モーション・グリーン

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【2009年読破本44】楊令伝 第三十回(小説すばる2009年4月号)感想

 いやー、ここ数回で一番活き活きした回音譜  とにかく各登場人物が、それぞれの立場でそれぞれの先を模索している様が北方節全開で描かれていたので、非常に読んでてワクワクしました。とはいっても切実な状況はどこの陣営も変わらないし、新キャラがまたしても増えたし、一〇八星がまた一人逝きそうだし、といい話ばかりではないのだけれど・・・  

 ○梁山泊  ・先読みしてすべて綻びを埋めているように見えても、埋まらないのが国づくり。蘇端の件でもそうでしたが、意識改革は難しいもので(;^^Aま、それでも圧倒的武力でどうにかできてしまうのが楊令と黒騎兵・青騎兵なんですけどね。    ・喬道清初視点。そして彼の視点から見た王進・秦容・郤(ゲキ)妁が何とも言えない素人目線で読んでて楽しかった。読者が既に知っていて、登場人物がそれを知らない様を追いかける描写は、読者が優越感を持って読めるのでおもしろい(笑)    ・久し振りの秦容。‘心の中の遊び’を覚えてかなりの成長を遂げたようで満を持しての下山チョキしかも行く先は梁山泊ではなく西夏へ。これはちょっとしたアドベンチャー要素が出てきて久々に心躍る宝石白新キャラの郤(ゲキ)妁は久々の女傑候補(?)こういう野生じみた女性は久々なので大事に育てて欲しいなあ。この若々しいコンビが韓成を生き返らせるきっかけになるといいのだけれど。    ・戴宗、単なる愚痴オヤジに(涙)でも、これが悲哀なのか。想いを成就させたのに誰とも分かち合えない孤独な中年の・・・    ・久々の水軍の戦い。そして久々の梁山湖を舞台にした戦いは、孔明&童猛の水軍基地奇襲作戦を思い出させる大立ち回りに( ・д・)/--=≡(((卍項充死ぬのかと思いきや無事帰還で何より。    ・金大堅、逝く予感。「偽印じゃない印を、この手で彫った」「新しい国の書類には、わしが彫った印が押されているんだよ」に思わず涙が(ノ-。)人知れず、それでいて梁山泊の影の原動力として命を捧げた漢。蕭譲同様、天寿を全うできたことが幸せだったと思いたい・・・    ・葉敬、史進の後継者?になるかも。  ○岳飛  ・国づくりの難しさを感じた岳飛。今のところ武人であり指揮官から脱皮しきれていない岳飛が、国を率い、想い(志)を持って起つことができるかが今後の分岐点になりそう。孫範・徐史を始め、優秀なスタッフが揃っているだけに(今回さらに新キャラ加入したし)リーダーの変革が問われる。    ・税制と兵数、兵糧との微妙な綾。税を安くして兵数を抑えたことが、大量の賊徒の進入を許すことになり、防衛がおろそかになるという皮肉な結果にむっ対照的に、税制は安く、そのくせ収入源が確保できていないと思われていた梁山泊が活発に活動できているという奇怪な事実に戸惑う他陣営が、普通に考えれば自然な感想ですわなあ。  ○その他  ・張俊初視点。位置が位置なだけに金・梁山泊にとって非常に厄介な存在。扈成が背後で糸を引いているだけにさらなる変貌を遂げるかもしれない、やや危険な匂いも・・・    ↓の評価ボタンを押してランキングをチェック! 素晴らしい すごい とても良い 良い    北方謙三、新刊発売】!!     ↑筆者のルーツにスポットを当てた、これまでにない歴史小説。日経で連載されていた物語が、待望の単行本化ですビックリマーク楊令伝 六楊令伝 七楊令伝 八 ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキングへ TREview