脳の動きや働きを研究し、人間の行動に役立てる動きは、広く認知されるようになってきた。
その第一人者としては茂木さんが著名だが、本書の林先生も、近年の御自身の研究がスポーツ選手の能力向上につながったと話題になった。
これまでブラックボックス化していた脳の仕組みが、どんどん明らかになってくる。
そして、脳の仕組みや傾向を知れば、僕たちが従ってきた“気分”や“気持ち”が、脳の働きを妨げているかも?ということが見えてくる。
脳を外部機関の如く扱う論調は未だに違和感があるが(苦笑)
扱いづらく、(そうはいっても)未だに謎が多いのが脳。
本書では脳に悪い習慣を紹介すると共に、既にスポーツ選手も実践しているという、悪い習慣の脱し方も合わせて紹介。
読んでみると、意識しないと意外にやってしまっていることが多いことに驚き。
何気なく感じていることが、実は脳の働きの自然な動きだったり、逆に阻害していたり・・・
脳の働きは少しずつ活性化させることができるし、積み重なれば実感することが出来ると言われている。
巻末にはチェックシートが付いているので、活用して変化を記録しておくのも有効な手法の一つ。
自分を高めるためにも実践したい要素が入っている1冊だ。