モーション・グリーン

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〈わかっている・・・〉読書感想:『チンギス紀 第二十七回』(小説すばる 2019年 7月号 [雑誌])

 

小説すばる2019年7月号

 

 

ここ数回続いていた勢力間の揺れ動きが一つの頂点へ。

 

ついにモンゴル族当主の地位へ登り詰めたテムジン。

が、それは外交上の孤立を意味していた。

 

金との関係も絶対的(一心同体となって戦ってくれる)関係ではなく、むしろ漢民族との連携を図ったことが、周辺民族の反感を買うことに。

いよいよ大連合との戦いが鮮明になってきた。

(その割にテムジン軍が和気あいあいとしていたり、新規戦力が参入したり、と比較的穏やかなのが妙に気になる・・・)

 

一方、他陣営は対テムジン連合へ向きつつも、どこかテムジンへの羨望の匂いを醸し出す。

 

本当は、一つになって、外敵と戦うべきではないのか?

大切な自民族たちを守れれば、それでよいのではないか?

いや、それよりも、こうやって一本筋の通った主張で戦う漢こそ、目指すべき目標なのではないか?

 

対勢力間(単一)では割り切れない、入り組んだ関係の糸が、個々の思いすら汲むことを許さない。

 

 

 

 

 

そして、個人の感情でも、外交関係でも袋小路のジャムカ。

こういう漢が一番北方文学では映える。

 

わかっている、を呑み込んだシーンが最高。

泣けてくるわ。

 

 

小説すばる2019年7月号

小説すばる2019年7月号

 
チンギス紀 五 絶影

チンギス紀 五 絶影

 

 

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