文庫版再読。
実は清須会議、意外と史料が少ないため、よく分かっていないことが多いらしい。
また、親兄弟が争うことが珍しくない戦国時代において、多数決で決しようとしたことや、親族(信包など)を挟むこと無く家督決定を行ったことなど、異例のプロセスを経ていることや「会議で歴史が変わった」レアケースであったことなど、その後の日本の行く末に、大きなターニングポイントになったことは間違いない。
この先に控えている秀吉VS勝家を匂わせたり、意外と足元がガタガタだった織田信長を間接的に語らせるなど、やはり読み応え抜群だ。