モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

読書感想

読書感想:『大分断 教育がもたらす新たな階級化社会』 (PHP新書) 〜世界はどう変わっているのか?今を知り、視点を知る一冊〜

今を分析するのはとても難しい。 きっと数年後、コロナが落ち着いたとき、ぼくたちは2020年の世界情勢をみて苦笑いするだろう。それだけ迷走し、普段では考えられない人間の動きをみてしまい、落とし所に苦慮する。 その過程でマスクをしない道を選んだ国も…

2020年10月読んだ本のまとめ。~今年が終わる。あとはどこまで読むか~

なぜか、11月は落ち着かない。 次の月は年末なので、慌ただしいし楽しい(今年はどうなるかわからんけど) 逆算思考でいくと、11月はいろいろ準備しておいたり、嵐の前ということで力を蓄えたりしたほうがいい。 が、なぜかどちらもできないのがここ数年。 …

読書感想:『天下取(てんかとり)』〜精一杯の抗いで断ち切る連鎖。戦国時代の女たちの戦い〜

もうそろそろ、歴史の見方を変えなければいけないのではないか。 その思いは年々募っていく。 信長や秀吉など、著名な人物や時代に関する情報は更新こそされているものの、従来の説の裏付けか、ありそうでなかったものへの渇望に属するものがほとんど。 いわ…

読書感想:『光秀の選択』〜社会不適合者・明智光秀の戦い〜

明智光秀は何者なのか。 おそらく、これがわからないので、本能寺の変は解明されていない。 (解明された、という結論を出すことができない) 保守的な戦国武将というのが定説だったが、そうとも言えないイメージが宣教師の証言(文献)から出てくるなど、謎…

2020年9月読んだ本のまとめ。~ラスト3ヶ月。何を読むかに悩む時期~

年末年始に向けての三ヶ月予報が出ていた。 なんと、今年はめちゃくちゃ寒くなるらしい。 数年前の関東大雪と同じような気圧配置になるような気配とのこと。 つまり、秋がほとんどない、ということ。 季節の合間がないのは、なんだか慌ただしい。 どうやら今…

読書感想:『はぐれ鴉』第六回 〜ついに、敵討ちのとき。才次郎、人生成就の太刀〜

堤防で起きた事件。 解決するため、動き出すはぐれ鴉と才次郎。 犯人は見つかり、詮議にかけられるのだが・・・ 周囲からは意外な?犯人への戸惑いや、父と娘の対立など様々な要因が入り乱れ、戦後の結果は後味の悪いものへ。 しかも英里は才次郎との相思相…

読書感想:『布武の果て』第七回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜本多弥八郎暗躍、目に見えない反信長の気配〜

信玄の死から足利義昭討伐。 一気に巻き返した織田信長の躍進の裏で、光秀に信玄の死を密かに伝えていた(らしい)家康という不気味な存在。 自分たちの情報網に入らなかった遠謀に、いやーな予感を抱く彦八郎たち。 さらに、鉄砲鍛冶の元には家康(元?)家…

読書感想:『剛心』第十一回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜街造りの可能性へ!妻木、弛まず進む〜

前回の流れから、いよいよ議院建築!となっているだろう、と思いながら本開いたら、なんと予算を通らず頓挫。 というとんでも結果が突きつけられていた(汗) ただ、妻木は気にした素振りはなく、次なる仕事へ。 今度は日本橋の装飾意匠。これに矢橋が挑む。…

読書感想:『塞王の楯』第十四回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜西国無双・立花宗茂登場!矛と楯の未来を決める戦いが始まる〜

大津城攻城戦、ついに開始。 今回は矛側・彦九郎の視点で、伏見城の戦いを振り返り。 当初は(そもそも)攻め手の意欲が薄く、また、塞王の巧みな防御術で一向に堕ちる気配のなかった伏見城。攻め手の都合や苦悩が垣間見えた。 最終的には内部からの裏切りで…

読書感想:『チンギス紀』第四十一回(小説すばる 2020年 10月号 [雑誌]) 〜攻城兵器登場!チンギス、国を思う〜

西夏へ、西遼へ、そして金国へ。 チンギスの次なる相手へ向けて、かつて梁山泊の漢たちが情熱を燃やした攻城兵器が、時を経て久々に登場! そして、北方水滸伝購読者にとっては懐かしの攻城戦が開幕!! 数話前から、金国ら中華系国家との戦いを見据えたチン…

