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ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈お前はこれより、朝倉家を守る酔象たれ〉読書感想:『酔象の流儀 朝倉盛衰記』

酔象の流儀 朝倉盛衰記

 

 

大友三部作+戦神を一端脇に置き(苦笑)読み始めたら一気読みしてしまった1冊。

 

なぜ、大友家作品からいきなり朝倉?と思っていたのだけれど、読んで見ると色々発見が。

一番の発見は大友二階崩れと構図がほぼ同じ、ということ。

 

愚かな主君

賢しい親族

佞臣まがいのいやらしい家臣(しかも、この作品じゃもう一人の主人公扱い・・・)

強敵の存在

報われない主人公

あと一歩の所で勝てそうになる怒濤の展開

そしてささいなところから生まれるほころび

負けてはしまうのだけど、滅びの中にある微かな希望

 

まあ、『大友二階崩れ』ほど暗くはないけれど・・・

 

 

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ただ、この感情曲線の動きこそ赤神文学の特徴。

赤神さんの作品読んでいる人はこれが好きに違いない。

かくいう僕もその一人(笑)

 

馴染みの薄い朝倉家臣団が題材にも関わらず、最後には愛おしく思えてしまうほどの涙ぐましい奮迅ぶり。

(彼らの原動力、師・朝倉宗滴の理想的なキャラクターがたまらなくいいのですよ!)

 

そして、その忠臣たちの努力を無にする主君のどうしようもなさ(涙)

 

水戸黄門のような「お決まりだけどそれが読みたい」というニーズにバッチリ応えた赤神さんの素晴らしさだなあ。

 

が、その一方で、合戦シーンが比較的文字報告ばかりで、やや物足りない。

あまりコミュニケーション上手く無さそうな吉家の外交活動を、(大変そうだけど)こなしている、程度の描写に留めているなど、随所での端折り具合も気になるところ。

 

それも、クライマックスの“運命の分かれ道“への集約構成が鳥肌モノなので、最後まで読めばまるで気にならない。

 

冒頭の主人公・吉家の最期から時を遡っていく構成のおかげで、世界観に馴染みながら読んでいける。

きっと、読み終えたら、“困ったような微笑み”が浮かんでくるに違いない。

 

 

 

酔象の流儀 朝倉盛衰記

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酔象の流儀 朝倉盛衰記

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