モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈「贈られるというのとは、少し違います。テムジン様が受け継がれる。そういうことなのです」〉読書感想:『チンギス紀 第二十一回(小説すばる 2019年 2月号 [雑誌])』

「俺の父は、天。俺の母は、地」

声に出して、呟いてみた。

小説すばる2019年2月号

 

 

テムジンVS玄翁 最終決戦。

 

少しずつ、少しずつ削られていく玄翁隊。

まるで死兵のように、死ぬまで戦い続けていく・・・

名が出ることも無く散っていく弟子たち。

 

あっ、あっ、と声が出てしまう・・・

 

そして、その決着の果てに明かされる秘密。

母が語るテムジン出生の“あの”こと。

テムジンを訪れた、あの二人が語る玄翁の正体

(まあ、やはり、なんだけど・・・)

 

北方大水滸伝読者にはたまらない名前が続々と登場。

ここまで大きくリンクさせてこなかった部分が一気につながっていくのは、どこか爽快だったなあ。

 

 

二人が語った、岳飛伝後の玄翁(胡土児)のこと。

結局、国(金)を捨てたあと、安住の地を見つけたと思っていたけど、それが無くなっていたんだな。

楊令から続く、民のための国理念を受け継ぐはずの子供が、そのしがらみから飛び立つことができなかった、という悲しい結末。

 

楊令伝では、一握りの権力からの脱却。

岳飛伝では、民の国の実現。

 

でも岳飛伝では大きくフィーチャーされてこなかった「民族」というしがらみ。

そして、国や民族といった“居場所”が、まだ人には必要だった、という現実。

 

未だ残っている、人が生きる場所への渇望。

負の実態を全て背負ってしまった玄翁の生き様については悲しすぎた最期。

 

でも、その遠因と打破も、テムジンに託された、ということになりそうだ。

 

そして

受け継がれる

"あの"剣が!

 

 

小説すばる2019年2月号

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チンギス紀 二 鳴動 (集英社文芸単行本)

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チンギス紀 三: 虹暈 (単行本)

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