scene1をダイジェスト版とするなら、scene2は一連の事件の関係者・首謀者の登場のお話。その一方で宗介・かなめの(TSRでは唯一?の)どたばた学校生活が見られるところでもあります。逆を言えばギャグ・コメディ編はこの話くらいなので束の間の日常と言ったところでしょうか・・・
○静かに迫る危機と負担
よくよく考えて見たら、というか言われてみたら、「ラムダ・ドライバ」を皆さん(ミスリルの軍人)は知らなかったのですね。そんな彼らに、ついに明かされる恐怖の万能兵器の正体。
実は原作でも、そしてTSRでもラムダ・ドライバの実態について明確な答えは出ていないので、今回の説明や解説はある程度推測を含めたお話になっていましたが、この会議で重要なことは、ミスリルで対抗できるのは、宗介とアーバレストのみ、という事実が認識された、と言うことです。宗介に迫る、かつて無いほどの重圧。これが宗介にとって、後に大きな重荷となるのですが・・・
○犯人を捜せ
一方、例によって学校にとんだご迷惑をかける宗介。屋上に不思議な機械を設置したことで、かなめのドつきが炸裂。まるで廊下に立たされた小学生のようにヘコんでます。
そこに風間から妙な情報が。どうやらかなめが何者かによって盗撮されている模様。風間のアドバイスによってかなめには言わず(追求されるとあからさまに怪しかったが)独自に捜査を開始・・・するんですが、相も変わらずの(無駄な)徹底ぶり。終いには女子トイレを調査したいと言いだし、さすがにかなめの怒りも爆発。ドアを開いて宗介にたたきつけ、倒れた宗介に、チュ○リーも真っ青な百烈脚ならぬ百烈踏み。しかも頭をすさまじいスピードで
・・・いや、死ぬって。いくら宗介でも・・・
これでもへこたれず、やめないのが宗介。なんと女子更衣室まで調査。かなめが怒鳴ろうとすると鋭い剣幕でかなめを黙らせ調査続行。なんだかんだ言って結構真剣な眼差しされると、かなめは弱いです。
さすがに様子がおかしい宗介を追求するかなめ。風間が見るに忍びなく正直に白状すると、、、
「ゆ、ゆ、許せんーーーーー」
傷つくどころか、さらにヒートアップするかなめ
「こんなことをするやつは、天誅よ、天誅!!」
時代劇の見過ぎです(笑)そして犯人が見つかっていないことを知ると
「見つかっていないの!!」
と責め出す始末。このテンションと変わり目の早さはかなめの美点ですが、ついて行くのはさぞかし大変でしょうねえ。
しかし、このノリについて行くのがこの面々。宗介の調査で犯人は隣の教室にいることが判明。更衣室にあった盗撮用のカメラから逆探知してたどり着いたらしいですが、カメラって周波数あるんですか?よくわからぬのですが・・・
まあ、それはともかく。
犯人はブタ面の男。同期は逆恨みと、なんとも小さな話し。恭子の言葉を借りるなら「男として最低だね」
しかし、追いつめられたこの男。なんとかなめが鼻をほじっている写真を流すと脅迫。んなことやってるかなめもかなめですが、これ仮に流しても助かる見込み無いこと、わかってるんでしょうか、この男は(爆)
結局、例のアンテナ装置でパソコンをぶっ壊すことで、一応の解決。
しかし、かなめを監視する謎の存在の正体はつかめず・・・なぜか宗介は何かに気付いているようでしたが・・・
○凶器を持つもの
一方、今シリーズの仇敵の役割を担う(?)ゲイツ。そして謎の姉妹、さらには謎のイケメンの登場と、色々ありそうな雰囲気。
ゲイツは、狂気と冷徹な分析力が同居しているような男ですが、大塚芳忠さんが声をあてていることで、存在感ある役どころになっているように感じました。ここらへんのキャラクターは(イケメン=レナードを除いて)オリジナルキャラ(つまり原作にはなかった)的存在なので、どう絡んでくるのか楽しみです。まあ、いい関係にはなりそうにありませんが・・・
↓今作の原作本。scene1から4までは、この原作の前のお話、つまり原作では既に済んだ話しとして描かれているお話なのです。本格的に原作に沿った展開が始まるのは、もうしばらく先のことーーー
終わるデイ・バイ・デイ〈上〉―フルメタル・パニック!