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【2015年読破本87】岳飛伝 第四十三回(小説すばる 2015年 06月号 [雑誌])

程雲、そのときを、狙う。

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◆伏兵 程雲

 ただの埋伏じゃなく、ホントの一兵卒になるとは・・・

 敵はおろか、味方にすら姿を見せないことで、完全に岳飛を追い詰めるそのときを狙い続ける。

 そういえばかつて、童貫が他の武将の部隊に紛れ、梁山泊に攻勢をかけたことがあった。南方で発生した度人に紛れ、正規軍が攻撃を仕掛ける、というやりかたもあった。が、程雲の場合は気配を発していない分、感じることが出来ずたちが悪い。南宋側からすると、まともにやりやっても秦容・岳飛の動きを封じ込めるところまでは出来そうだが、漢民族の蜂起、物流が止まる事への懸念など、確実な一撃の必要性が高まっているに違いない。結果を委ねる秦檜、腰が据わっているなあ)

 当の(兵力の問題を含め)秦容・岳飛の動きがもう一つ飛び抜けないなあ。緩急を心得ている秦容はともかく、岳飛軍は連携を重視しすぎているような気も。兵力で圧倒的に勝る南宋軍は水軍を含めた組織戦で着々と抑えにかかっているだけに、秦容・岳飛がどこを要所と捉えているのかがポイントになりそう。

◆その他

・夷陵近辺、なんだか三国志を思い出す。

・水軍、張朔の新体制が馴染んできたなあ。その反面老将たちの死に場所探しが影を落とす。もう張朔もその機会を作ることになりそうだ。輸送も軍事行動も張朔一手に担う状況、さすがにそれは厳しいのでは?

・黃越、そして顧大嫂。懐かしい面々が次々と世を去っていく。思えば結構な年月が経っている。梁山泊第一世代もあとわずかしかいない・・・

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