以前、主要合戦と天気に関する本を読んで、気候の重要さを感じたことがある。
文章だけ追いかけると、そこに書かれていない(注目されていない)ことこそ、日本の歴史を動かした重要なファクターなのかもしれない。
その観点でいけば、健康こそ、今も昔も重要要素であることは間違いない。
本書は、かつての日本人と病気との関わり、対処法、時期ごとのはやっていた病気についての解説本。
現代の治療法との比較対処が書かれているため、(薄ぼんやりながらも)現代医学の発展ぶりと、過去の日本人がいかに非科学的に病気と向かい合っていたかを知ることができる。
全体的には専門過ぎても困る(笑)反面、もう少し突っ込んだ話しが読みたかった、という相反する感触が残る1冊(苦笑)
続編があるなら、もう少しボリュームが欲しいなあ。