モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

【江戸城郭史を塗り替える発見】読書感想:『江戸始図でわかった「江戸城」の真実』 (宝島社新書)

江戸始図でわかった「江戸城」の真実 (宝島社新書)

 

松江歴史館で、ものすごい史料が発見された。

 

なんと江戸城をはじめとした、江戸時代の主立った城の絵図が発見されたのだ。

matsu-reki.jp

 

何でも、この絵図(以下『江戸始図』)は松江歴史館に眠っていたらしく、企画展示のために歴史館を整理していたところ発見されたそうな。

 

意外にも、江戸城の絵図面はこれまで発見されておらず、江戸初期(大火で焼ける前)の江戸城のことは、実はよくわかっていなかったのだ。

その他の城についても、初出しだったり、具体的な内容だったりでどれも貴重なものだったそうな。

 

『江戸始図」分析を依頼されたのは、城郭考古学者として著名の千田嘉博氏。

千田さんが解読したその成果を本書で垣間見ることができる。

 

これまで大火以降の江戸城しか知られていないため、江戸城は平和時を想定した城じゃないか、という話しが出るほど防御が薄いとされていた。

ところが今回の絵図からはむしろ真逆の、まさに『将軍の城塞』とも言える軍事拠点要素満載の城だったことが明らかに。

今後の研究次第では「戦国時代最強の城ランキング」で上位に名乗り出る可能性が高い。それほどの難攻不落さをほこっていたかもしれないらしい。

 

それにしても、先日の歴史的発見&発表から半年も経たない間での発刊。

敬意を表したい。

 

これまで学会や有識者の方で止まっていた研究成果や最新の情報が、ここまでスピーディにおりてくるようになるとは・・・何だか感慨深い。

 

が、その反面、その発見&発表内容は前半だけで、後半は江戸の国作りの話題へ。

もちろん無意味とは思わないが、肩すかしにあった気分。

 

前半も一次発表レベルで新聞発表より多少詳しいかな、レベル。

まだまだ途中という段階なのが見えすぎてしまい、少し残念。

 

速さか正確さか、はたまた深さか拡がりか。悩ましいところではあるなあ。

まあ、読者のワガママなんだけど(苦笑)

 

江戸始図でわかった「江戸城」の真実 (宝島社新書)

江戸始図でわかった「江戸城」の真実 (宝島社新書)

 

 

にほんブログ村 本ブログへ
にほんブログ村

 


読書感想ランキング