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【あと三回(予定)】北方岳飛伝 結末を予想する 

終わりが、近づいてきた

岳飛伝 十五 照影の章
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小説すばる 2015年 11 月号 [雑誌]収録の岳飛伝第四十八回にて、ウジュが戦死。そして史進が重傷(死亡の可能性も)。まさに、武人の時代が終わった。 そして、この回を持って岳飛伝十六巻の収録分が修了。 事前の予定では、残すところあと一巻。小説すばる連載分でいくと、あと三回。 (北方)水滸伝 十九巻 楊令伝十五巻 そしてこの岳飛伝が全十七巻(予定) (別冊二巻を含めると)なんと全五十三巻!日本の歴史小説史上に残る大きな物語が、まもなく終わる・・・ だが、この壮大な物語は、まだその終演を垣間見せているだけ。残り三回(予定)、果たしてどんな結末を迎えるのか・・・ ◆北 最強の武人、ウジュが死亡したことで、事実上金国に強敵はいなくなったといってよさそう。 となると、方向性は二つしかない。 1)海陵王が覚醒して、梁山泊崩壊 2)養父の死を悲しんだ胡土児が蒙古を率いて南下 当初は1)かな、と思っていたけれど、史実を考えると考えづらい。 なぜなら、海陵王はこの後反対派によって、皇帝の座を追われ殺害されるから(死後、皇帝の資格も剥奪される。帝なのに「~王」と称されているのはそのため) その後金国は南宋と講和を結び、この講和は長く続いた。金国が文化・経済という漢民族の特徴を取り入れていくことを考えると、自由市場が認められることになるのではないか。 そう、かつて、自由市場を怖れた(が故に南宋と結び、勅命を帯びて梁山泊を襲撃した)金国。時を経て、下される決断を持って、梁山泊の使命は終わりを告げる。西も、そして東も。 ※後々、金国は文化になじみすぎたために、軍事力が低下。最後は南下してきた蒙古によって滅ぼされる。それを考えると2)なのだが、流石にまだ早いんだよなあ。 ◆南 読めないのが、南。つまり岳飛と秦容だ。 史実でいくと、秦檜の死も近づいており、程雲がいなくなれば南宋も事実上強敵がいなくなる。そうなると、岳飛の悲願はすぐそこまで来ているのだが・・・ 北の結末予想でいくと、岳飛と秦容の動きは宙ぶらりんで終わることになる。闘うべき相手がいなくなる状況において、その矛先はどこへ向かうのだろうか。 家族を持ち、帰るべき場所がある秦容と異なり、未だ武人として戦い続けている岳飛、これもある意味悲劇というべきか。おそらく最後は秦容と岳飛の決断が、この物語の総括になりそうな予感。 テーマとしてはおそらくあと三回くらいで終わるんだろうけど、まだまだ読みたい男たちがいる。 御大はこの岳飛伝と、読売新聞で連載している長編で、長編執筆は最後、と表明しているけれど、短編なら、この大水滸伝の続きを描いてくれないだろうか(願)

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