モーション・グリーン

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【2015年読破本226】岳飛伝 第四十九回(小説すばる 2015年 12月号 [雑誌])

ついに、あと三話

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 この壮大な物語も、この十六巻収録分で完結(御大が新潮コラムで発言) そう思うと、一つ一つが何か大きな、そしてその先へつながる意味を持ってくる気がする。

史進帰還

 無事生還した史進。しかしながら闘うことは出来ず、遊撃隊は事実上解散。なんだか、お別れを示唆するシーンが多いなあ、と思ったら 旅立っていきました(苦笑)

 旅立っていったことで、何となく予感はあったが、やはり最期の場所は“あの”魂の聖地、子午山。ここで、梁山泊の最後を見届けることになるのだろうか。

 そして、生まれ故郷を横目に見たり、“班光”と出会ったり、とロードムービーとして涙が出そうな史進の旅。あれほど取り憑かれたかのように戦い続けてきた史進とは思えない、穏やかな描写に、ホッとさせられる。

 

◆勝利へのカウントダウン?

 前話を読み終えて、この物語の結末を予想したのだが、(今のところ)梁山泊が勝ちに行っている(驚)

 ウジュが戦死したので、金に強敵はいないと思っていたのだが、かなり激戦を連日に渡って繰り広げているようで(そこも予想外)、計画上の勝利には兵力が足りないらしい。

 だが、随所随所の一手は効果的に機能していて、秦容軍との連携まで進んでいる。 〈北と南から攻勢をかける、南宋を貫通して合流する〉 断片的に語られていた構想が、もう目の前まで来ている。

 このままいけば、金国の後退をもって、梁山泊の勝ちが見えてくる。 その先に、自由市場を金に認めさせる、というところまで持っていければ、国としての梁山泊の役割を終えることが出来る。楊令伝のラストも直前まではこんな感じだったと思うと、おっかない状況はまだ続いているが・・・

◆その他

・胡土児、北へ。国を捨て、彼は北で“胡土児”として生きる。血に縛られず、ただまっすぐに。大きな流れとしては彼の出番は終わりな感じだけど、(であればなおさら)胡土児のその後はどこかで描いてくれないかなあ

・盤石と思われていた小梁山、嫌な雰囲気が・・・ ・比較的順調な秦容軍(北へ軍勢派遣、連携が始まっている)だが、ややのんびりした感じがするんだよなあ。その反面、なかなか程雲を追い詰められない岳飛との妙な温度感が・・・このまま行けばどうしてもこの秦容・岳飛軍が消化不良で終わりそうな気がする。

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