モーション・グリーン

紆余曲折を経てブログ開設10年越え!たぶんこれからも本の感想とか特撮(仮面ライダー)とか映画とかアニメとかドラマの感想書いていきます。

【読書感想】武者始め アイディアで“史実”を飛び越える、これぞ歴史の楽しみ方!

武者始め

 

 

「あ~ありそうありそう」と言ってしまう、名将達の若き時代の片鱗。

 

近年の歴史小説は長編もさることながら、短編も読み応えがある。

短い(少ない)スペースで完結させなきゃいけない難しさはあるものの、凝縮された物語は中だるみしづらく読みやすい。

そして大胆な設定やぶっ飛んだラストなど、読後感が千差万別になるおもしろさ。

 

そう

 

短編は作者の腕の見せ所であり、ある程度の“チャレンジ”が受け手と作り手の間で許容される空間なのだ。

 

ちょうど最近、伊東潤さんの読書会で『短編の極意』(?)なるプレゼンが伊東さんがお話しされていて、その体系化された要素と、体系化した伊東さんのきまじめさ(笑)に圧倒されたのだが、まさにそれを具現化したような作品に出会えた。

 

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名将達の始まりを描いた本作は、著者・宮本さんのアイデアが光る、他の作品とはひと味違う初陣物語。

 

史実と俗説の狭間で浮かんでいるエピソード。最近じゃ俗説、とバッサリ採用されていないところを。宮本さんはうまーく盛り込んで、物語を大きく膨らませていく。

 

まさに史実と創作のコラボ短編集!

 

自分にしては珍しく(笑)どの作品もオススメなのだが、

強いて言えば信長の短編と家康の短編。

 

信長編は本人と言うより、実母VS乳母の愛憎?劇

その構成と結末に唸ってしまった。

 

家康編は薬マニア家康誕生の秘密(爆)。薬にこりまくる家康に大笑い(爆)

 

情報が随時更新され、どんどん史実が変わっていく。

史実前提でどんどん変わっていく人物像も大事だけど、史実を下敷きにして、僕らと引っかかっていく人(物語)を、僕たちは読みたいのではないだろうか。

 

そんなことをふと思う。

 

 

 

◆鳥梅新九郎

◆さかしら太郎

◆いくさごっこ虎

◆母恋い吉法師

◆やんごとなし日吉

◆薬研次郎法師

◆ぶさいく弁丸

 

武者始め

武者始め

 

 

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