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【2010年読破本134】早雲の軍配者 感想

早雲の軍配者
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 まるで少年漫画の王道を行くが如く、の1冊。  設定としては歴史小説なだけど、少年の成長を丹念に描いた青春小説のような、そんな爽やかな雰囲気を醸し出しています。  主人公・小太郎が、前城主・北条早雲と出会い、学び、志をたてて、修行し、そして活躍するという非常にシンプルながら小気味よい展開で、一気に読んでしまいました。  特に修行に関しては、小太郎が早雲と戦略シュミレーションを行う場面や、小太郎達が当時の知識の最先端・足利学校で学ぶ若い軍配者(後で言うところの軍師)たちの生き様と若さが読んでいてとても気持ちよいです。  青春小説にはつきもののライバルの存在も見逃せません。山本勘助になりすます四郎左、上杉扇谷の冬之助、いずれは敵同士となる間柄ながら、お互いの力を高めるために磨きあう姿は清々しいの一言。  時代は未だ下克上の戦国時代に入るか入らないかの未成熟期。「軍師」ではなく、当時の言い回しである「軍配者」の表現を使ったのもgoodですねえ(竹中半兵衛黒田官兵衛のような軍事専門の軍配者が現れてきたのは、戦国時代中期から後期にかけて。初期の頃は軍配者と呼んで、軍事だけではなく、作法や占いなどを仕切っていた)    物語は、早雲から氏綱、そして後に「関東の獅子」と呼ばれる氏康へと映る中で幕を閉じます。続編があるとすれば「氏康の軍配者」?あるいは「氏康の軍師」?いずれにしても、これだけ小太郎の成長過程をじっくり描いたのだから、続編が無くてはもったいない!?続編はきっとあるはず・・・

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