モーション・グリーン

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フルメタルパニック傑作選 第13話「猫と子猫のR&R」感想

 パニックでは2度目の短編話。登場したてのテッサ主演(?)のお話。で、ミスリルメンバーでのお話という、意外とレアなエピソードでもあります。    ○ささいなはじまり  仕事に疲れたテッサとマオとの、ささいな言い争いからはじまったこのおはなしなんですが、テッサの激務ぶりとおもしろくないお仕事ぶり、そして仕事上でのイライラが、アニメでは、少しわかりにくかったのが残念。そうでなくてもテッサの日頃のお仕事シーンの描写があまりないので・・・(どれくらいテッサの仕事が激務なのかは原作自慢にならない三冠王?―フルメタル・パニック!をご覧あれ)  普段は仲が良いだけに、いざ仲が悪くなるととことん悪くなるのはよくあることですが、まさかAS使った大げんかになるとは・・・  ○知ること~テッサの場合  ASが使えると見栄張ってしまったテッサ。宗介にコーチ頼んでからやけに嬉しそう。かなめにも嫌み言われ、あるいみ一番不幸を味わった宗介こそあわれ・・・  もともと運動神経0のテッサ。AS操縦は難航の模様、こんなんで達人のマオに勝てるのか・・・と思いきや、操縦の不得手は戦術でカバー。宗介をもうならせる戦略と戦術で勝負に出ます。また、特訓の中でさっぱりしたようで、テッサらしさが戻ってきました。  このあと、マオと決闘、見事に勝利するのですが、最後に泣いて謝っていたのが印象的でしたね。  「自分はこんなにがんばっている。なのに誰もわかってくれない。」とか  「私の苦しみをわかっていないくせに」 とは、よく思うこと。自分だけがこの苦しみを味わっていると思ってしまう、自分のしていることが、やって当然、と捉えられているように感じてしまう。テッサはまさにそんな状況なのでしょうね。でも、ASを操縦し、実戦(模擬戦ですが)を体験して、初めてテッサは自分の知らない(見えなかった)苦しみや辛さを知ることができたのです。そして、改めて仲間の大事さを知り、自らもがんばろうとする、そんな課程が新鮮でした。 ー辛かったのは自分だけじゃない、そして彼らのためにもがんばろうー  ○知ること~マオの場合  マオは正に現場の人。だから上の人は自分たちの戦場を知らないと無意識に構えてしまっていたのですね、まあ、踊る大捜査線を例に挙げるまでもなく、そう考える人は多いのではないでしょうか(それが現場の人々の誇りでもあるのですが)  でもその反面、マオが劣等感をテッサに抱いていたのも事実。クルツとの会話で浮かび上がるマオの心情。それはまだ20にも満たない年で、自分の何倍もの重みを抱えているテッサへの、無意識の反発と嫉妬。  マオの過去は原作でもなかなか明かされないので推測の域を出ませんが、大人のおつきあいができる、頼れる姉御もかつては若さに任せて暴れる女性だったのでしょう。好きなことを好きなだけやれたマオと、年不相応のことまで自分を追いつめて考えているテッサ。その苦しみを感じていただけに、この大げんかを通して、マオは一層テッサと寄り添っていく・・・というラストは、結構集団の中の人間の心得を伝えているようで、意外と深いお話・・・なのかも(考えすぎ・・・かな?)  リーダーは孤独、それは結局決めなければいけないから。そして、その決定を全て背負わなければならないから。  でも、孤独にしてはいけない、例え孤独であっても。孤独で背負うものが大きいのは、他でもない、あなた達のためなのだから  

 さてさて、次回は「深海パーティ」を更新する予定です。  自慢にならない三冠王?―フルメタル・パニック!