モーション・グリーン

ブログ開設13年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。400冊読破を目指して今日も読んでます。

〈「プレイス」という視点の大切さ〉読書感想:『プレイス・ブランディング -- 地域から“場所"のブランディングへ』

プレイス・ブランディング -- 地域から“場所

 

 

読書会やコミュニティに接する機会が増えた。

 

緩やかで居心地が良く、実感が湧く共同体。

この認知と価値が高まるにつれて、リアル→デジタルだった人と社会(人と人)の接点は、ここにきて、リアルへの回帰へ向かっているような気がする。

 

そして、そこに参加する人たちが集う「場所」に関しての興味関心が、自分の中で大きくなっている。

 

心を許せる人となら、殺風景な場所でも楽園になる。

その一方で、自分を高めてくれる「場所」があることも、その人の幸せにつながっていける。

自分の後押しを「場所」に委ねることは、持っていい選択肢ではなかろうか。

 

となると、そんな「場所」とはどこだろう?

そもそも、その「場所」とは、リアルなもの(土地・施設など)だけではなく、雰囲気とか、環境などといった、「場所」を作り保って(高めて)くれる区域全般をも指すのかもしれない。

理想の「場所」とは、結構深そうだ。

 

そんな中、たまたま見つけたのが本書。

人々が集い、創り上げていく「場所」作りを「プレイス・ブランディング」というそうな。

本書では、これからの日本のことを考えると、地域ブランディングでは限界があることを指摘。

画一的な環境作りから、その土地にあった魅力作りの必要性、までは認知されてきたが、これからは人の意志や行動、理想に寄せた地域作りが必要。

さらに、大きな自治体というよりは、より思いが浸透しやすい広さや土地柄の中で育んで、無二の環境を創り上げることで、理想を具現化しやすくなるなるのだという。

 

本書は理念から始まり、海外や国内とその実例が紹介されており、実際のアクションについて解説がされている。

場所作りを開発ではなく、人がその中で自主的に動いていける雰囲気作りから始めないといけない、などこれまでにない感覚を取り入れる必要があることが書かれており、参考になることが多い。

 

反面、実例となると「これじゃない感」が強かったり、概念先行で共有できるほどの説得力に欠けるなど、課題は多い。

 

その一方で、冒頭の読書会や巷のコミュニティの方がこの理念に近い位置(土壌)にあるような気がする。

まだまだ学問レベルの話しではあったが、理念だけでも覚えておいて損はない。

 

 

 

プレイス・ブランディング -- 地域から“場所

プレイス・ブランディング -- 地域から“場所"のブランディングへ

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