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【2011年読破本200】岳飛伝第一回(小説すばる2011年12月号) 感想

 志が、生きていればいい    (燕青) 小説すばる 2011年 12月号 [雑誌]  待望の続編、そして完結編が、始まった。  なんというか、喪失感を感じる出だし。時間軸としては楊令暗殺から一年、というところだろうか。梁山泊が振るわない原因、それが楊令の死だけではなく大洪水による地形の変化だというのが、切なさと歯車の回り悪さを一層増大させる。  去る者、残る者、そして現れる者・・・新しい国の象徴になるはずだった梁山泊がどうなるのか。呉用が、李俊が、夢の残骸と化した梁山泊をどうまとめていくのか、  そして  どう幕を引くのか    岳飛が、ウジュが、それぞれの立場で再び立ち上がろうとしているけれど、あまりドキドキしないのは、梁山泊という大きな流れが過ぎ去った後の小さな波としか感じられないからだろうか?「ああ、まだやっていたのか」くらいの感覚しかないなあ・・・  その中で「おっ」と思ったのは、張朔の旅物語や王清・蔡豹パート、これは心躍る予感、、、  元々水滸伝の頃からそうだが、組織内で活躍するよりも、ひとり旅や各地に散らばって、次第に結びついていく展開の方がおもしろい(楊令伝ではその要素が少なかったために各漢たちが埋没していった残念さがあった)北方さんが語っていた「個の物語」を象徴しているようだったが、今後も出てくるのだろうか(張朔はひとり旅モードで岳飛と結びつきそうな伏線?)  ちらっと侯真は出てきたが、王貴や韓成、宣凱たちはどうしているのだろうか?次回が気になる。 ※現在の漢たち・・・2chを参考に作成 呉用:事実上梁山泊の代理頭領として、梁山泊の復興指揮を執る。しかし夢の抜け殻と化した梁山泊をどうするのか悩んでいる。 史進:山士奇視点で行くと、白髪全開の爺さんキャラになったらしい。但し赤騎兵は健在。 燕青:盲目をほぼ克服。「無明拳」なる使い手になったらしい。ただし、梁山泊再合流せず。 ある意味梁山泊を最も冷めた目で見ることのできる漢 李俊:シニカル視点は変わらず。その視点のせいか呉用の理解者兼軍団とりまとめ役に収まっている。落ち着いたら離脱しそうな雰囲気は楊令伝の頃から変わらないが、さすがに歳取りすぎた感は否めない 秦容:呼延凌と「俺・お前」で呼び合う同格の将軍に大成長した反面、かつての柔らかな雰囲気は影を潜める。楊令が死んだことで、自分の意志で決めていかなければいけない不安と恐怖を感じ始めている 呼延凌:秦容と並ぶ梁山泊将軍筆頭。楊令伝中盤以降見られた武闘派筆頭発言は変わらず。とにかく戦いたいという思いが一層顕著になっている。 董進:史進や花飛麟の下でいい味を出し続けた彼も、もう退役の時期らしい。だが、最後まで軍人でいることを志願。その場で認められている。 山士奇:郭盛軍を引き継ぎ、歩兵の将軍に推薦されている。そうやら責任に押しつぶされそうになってるようだ。 王清:数少なくなった子午山生の1人。結局の所王進に稽古をつけてもらっていたらしく、超人ぶりを発揮していた。現在は燕青の従者的ポジション。芸術方向に進むはずだったのでは?ちなみに梁山泊で軍人をしている王貴とは異母兄弟(王清は白寿の息子の方) 蔡豹:同じく子午山生。王進に預けられた者としては(現在の所)最後の子である。体力・技などは超人的だが、母を殺した(と思わされている)養父・蔡福への憎しみは未だ溶けていないらしい。 張朔:飛礫の名人・張清の息子。父譲りの飛礫の技を披露するなど成熟ぶりが著しい。現在梁山泊を離れ一人旅中(元梁山泊医者の毛定の診療所へ居候中)この流れで行くと岳飛と接触する可能性が高いが、果たして・・・

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