伏線への解答編だった20話ですが、やはり驚いたのは神代=スコーピオンワーム=姉の仇という事実。まさに現代のジキルとハイド。ここも終盤への伏線ということなのでしょうか?
○クールとヒート、どちらがお好き?
カブト(天道)へ意識が行ってしまい、ワームそっちのけでカブトに襲いかかるサソード。変身解除をすることで諭す天道。
「おばあちゃんは言ってた。男クールであるべき、沸騰したお湯は蒸発するだけだってな」
「じいやは言ってた。男は燃えるもの。火薬に火をつけなければ花火は上がらないってな」
クールかヒートか、皆さんはどちら派なんでしょうかねえ?どっちも正しく必要なものだと思うのですが、感情に流されすぎて、本当の目標を見失ってはいけないと思いますね。ましてや彼ら(天道・神代ら)は力を持っているのですから。そういう意味では、天道の方が、本当に見なければいけないものを見失ってはいないですよね。本当のクールはかくあるべき。。。
だからといって天道も、この後樹花のケガの原因が神代だと知ると、神代に怒りをぶつけるなど感情をあらわにしますが、それがかえって天道の優しさと熱さがあふれていてgood。本当に樹花がワームに襲われたり擬態されない展開を期待してます。マジで(爆)
○怪盗シャドウがゆく
一方、怪盗シャドウチームに用心棒として、スーパーリベロ(?)天道が参入。どうやら岬の依頼によるものだそうですが、加賀美は釈然としない様子。(後にわかりますが)怪盗まがいのことの目的を考えれば、天道いないと達成できないのですが、対抗意識は生まれているようす。考えてみれば、16話でのワーム初撃破(実際はカブト)などで自信が出てきている加賀美君、でも天道に頼らざるを得ない現実にもいらだっているのかも・・・しかし、妹に盗みをしてはいけないと諭していたお兄さん、いいのかそれで?
さて、加賀美君が主役を演じての怪盗シャドウを実行しますが、ドジをしてしまい大ピンチに。岬に、田所まで(この時点で、怪盗集団であることがバレバレです)がサポートをしてどうやら逃げることに成功しますが、まあ、加賀美君にこんな器用なまねはきついことが判明(笑)知ってたけど(失礼)
○傷を抱えた天才
もうひとりのおれ様、神代の人間性が見えてきましたね。あらゆることに精通している天才でありながら、根底になるのは気弱で優しい性格。姉が殺されるまでは姉っこだったのでしょうね。姉を殺されたことで、復讐を胸に己を鍛え続けたのでしょう(そういう意味では天秤があったのかも・・・)しかし、それが不自然にえばるような形になってしまったのでしょう。根っこから自信に満ちあふれる天道とはそこが異なりますね。結局、下界(?)の雰囲気に触れようと初めてのお使い(爆)に出かけますが、無意味に迷惑をかけ、事故を起こし、天道を怒らせることになるのですが・・・
しかし、じいやや天道に素直に謝るところが彼の素の部分なのでしょうね。彼のテーマは、本当の強さと優しさを身につけることになりそうだな・・・と想像していたら、まさか、こんな展開が待っているとは・・・
○こんな連携作戦
つぎなるお宝を狙う、怪盗シャドウチーム。天道と加賀美による二重の陽動作戦にて、神代家のお宝を手に入れました。こっちで食っていけるんじゃないでしょうか、彼ら?
余談ですが、あんな高さからお宝受け取って腕は大丈夫なんでしょうか?岬さん・・・
そこにねらい通りワームが登場。付けていた影山がサナギワームを迎撃します。18話で相当へこんでいたか、更迭されたかと思っていたら普通にライダーやっていましたね、意外(失礼)。
でもシデムシワームじゃなく、ザコキャラ(?)のサナギワームの迎撃係に徹していました・・・と、なんかさえない役回り(笑)かえって好感度はあがったのかも・・・
シデムシワームを迎撃するのは、やはりこの男
「今度は逃がさん」かっこよすぎ・・・なんか貫禄がでてきましたね、水嶋氏。
前回なかったクロックアップ戦闘も実現。やはり強いカブト。武器持ちだろうと盾持ちだろうと彼の前に敵はいません(驚)
しかしとどめ役はサソード。零距離からキャストオフでワームを吹っ飛ばし、ライダースラッシュでフィニッシュ!!ポイズンブラッドが不気味で、これまでのライダーとはひと味違う怖さを出していました。斬り方も555のスパークルカットを彷彿とさせる乱れ斬りでかっこよかったです。
○正体
冒頭で驚いたと述べましたが、驚いたのは「仮面ライダーの正体が化け物だった」ということではなく、今までにない擬態のパターンということ。
?ワーム自体が擬態していることに気づいていない
?神代自身が擬態されていることに気づいていない
?そもそも神代が存在していない
?擬態されたものの、仇に対する思いが、ワームの意識を押さえ込んでいる
などなど考えられますが、果たして真相は・・・
余談ですが、仮面ライダー=非人間はもう慣れました、というよりある意味当然だと思うので抵抗ないです。そもそも仮面ライダー自体が異形の存在なのに、他の怪物と区別されるのは、仮面ライダーがヒーローであり正義の味方だと無意識に認知しているから。
でも、その認知を崩し、仮面ライダーを異形の存在として再認識させたのが555です。(主人公が人間ではなく怪物でした)なので、カブトではどんな展開を神代で魅せてくれるのか、注目したいところです。
○次回予告
・5人目ガダックがついに登場か?
・加賀美君、さらなる試練の時
仮面ライダーカブト オリジナル・サウンドトラック
OP・EDのTVバージョンを含めた全41曲を収録したサントラがいよいよ発売でございます。カブトの音楽は静けさと重厚さ・そして圧倒さを兼ね備えた名曲ばかりだと思います。劇場版前にチェックしてみてはいかがでしょう?
劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE オリジナル・サウンドトラック
そしてそして、劇場版のサントラも発売決定です。具体的な中身などはわかり次第随時お伝えしようと思いますので、こちらも是非是非目を付けておきませんか?