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ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈古代食は読者のお口にあうでしょうか?〉読書感想:『卑弥呼は何を食べていたか』 (新潮新書)

 

卑弥呼は何を食べていたか (新潮新書)

 

 

経済的な充足よりも、人生を充実させる豊かさを。

 

まもなく平成が終わろうとしている中、改めて、「生きる」という本質にフォーカスされた論調が広まっている今の日本。

 

そうなるとでてくるのが、昔はよかった、みたいな話し。

江戸時代が理想的な時代だった、という話しが一時よく出てきたけれど、もっと昔はどうだったのだろうか?

※ちなみに、江戸時代はちゃんと調べると結構劣悪な環境の時代だったそうな。

 

ということではるか古代まで遡り(笑)ご先祖の食文化を探る1冊。

 

卑弥呼、仁徳天皇、文武天皇、長屋王等の各々の時代の食事について、文献や食の遺物を頼りに見ていくと、意外と豪華だったことが覗える。

今や縄文時代と弥生時代は従来イメージで捉えると怒られるほどの研究が進んでいるけれど、食生活にもこの方向性が十分当てはまる。

予想以上に様々なものを使われていて、創意工夫のすばらしさを実感。

 

まあ、味は・・・あわないかもしれない(苦笑)

 

食の話しなので、やはり重要なのは食材。

獲り(採り)、調理、そして保存。

技術や器財が少ないなか、無いなりに生きようとして、そして余裕が出てきたら食を楽しもうとする、そんな姿が浮かび上がってくる。

(もっとも、必要に迫られていたからこそ、バリエーションを増やしていった、というところが大きいかもしれない)

 

仕組みを作って、型にはめて、ただ漠然と受け取る。

そんな日々からは『生きる』という実感は生まれづらい。

 

狩猟から稲作へと移っても、品種改良してどんどん食を豊かにしていこうとする。

それもまた、飽くなき追求の象徴だろう。

 

その一方で貴族になっていくと、結構グルメになってくのは、社会が形成されていったからだろう。段々現代に通じているものも多数出てくる。

 

仁徳天皇はオンザロック、とか、縄文人はフグを頑張って食べていた、とか、古代は意外と乳製品食べていた、などなど。

 

古代祖先の食生活を通じて、もう一度『生きる』を問い直すきっかけになる1冊だ。

 

 

 

 

卑弥呼は何を食べていたか (新潮新書)

卑弥呼は何を食べていたか (新潮新書)

 
卑弥呼は何を食べていたか(新潮新書)

卑弥呼は何を食べていたか(新潮新書)

 

 

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