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2018年、目標は読書300冊読破!のはずが、ここにきて400冊に変更?!進捗は当ブログで随時更新中。他には特撮(仮面ライダー)・ドラマ・アニメの感想などなど。

【2013年読破本115】横井小楠―維新の青写真を描いた男 (新潮新書)

横井小楠―維新の青写真を描いた男 (新潮新書)
横井小楠―維新の青写真を描いた男 (新潮新書) 徳永 洋

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 幕末、数々の志士に大きな影響を与えた思想家、横井小楠の生涯と功績を紹介した一冊。

 行動力と情熱はあっても、構想を描く者がいなかったあの時代において、小楠が提唱した数々の方向性は、大きな影響力を与えたことが覗える(事実、勝海舟坂本龍馬ら、時代を切り開いた開明派の構想と、小楠の提唱した考えと一致する箇所が多いことが、本書にて証明されている)。

 とはいえ、提言は提言でしかなく、私たちが知る志士たちのような活動を行っていたわけではない小楠が示した一種の概念が、開明派を動かしていたという事実は、時代の流れや、志士たちが願う方向性と、小楠の示した先が一致していたからなのだろう。

 本書では様々な提言が紹介されているが、「国是三論」は抽象的な概念になりがちな提言の中でも、具体性・構成・説得力かつ分析力のどの要素においても、今の私たちが読んでも頷ける名文中の名文だと思う。著者の思い入れのせいか、小楠を持ち上げすぎな印象もあるが、坂本龍馬高杉晋作のような行動した者にスポットが当たりがちな中、小楠のような思想家が注目されることには、これはこれで大きな意義がある。

 

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