望まれた救世主、まもなく、故郷へ。
前回読んだ際には、あ、これで故郷戻るんだな、と思っていたけど、もうしばらく焦らされたテムジン帰還(笑)
少しずつ、テムジンとその周辺の民族との抗争の歴史が明らかになり、モンゴル民族も、かつての異民族同様、統一への希求が拡がっているのかもしれない。
少なくても、みんなテムジン生存を前提にして動いているこの状況は、彼を軸に闘ったり、守ったり、利用したり、従ったり・・・部族同士である程度独立して存在していたこれまでとは、思考が異なってきているとしか思えない。これは金の影響なんだろうか(岳飛伝では蒙古は次第に集団行動で侵攻してきた、とあったが・・・)
部族として生き残るため、勢力を拡大するため、北の砂漠でいよいよ闘争の始まりが近づいている、そんな中だが、なんだか今のテムジンを読んでいくと、ただ闘うだけの存在になってほしくないなあと思ってしまうのだけど、おそらく叶わないだろうな。戻ったら変わり果てた弟たちがいるし(爆)
そうそう、今回気になったのはウルジャ。なんだか大水滸伝のうちの誰かなんじゃないかと期待してしまうのだが・・・