祝☆今年読了150冊目~
いや~ここ数年、描き続けてきた年間300冊の、折り返し(?)に達したわけですね
・・・9月で
・・・まあ、あと3ヶ月弱ありますし、この間にフォ○リーディングとか、速読とか、身につけてしまうかもしれないし、まだ、ねえ、、、いけるところまで行って魅せますよ
その記念すべき?折り返し?が、コチラ↓
最上義光 (人物文庫) | |
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知る人ぞ知る、伊達政宗と並ぶ奥羽の勇将、最上義光を描いた歴史小説。
※ちなみに山形県に最上家博物館あります。銅像も立ってます。結構かっこよいです。
奥州の戦国大名の中でも、領土欲にあふれた武将だったようで、他家へ積極的に攻撃を仕掛けてている。が、領土拡大のためには謀略やら暗殺やらと、手段を選ばないやり方は、いかに乱世とはいえかなり暗い(苦笑)
政宗の叔父(義光の妹が政宗の母)にあたる縁戚関係ではあるが、時代が時代なれば間違いなく雌雄を決する戦いを繰り広げていたであろうライバル関係。しかし秀吉の小田原征伐によって、その機会は永遠に失われることになり、両者は共に家を保ったまま天下統一を迎えることになる。
しかし、無謀な挑戦をおこない、何度も死の危機を迎えながらも、乗り越えて中央で注目されていく政宗とは対照的に、義光は中央権力との外交では貧乏くじを引き続けていく(涙)
愛娘を豊臣秀次に献上したところ、秀次切腹に連座して娘は処刑(このショックで義光の妻も死亡)
次男を家康に人質出したことで長男との関係がこじれ、長男を死に追いやる
など、ままならない悲劇性がつきまとい、義光の死後最上家は取りつぶしにあうことに
※また、戦いに関しても、関ヶ原合戦時、義光は上杉軍(指揮官は直江兼続)に攻められ滅亡寸前まで追い込まれるなどピリッとしなかった
天下統一を迎え、大名に求められるのは武勇や知謀だけではない、外交・交渉といった対外センスの能力。独立独歩の精神で、他者とのバランスを維持発展させてきた政宗に対し、中央権力者(秀次・家康)に阿って渦中のバランスを崩してしまった義光は田舎大名の域を出なかった、と言わざるを得ない。
環境が(社会が)変われば、求めれるニーズが変わる。それに気づくことが次へのステップになる。義光の生涯を見て、学ぶべき点は多い。
ちなみに、物語には義光の家臣にして、最後は遠くから最上家の盛衰を見守る好感キャラ・小森田番内が登場。随所でいい味出してます。
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《現在、読んでる本》
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◆戦国誕生 中世日本が終焉するとき (講談社現代新書)
◆アナロジー思考
◆戦国鎌倉悲譚 剋
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