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【2009年読破本214】信玄の正室

信玄の正室 (光文社時代小説文庫)
信玄の正室 (光文社時代小説文庫) 阿井 景子

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 戦国時代の名将・武田信玄。彼の妻、と言えば諏訪御料人を連想される方が多いであろう。しかし、信玄には(そもそも)彼に尽くし続けた正室がいた。この小説は、意外に知られていない(諏訪御料人や息子の勝頼、軍師の山本勘助からすれば悪役の)信玄の正室の生涯を描いた歴史小説

  知られていないのは、小説「風林火山」などの影響もあるのかもしれないが、その生涯が凋落をたどる薄幸の展開と、それでいて「家を護る」という目立たぬ働きをしたからなのかもしれない。最初は寵愛され、後に側室に嫉妬し、長男の成長に眼を細め、その長男の反逆疑惑に心を痛めていく(後に長男義信は死亡する。というか信玄により殺された、と彼女は思い続ける)。周囲の動きに翻弄される悲しさがひしひしと伝わって切なくなった。それでも、信玄の側にあって支え続けた、陰の功労者・・・信玄と武田家の行く末を見ずにこの世を去ったのが、果たして幸いだったと言うべきなのかどうか・・・

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