気苦労が変わることはなさそう(笑)戦術家としてそろそろもう一花咲かせて欲しいのだが・・・  ・張平の笛が完成。この音色の完成度と長平の成長がリンクしていくのだろうと予想。暗器の部分はどうなっているのだろう?  ・気になるのが馬麟。今回の楊令との会話を聞いていると死亡フラグが立ちまくっているのだが大丈夫なのか?  ・梁山泊陣営はほぼこれで確定の模様。ただ、梁山泊最大兵力部隊が郭盛隊15000ってどうなのよ?配下の上級将校出さないと、これじゃどう見ても騎馬隊が仕掛けるまでの足止め部隊にしかならない(泣)  ・カク瑾久々の視点にして、岳飛軍とのファーストコンタクト。ここのところ中間管理職の悲しさしか出ていなかっただけに、力の証明ができたことは何よりかな?特技と言うより次代の大軍団を率いるモノとして、いろんな思いを背負う立場の一人。口には出しませんが楊令には認められている存在なだけに本当の独り立ちがカク瑾の今後のテーマになりそう。  ・成長したとはいえ、まだ楊令軍には及ばない模様の岳飛。やはり楊令との再戦で伸びるのか。  ・一皮むけた蔡福。元々兄弟揃って小心なところがあっただけに、変な遠慮が消えたのは良い傾向。金と梁山泊をつなぐ存在として蔡福の存在は非常に重要な存在であり、第1世代でありながらまだまだ変われることを証明した一人でもあります。  ・一方、これまた自分に還ってきた公孫勝。やはりこの方は、組織戦より個人活動が似合ってます。彼もまた、変われる人。  ・この梁山泊と宋との戦いで金はどの立ち位置になるのかが判明した回。ようやく唐昇が独り立ちしそうな雰囲気もあるのですが、許貫忠が文官なのが気になる。前作で梁山泊に触れた男、彼にもこの生の意味を出させてあげたいのですが・・・  ○軍勢位置 【梁山泊】   〔幻王軍〕 (黒騎兵) 100 楊令 蘇琪   (青騎兵) 200 張平 (カク瑾隊) 3000  カク瑾 蘇端   (越里隊) 3000  耶律越里   〔遊撃隊〕  3000  史進 鄭応 穆凌 (班光)     〔呼延灼隊〕      10000 呼延灼 李英 鍾玄   〔郭盛隊〕       15000 郭盛   〔攻城隊〕         600 李媛 荀響         〔工兵隊〕        1000 陶宗旺   〔砲兵隊〕         呂皖    【清河】   〔張清隊〕        10000 張清 山士奇 黄鉞       【南大樹鎮】〔馬麟隊〕  6000 馬麟 祖永 曽潤        【北京大名府方面】〔花飛麟隊〕 8000 花飛麟 董進 黄表      【位置不明 】   〔鮑旭隊〕        7000 鮑旭 岑諒 田忠 (ショウ丹) (騎馬500) 〔韓成隊〕  3500 韓成 宋万          (騎馬500) 【歴亭】 〔扈三娘隊〕 4000 扈三娘 【大城】 〔韓白竜隊〕 3000 韓白竜 孫安 馬霊     【聚義庁】 呉用 宣賛 杜興    〔調略〕 公孫勝 武松 喬冽 〔間者〕 戴宗 〔闇塩〕 燕青     〔兵站〕 蒋敬 孟康 李立  〔通信〕 張横 王定六  〔交易〕 盛栄   〔文治省〕 蕭譲 金大堅 陳娥 〔保育所〕宣凱     〔医師〕 白勝 文祥 〔大工〕 劉策  〔鍛冶〕 高平 陸博 田峯   〔薬師〕 馬雲 〔牧場〕 皇甫端 段景住  〔酒屋〕 朱椛 朱杏   〔その他〕 チョ律  【致死軍】 侯真 羅辰 【洞庭山】〔水軍〕1万 李俊 童猛 狄成 費保 倪雲 項充 張敬   〔造船〕 阮小二 趙林   〔交易〕 曹正  〔医師〕 毛定 【楡柳荘】 上青 【杭  州】 孫二娘 張朔 瓊英 ウ梨 【洞宮山】 顧大嫂 カク嬌 陳夫人 王貴 王清  【女  真】 蔡福 【子午山】 秦容 蔡豹   

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 ↑今月末に5巻が発売されます。   南北に戦線を抱える宋に対し、楊令率いる梁山泊はついに打ってでる。だがその動きの先に狙ったもの、得たものは梁山泊メンバーの予想をはるかに超えたものだった。果たして、楊令の考える‘梁山泊’とは・・・   一方、南方では方蝋軍と童貫軍が激突。かつてない殺戮劇が繰り広げられる中、目覚めた呉用はある秘策を練る。果たして呉用は童貫軍を打ち破れるのか。方蝋の乱完結編です。  
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 ↑そして前作水滸伝文庫版もいよいよ完結。童貫軍との壮絶な戦いが描かれています。童貫騎馬隊VS黒騎兵・青騎兵・赤騎兵の大地を震えさせる戦いや、生き残った漢たちの生き様、死んだ者たちへの想い、そして受け継がれる志。  楊令伝から読み始めた人、これから楊令伝を読もうとしている人、読み直したい人、水滸伝が好きな全ての方達にオススメします。