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【永遠への挑戦者逝く】読書感想:『センゴク天正記(9)』 (ヤンマガKCスペシャル)

 

センゴク天正記(9) (ヤンマガKCスペシャル)

 

手取川の合戦完結。

通説で言われている秀吉ー勝家の関係図を一掃する、深掘りと愛着を感じる構成だった。

思い起こせば、勝家は初期から登場していて、センゴクにとってもゆかりの深い人だもんなあ。後年の賤ヶ岳が段々怖くなってきたよ・・・

 

そして舞台は中国・毛利征伐へと向かいつつも、謙信の死という大きな区切りへ。

 

これまで、様々な作家が迫っていった上杉謙信。

だが、その独特な行動理念と、ストイックな生き様は、(憧れ?を抱かせつつも)、どこか掘りきれずに終わっていった作品が多かったように思う。

その上杉謙信の深奥に、この作品はたくさんのコマを割いて迫った。

 

そして、結論にたどり着く。

 

上杉謙信は自我への渇望、永遠にたどり着くことのないゴールへの挑戦者であった。

 

どれだけの血を見ても、どれだけの困難に遭遇しても、それだけの強敵と相対しても、まるで別れなどないかのように、悠然と構え勇壮に立ち向かうその姿は、死してもなお戦いを求めるその渇望の象徴。

 

その願いに、終わりがないから、時間すら彼を押しとどめる要素にならなかった。

気がつけば息絶えていてもなお、彼は進み続ける。

そして、家臣や強敵と共に、黄泉の世界でも闘おうとするに違いない。

 

文章で書くと人知を越えた存在だなあ(苦笑)

絵の力はすごい。その説得力と合わせて、本作品は後世に残る上杉謙信を描いたと思う。

 

そして、信玄・謙信がいなくなったことで、自身だけの一強と(少なくても自身では)分析した信長の危うさが、黒田官兵衛の危うさと重なっていく。

播磨人の気質が、秀吉を窮地に陥れる予感。

そして援軍にきた荒木村重の表情、ヤバすぎるだろ・・・

 

センゴク天正記(9) (ヤングマガジンコミックス)

センゴク天正記(9) (ヤングマガジンコミックス)

 
センゴク天正記(9) (ヤンマガKCスペシャル)

センゴク天正記(9) (ヤンマガKCスペシャル)

 

 

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