2020年8月読んだ本のまとめ。~残り4ヶ月。そろそろ年内読破本を仕分ける時~

暑い。 もう9月というのに、秋の気配は全くない。 この状況と似たような温度のなか、昨年の今頃は毎日スーツ着て出勤していたのが信じられない。 環境が変わって半年。 感覚が変わっていることに、ただただ驚く日々・・・ さて、8月は、まあ、それなり、とい…

読書感想:『[新釈]講孟余話 吉田松陰、かく語りき』 〜今こそ振り切るとき。松蔭に学ぶ信念の育て方〜

幕末日本の若者に大きな影響を与えた吉田松陰。 その狂気すら感じさせる行動力や極端な思考、そしてまっすぐすぎる心根は、今なお多くの人を惹きつける。 そして、彼が育てた弟子の中から、多くの志士が生まれ、多くの総理大臣が生まれた。 教育者として、松…

読書感想:『日本文化の論点』 (ちくま新書)〜サブカルチャーで変わる社会。発信者が問われる未来とは〜

製造物でもなく、農作物でもない。 目には見えないけど、相手が夢中になってくれているもの。 それが、世界から見た日本の新たな文化=サブカルチャーだった。 日本の文化を世界に。 そんな動きが活発だった2013年に発売されたのがこの一冊。 世界に認知され…

読書感想:『はぐれ鴉』 第五回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌]) 〜拒絶の先に仇敵の姿、才次郎の振り上げる思いの行方〜

おいしい役どころを得た(苦笑)才次郎だったが、結局この役目は彼に何をもたらしたのか・・・ 嫁入りの時期を遅らせることはできた。 しかも、流れのなかとはいえ才次郎は英里に告白することもできた。 しかし、その結果は撃沈(涙) 引っかかるのは英里の…

読書感想:『布武の果て』第六回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌]) 〜信長の躍進と堺衆の暗躍、その陰で蠢く三河の遠謀〜

来ても対応できるだろう、という見込みはあった。 だが、足利義昭ら信長包囲網側からすると、信玄の死はやはり大きかった。 信長はすかさず足利義昭討伐へ動き出す。 そして今井たち堺衆もこの期を逃さず、荒木村重を突き動かし、信長へ帰順させる。 そもそ…

読書感想:『剛心』 第十回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌]) 〜明かされる妻木の過去。何者かになろうとした若き日々の姿〜

原口の回想から明かされる、妻木の過去。 言葉はあてにならない。見るべきはその人の行動だ 自分は何者でもない。だから結果が欲しい 時代は江戸から明治へ。 みんな、新時代で生き残るために、何者かになろうとしていた。 武士が商売を始めて笑われたり 武…

読書感想:『塞王の楯』第十三回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌]) 〜大津再び!穴太衆、西国無双から城を守れ〜

塞王の死、という衝撃と伏見城陥落。 匡介たちの悲しみをよそに、西軍は一気に近畿一帯を制圧していき、舞台は岐阜や尾張、伊勢に移っていく。 もう、出番はないのか。 源斎が体を張って得た情報を活かせる場は、ないのか。 依頼がないと動けない。 苛立つ穴…

"私は面白かったよ。おまえが死ぬのではないかと、はらはらしながら待つ人生が" 読書感想:『チンギス紀』第四十回(小説すばる 2020年 9月号 [雑誌])

母・ホエルン逝く。 チンギスからまた一人、大切な存在が去っていく。 ジャムカ死後、目に見えた強敵は無い。 当初は数百機だったモンゴル帝国は、今や数十万の軍勢を動員できるほど、その規模は拡張している。 (将来のライバルとなりそうなマルガーシが着…

読書感想:『豪快茶人伝 下巻』 (大活字本シリーズ)〜こだわりが繋いだ茶の道。現代に続く茶の湯物語〜

※本書は文庫版の大活字本verを読んだ感想です。 内容は文庫版と同じなので、文庫本表紙も一緒にあげておきます。 茶の湯を繋いだ人たちの物語。 後編は江戸時代以降の茶人を追っていく。 パトロンが付いたことで、茶の湯は幕府御用達の流派だけではなく地方…

読書感想:『愚か者の城』〜行き方を知らない天下人への道。秀吉、生まれ変わる〜

令和の秀吉像を作り出した矢野隆さんの傑作『大ぼら吹きの城』の続編。 www.motiongreen.net 今作は"天下人"という目指すべき姿を見出したものの、現実や未熟な自分とのギャップに苦しむ秀吉が描かれる。 お市の方に惚れてしまい、おねにバレて家庭は不穏な…

