モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈「十年」で紡がれた作品達〉読書感想:『十年交差点』 (新潮文庫nex)

十年交差点 (新潮文庫nex)

 

 

解説によると「十年」という共通テーマで、各作家が作り上げた物語。

その短編集、ということで、「十年」以外の設定はかなりバラバラ。正直「十年」ちょっと後付けじゃない?と思う作品もあるが、そこらへんも含めて、まさにアンソロジーという感じだ。

後味の悪い作品から、深くて皮肉の効いてる作品まで、装丁からは想像できない、レベルの高い作品がそろっている。

 

この中では「地球に磔にされた男」がお気に入り。

終わらない?時間移動を繰り返してしまう主人公の物語だが、自分がこの後辿る数多の未来を見られるなんて結構ゼイタクだな(笑)だって、ゴールが見えるのだから。

問題は、ほとんどロクでもない結末だった、ってことだが・・・

 

「ひとつ、ふたつ」は題材といい、結末といい傑作だと思う。

だけど終盤近くの巴瑠と一誠とのやりとり(揺れ動き)がくどくて少し冷めてしまった。

場面を変えるとか、すんなり結ばれるとか、そんな展開の方がもっと素直に喜べた。

 

そして「君が忘れたとしても」

一番「十年」から、この装丁から遠い気がする作品(苦笑)

だけど、リアルで切なく、それでいて重い一作だった。

 

 

十年交差点 (新潮文庫nex)

十年交差点 (新潮文庫nex)

 

 

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