これほど一つの合戦を徹底的に研究した戦国マンガは例がないかもしれない。
著者が現地まで行って地形を見た上での結論と
一次史料の記述を忠実に分析
そして物語の流れと、登場人物の動きが一つの大きな激流となって読者へ襲いかかる。
センゴク(後の仙石秀久)の史実上最初の武功が記載されているのが、この姉川の戦いなだけに、センゴクへのフォーカスがすさまじいし、読んでいる方もこの怒濤の展開に見入ってしまう。
この作品が無ければ、これほど印象に残ることも無かった山崎新平や坂井久蔵。
彼らの鬼気迫る生き様は、忘れらそうにない。
そして最後に待ち受ける、センゴクVS山崎新平!
バガボンドを思い出すセンゴクの血眼姿や、最後の最後に見せた奇跡の一撃!!
生きようとする者と、死のうとする者の差。
ベタだけど、グッと来たなあ。
※この作品じゃ初登場の家康。まさかのばくち打ち(爆)