2020年7月読んだ本のまとめ。~1日1冊 適正ペースを知っておく~

この記事を書いているころ、全国的な梅雨明けがいよいよ、という話になってきた。 暑さは得意ではないけれど、暑くない夏というのもさみしいもの。 ましてや、晴れ間がないと憂鬱になってしまう。 ただでさえ、巷じゃ感染者が増えてきて、もはやどうしたもの…

読書感想:『ヘタな人生論より中国の故事寓話』 (河出文庫)〜やっぱり困ったら先人に訊け!気付きがある古来中国の話〜

再読。 やはり故事成語は面白い。 人間関係、就職、ストレス、お金のこと・・・ コロナ渦の中にいると、些細なことですら時間と手間を費やすことが増えてきた。 会って話をすればすぐにわかるのに 自分のことがわかってくれれば、誤解されるようなことなんて…

読書感想:『滅亡から読みとく日本史』 (KAWADE夢文庫) 〜定説と最新説 見比べて学ぶ滅びの原因〜

日本史の中で滅んでいった数々の家。 もちろん必然ともいえる流れや出来事が原因だったところもあるが、偶然や悲運に見舞われたところも結構ある。 勝者の歴史はとかく必然性を前提にした論建てになりがちなので、その視点一択ではなく、より色々な情報や視…

読書感想:『選ぶ力』 (文春新書) 〜悔いなき日々とは?選べないことを知ることで、得られるもの〜

五木寛之という作家は、出会うときによって、その存在が大きく違って見える。 かつて『生きるヒント』読んだときは、力を抜いて読める不思議な雰囲気に魅せられ「こんないい大人になりたい」と思ったもの。 生きるヒント 自分の人生を愛するための12章 (角川…

読書感想:『はぐれ鴉』第四回(小説すばる 2020年 8月号 [雑誌]) 〜思いの炎が消えていく。彷徨いの才次郎、始めたのが疑似恋愛?〜

ようやく仇敵と再会した才次郎。 ところが現れた"はぐれ鴉"は彼の憎悪を掻き立てる存在ではなかった。 (只者ではなさそうだけど) 作品スタートから奇妙な雰囲気に包まれている竹田藩。 その雰囲気に溶け込むかのように、彼は存在感を消していた。 この爺さ…

読書感想:『布武の果て』第五回(小説すばる 2020年 8月号 [雑誌]) 〜堺が見た戦国大名の結末。積み重ねた先にあるもの〜

石山本願寺蜂起。 後々振り返れば、ここから10年にわたる抵抗勢力との戦いが始まる。 天下布武最大の強敵が動き出したことで、その他の勢力も反信長を掲げる。 そして、堺にとっても、孤立無援のなかで生き残りをかけた争いが勃発する。 織田軍絶体絶命のピ…

読書感想:『剛心』 第九回(小説すばる 2020年 8月号 [雑誌]) 〜目指すは和洋の調和。武田、内装を任されるってよ〜

妻木、国会議事堂建築を目指す。 小林が推測する、妻木の目標。 『剛心』は妻木とその仲間たちによる群像劇の様相を一層強めてきた。 今回スポットライトがあたった武田も、必要な人材の一人となるのだろうか。 武田五一。 人付き合いが苦手そう、仕事に対す…

読書感想:『塞王の楯』 第十二回(小説すばる 2020年 8月号 [雑誌]) 〜塞王散る?伏見城攻防戦〜

伏見城攻防戦といえば、関ヶ原の戦いの前哨戦として知られている。 西軍にとっては、決起後初めての戦い。 最終的に西軍が勝つものの、当初はやる気がなかったのか、なかなか堕ちる気配がなく、東軍は善戦した、ということになっている。 その戦いに隠された…

「さらば、わが友」読書感想:『チンギス紀』 第三十九回(小説すばる 2020年 8月号 [雑誌]) 〜鮮やかな黒の軌跡、ジャムカ草原に散る〜

このときが、来てしまった。 月日が経てば立つほど、このときは確実なものとして、読み手のページめくりに影を指していただろう。 ジャムカ、散る。 もはや無理だろ、死に場所探しだろ。 そう思うほど、チンギスとジャムカの力は開いていった。 お互いが願っ…

読書感想:『「見えてる人」になるたった1つの法則』〜まず始めよう、そしてやり遂げよう〜

要するに「考えるより行動しろ」を言いまくってる一冊。 まず行動しよう。 始めたからにはやり遂げよう。 その行動は、例え失敗しても価値を下げることにはならず、将来の貯金となって帰ってくる。 この考えは全面的に同意する。 けど、ページめくってもめく…