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ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

【利休とは、何だったのか?】読書感想:『天下人の茶』 (文春文庫 い)

「いつの日か、わしは、そなたを殺すことになるかもしれぬ。それでもよいのか」

 

「構いませぬ。その時は、殿下も豊臣家も破滅することになりますから」

 

 

天下人の茶 (文春文庫)

 

 

文庫版再読。

やはり、秀吉と利休との関係の崩壊は、予期していたとはいえ驚きと冷たさが同時に来たなあ。

 

振り返ると、利休に携わった人の多くが、その後の人生を大きく変えた。

茶の湯という新たな文化に触れたことで、人が今までと違う顔を見せたのだから、天下の事業としては大成功、なのだけど・・・

 

利休に人生を狂わされた者

勘違いしていた者

そして、道を間違えた者・・・

 

当たり前だけど、人は人によって変わる。

でも、いい風に変わるとは限らない。

その悲喜こもごもが、切ない・・・

 

人の人生に大きな影響を与えながら、自らの野望のために人を巻き込んだ利休は、ある意味相当罪深いとも言える。

でも、影響を与えた当の利休も、人との出会いで飛躍し、最後は破綻した。

(本人がそう思って逝ったかどうかは定かではないが)

 

そして最後は秀吉が破綻し、豊臣家はこの世から消える。

誰も笑顔にならない結末はやはり寂しいなあ。

 

利休とは、何だったのか?

 

結局、その疑問が、漠然と頭の中にこびりつく。

 

日本人の精神に宿る、茶の湯の文化が、この超人的で俗人でもある利休発なのだとしたら、、そのルーツ(利休の内面)を見なければ完結しない。

かけ違えることが予想できていた利休は、なぜこの道を選んだのか?

そこが見えてこないと、誰も浮かばれない。

 

 

伊東版千利休が、どこかで読めればいいなあ。

(と言ってたら、来年利休を描いた作品が出るらしい) 

 

天下人の茶 (文春文庫)

天下人の茶 (文春文庫)

 
天下人の茶 (文春文庫)

天下人の茶 (文春文庫)

 

 

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