モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈長き約定に幕を引きまする〉読書感想:『虎の牙』

 

虎の牙

 

 

再読。

 

5月に勝沼氏館跡や大膳寺行ったときに、この作品の光景が目に浮かんだ。

 

勝沼氏館跡では、アケヨ(信友)が立てこもったときの様子が。

大膳寺では、かすかに泣く理慶尼の顔が。

 

お寺では、理慶尼は心優しく勝頼たちを出迎え、一緒の部屋で布団を並べて寝るほどの見事な心がけだった尼さん、というトーンで紹介されていた。

その話と理慶尼の心の内が、僕の頭の中で重々しく重なり、気がつけばツアーのメンバーの列から、僕は離れていた。

 

なんとなく、聞いていられなかったから、だと今ならわかる。

 

 

不器用な愛情の物語。

理不尽な運命の物語。

そして、自然と文明の共存の難しさを突きつけられる物語。

 

特に、穢れや山の民の空間へ踏み込む際の(過剰とも思える)儀式の数々。

やはり歴史小説としては異色の存在だ。

 

でも、運命はどこかで変えられる。

例えそれが命とミリ単位の変化という、割に合わない引き替えだとしても。

 

報われない結末、それでも“少し変わった”。

だから、何とも言えない読了感は、この本読んで良かったなあ、と思わせるものになったのだと思う。

 

※そういえば、意外と真田が山の民出身というところを匂わせていただけに、武田家滅亡時にどう動いていたのか、とか、武田家滅亡後の動きとか読んでみたい気がする。

 

 

虎の牙

虎の牙

 
虎の牙

虎の牙

 

 

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