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〈絶対に、みんな揃って生き延びてやる〉読書感想:『三木城合戦記 罪の在処は 第五回』(小説すばる 2019年 6月号 [雑誌])

小説すばる2019年6月号

 

 

震えた。

まさか、兵糧攻めで苦しみ続けている少女から、力をもらうとは・・・

 

兵糧攻めで地獄と化している三木城。

恨み辛みが蔓延し、人間の醜さが露わになるなかで、虫を食ってでも、自分の涙を舐めてでも、生きようとする少女。

 

「どれほど重い積みを背負おうとも、生きてやる」

 

前回読み終わり、絶望的な展開がこの後続くだろうと思っていた。

歴史上、この戦いが籠城側にとって、益無い戦いと(戦いではない所での)数多の犠牲を産んで終わることも知っている。

 

でもこんな状況だからこそ、「命があることを恥じるな」という櫛田の言葉が胸を刺す。

体裁じゃない。

理屈じゃない。

少女・咲が感じた、執念にも似た、本能の体現。

 

読んでいるこちらの方が、“生きて”ないなあ。

改めて自分に問いかけつつ、最後までこの作品を追いかけることを誓う。

 

 

小説すばる2019年6月号

小説すばる2019年6月号

 

 

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