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【2012年読破本92】龍馬が望まなかった戊辰戦争

龍馬が望まなかった戊辰戦争 (ベスト新書)
龍馬が望まなかった戊辰戦争 (ベスト新書) 星 亮一

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 戊辰戦争の悲惨さを改めて感じる一冊。

 戊辰戦争後の官軍側の、会津側への非人道的な扱いには、本当に同じ日本人の所業なのかと、今更ながら絶望してしまった(もちろん、薩長のエネルギーの矛先を引き受けてしまったこともあるし、それまでの経緯を見れば頷けないことこともないのだけど・・・)

 また、会津ら東軍側の無知無策ぶりも、泥沼の抗争に一役買ってしまったことも忘れてはいけない現実。決して、会津側を悲劇の敗者に引き立てる必要なんかない。彼らだって旧態依然とした組織の中で多くのことを犠牲にしたのだから。

 本書では双方の観点を偏らず、程よく折り合わせた描写で時代を振り返っており、そこには好感が持てる。が、さすがにタイトルと内容との齟齬はいただけない。龍馬暗殺前後や戊辰戦争会津の柴・山川を追いかけすぎて、中盤以降は単なる会津史に留まっている。龍馬と戊辰戦争との関わりや、「龍馬が望まなかった」観点が、冒頭と後書きのみというのはいかがなものか・・・読後の読み応えは今ひとつ。

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