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読破本・特撮(仮面ライダー)・アニメを取り上げるブログです。

【2010年読破本131】史記 武帝記3 感想

 「見事に、生きたのだ。生きて、戦うことで、霍去病は恥ずべきところが、ひとつもない。見事な人生だ、と言ってやれ」(武帝劉徹)

史記武帝紀 3
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 隆盛の刻、そして堕緩の影・・・同じ巻で同時に訪れると、正直ヘコみますガーン  古き時代の象徴である李広と、新しい時代の道しるべであった霍去病の死が、あっけなく訪れてしばし呆然・・・特に霍去病の死に関しては、どうひねるのかな、と思っていたらひねることなく病死させてしまったので、かえってヘコみ度が増したなあ。北方氏ならば暗殺や毒殺あたりを用意してもおかしくないので・・・  武帝の印象も変わってきているのが、読んでて感じてくる。包み込むような雰囲気、試しながらも育てようとしていた、かつての心持ちが無くなってきていて、全てを手に入れて、欲しいモノは相手側からやってくる、家臣が手にしてくるというような姿勢になってきている。己の考えに近い家臣の声に耳を傾ける一方、はっきりとものを言う家臣を疎ましく思ったり、「これくらいはできるだろう」と一方的に命令を下したり・・・かわいそうなのは張騫。現時点ではもはや単なるパシリ状態(涙)  異民族との戦いで打ち勝つこと、それを宿願としていた武帝。それが現実味を帯び、実現させられる家臣を持ったことが、自身のリーダーシップの方向性を見失わせたのだろうか・・・  象徴的だったのは霍去病死後の、武帝が『いなくなる』ことへの恐怖を覚えた場面。絶対的な権力と権限を手にした英傑が、ついに守りに入ってしまったか、と悲しくなってきた。これが、権力というモノか・・・  霍去病がどんどん才覚を発揮する一方で、前巻まで光を放っていた衛青は劣化してきているのも悲しい。霍去病亡く、李広もいない中で、漢軍をまとめられる唯一の漢の衛青、果たしてもう一度前戦にたてるのだろうか。。。  次世代の光が微かに見えているのが救いか。。。期待が持てそうなのは李陵、いよいよその名前が出てきたか、って感じですけどね。とはいえしばらくは鬱展開の予感。。。次巻はどうなるんでしょ(;^_^A

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