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【2013年読破本237】中途半端な密室 (光文社文庫)

中途半端な密室 (光文社文庫)
中途半端な密室 (光文社文庫) 東川 篤哉

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 「謎解きはディナーのあとで」をはじめ、数々の推理小説を世に送り出してきた東川さん。

 今でこそ“ライトミステリー”とか“ユーモアミステリー”など呼ばれ、推理小説の位置づけの中でもかなり特殊な場所を産み、新たなファン層を獲得しているけれど、これまでの重厚なミステリー小説とはかなり異なり、

・ゆる~い世界観

・(これまでの推理小説ファンからすると)推理らしくない?推理

ライトノベルのようなキャラクター

と、おおよそ“らしくない”要素ばかりの世界観。読みやすく、笑える文調が人気を集める一方、賛否両論が未だにあるし、ワンパターン化しているとの声も・・・

 とにかく、これだけミステリー小説ジャンルの中でも異色の存在たる東川さんのデビュー作、読んでみたくなって購入したのがこの一冊。デビュー作を含めた短編集となっている。

 デビュー作とはいえ、現在にまでつながる東川作品のコンセプトが随所に見られて、この世界観がお好きな方々はニヤニヤしながら読めること請け合い(笑)ちなみに、全短編が独立しているわけでは無く、デビュー作以外の短編は敏ちゃん・ミキオという大学生コンビのドタバタ?推理シリーズ。そして全編通して安楽椅子探偵が解決します(爆)

※ただ、この短編全般に言えるのは、きちんと事件の概要・仮説と検証、そして分析・・・と順序としてはかなり丁寧に進行していること。そういう意味では、この後の作品ほどぶっ飛んだキャラクターや世界観がウリでは無く、推理小説初心者向け、な位置づけだったのかもしれない。

 改めて思う。当時はこの作品が発表されたとき、そしてこれらがミステリー作品と位置づけられたとき、どういう反応をされたのだろう(笑)この緩さ、そしてさらっと謎解きをしていくシンプル?さ・・・

 やっぱり、異端児扱いされていたのだろうなあ。

中途半端な密室 (光文社文庫)
中途半端な密室 (光文社文庫) 東川 篤哉

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