ONLY ONEからALL ONEへ・・・ 天道総司が、本当の、みんなのヒーローになった日。 俺とお前なら、奴を倒せる がむしゃらで、いつも分不相応だった、でも希望と信念を持ち続けた加賀美新。彼がつなぎ続けた絆が、大きな力になった日。 ボクは、この世界にいてもいい ひとりぼっちだと思っていた。誰かに守って欲しかった日下部ひより。彼女が許された、許してくれた人のいる世界へ返る日。 岬は、俺が守る。 あるがまま、己の全てを賭けて、大事な人を守ろうとした神代剣。彼の想いとつよがりが、岬の心を動かした日。 俺たちは、戦う。 くすぶっていた心、戸惑う心。もう一度、もう一度と手を伸ばし続けた影山瞬。彼が、再び、束の間の光を手にした日。 そして、闇に身を任せ、全てを捨てたはずの矢車想。面を上げ、技を叫ぶ。彼が、もう一度誰かのために戦った日。 ○case1:天道総司ー天の道を往き、全てを司る決意の日ー Dカブトと共に消えたひより。その言動に絶望した天道は、ひよりの選択に全てを委ねることに。が、肉親に対してはとことん甘い天道に対して、加賀美は不満で不信。 一方、エリアZへの進行を続けるワーム軍団に対して、天道と加賀美は立ち向かう決意をする。「俺とお前なら、奴を倒せる」後に勢い(?)で言ったことが判明するものの、このセリフがカッシス撃退のヒントになることに。それにしても、ここ数回の加賀美は本当にかっこよいですね。彼の熱血ぶりが、田所や岬はもちろんのこと、天道すら動かしているんですから。 時空の彼方への入り口が判明したことで、カブトとガタックはそれぞれの場所へ向かうことに。ひよりの閉ざされた心を開くのは、天道しかいないのだから。あきらめるな、例えみっともなくてもかっこわるくても、7年間想い続けた妹なら、何度でも連れ戻せ。加賀美は本当は天道に、そんなことを言いたかったのかもしれませんね。その熱さが、天道には必要なんですよ、きっと。 加賀美に突き動かされ、天道はひよりのもとへ。 擬態天道とひよりのまえに、再び天道は起つ。 「僕は天の道なんかいかないよ。ひよりただ1人のために生きていくんだ」 このセリフ(というか、この思考)、33~36話の天道の思考そのままなんですよね。あのときの天道も、ひより1人のために、ワームを全て滅ぼし、ゼクターを全て我がものにしようとしていた。ひよりと世界を容易く天秤にかける、極端すぎるほどの、我と愛の感情。 もしかしたら、数話前の天道なら言い返せなかったかもしれません。擬態だけあって擬態天道の考えは、オリジナルと酷似していますし。(若干擬態の方が幼稚で子供じみていますが) いわば、(かつての)天道と擬態天道の理想を突き詰めたものが、いま2人がいる時空の彼方なんですよね。花と草木以外何もない、文字通り2人だけの世界。 でも、それは違う。守るべきなのは、ひよりが生きてきた、ひよりがひよりとして、人の中で生きていける世界なんだ、と。 「俺は、ずっとお前のそばにいたわけじゃなかった。」 悔悟と後悔、40話で語られた、自分も知らなかった、ひよりの孤独と悲しさ。 「俺は、お前だけを守ることはできない。俺は世界を守る。ひよりもひよりの住むこの世界も守る」 しびれました。というよりよくぞ言った!!という思いの方が強かったかもしれません。 両方守るなんて、それこそ絵空事かもしれません、どちらかというと、加賀美が言いそうな理想論。でも、だからこそ天道に言って欲しかった。君が目指すもの、それは君が選んだ、ONLY ONEだけが生き残る世界じゃない。 お前はたまたまワームとして生まれてきた、それだけのことだ。 1人のための日下部総司から、みんなのための天道総司へ。 天の道を往き、総てを司る男、今、その名前が本当に似合う男が、生まれたように思いました。 ○case2:日下部ひよりーボクが許される世界へー ひより視点から見ると、ひよりが天道を拒んだ理由は、強がっているという理由の中に色々隠されているように思いました。 結論から言えば、自分が人類の敵のワームだから、ということなんでしょうが、裏を返せば、天道や加賀美がそう思っているから、ということなんじゃないでしょうか?ここに、ひよりの優しさが見えているように思いました。最も自己犠牲という事以外にも、自己否定(ワームという自分の存在に対する)や、自己放棄などが入っているのでしょう。逆を言えば、心を開ききれないひよりと一緒にいた擬態天道こそ、ある意味最大の犠牲者なのかもしれませんが・・・ 天道は語りました。 「俺はワームだから戦うんじゃない。人を殺め小さな希望や夢さえも踏みにじむ。そんな奴らを倒すだけだ。お前がどんな悪いことをした?」 「俺は、ひよりが生まれて来てくれた事が嬉しい。だから、お前とお前が生きる世界を守る。7年前、瓦礫の下で初めてお前に逢った時、そう決めたんだ! さぁ、帰るぞ」 すいません、泣かせてください・・・、つうか、見たとき泣きました(泣) ひよりは本当に幸せ者です。この世のどこに、自分をここまで包んでくれる人がいますか?ワームであろうとなんであろうと、生まれて(生きてくれて)嬉しい、と言ってくれる人が・・・ああ、何か聞いている私まで嬉しくなってきた。私たちも望まれて生まれてきている、そう思いたいですね☆ ー守ってくれ、僕の世界をー その言葉を背に旅立つ天道、ああ、燃えるーーーーー
擬態天道そっちのけ・・・この態度に、ひよりが擬態天道といることを選んだというより、元の世界へ戻ることを拒んで、ここにいた、ということが見えるような気がします。前にも書きましたが、最大の犠牲者は、この擬態天道、そりゃ怒ります。が、この怒りがDカブトを怒りの復讐鬼にしてしまうのでしょうか・・・
○case3:加賀美新ー絆が結ばれる日ー
天道が戻るまで、1人でワームをとめる決意をしたガタック。途中、影山ザビーと協力するものの、やっぱり「指図をするなっ!!!」とあっさり連携拒否(笑)スティング&カッティングをお見舞いしますが、やはり時間差がつくと意味はなさそうです。
もはや打つ手がなくなり、追いつめられるガタック。かつてないほどボロボロになっていくガタック。ガタックゼクターが分離しないのが不思議なほど。加賀美の思いに応えているとしか思えないその根性。
「黙れっ!!お前に俺達の絆などわかってたまるかー!!」
熱い、熱いよ加賀美。でも、その熱さが、まっすぐで愚直で、でも一生懸命さがみんなをつないだんだ。キミがいたから、天道は今、天の道を往こうとしているんだ。天道もキミを認めているから、キミと共に戦おうとしているんだ。
「俺達が力を合わせれば、誰にも負けない」
まさか天道からこんなセリフが聞けるとは、半年前思っても見なかったのですが(爆)矢車も参戦しての、トリプル・ライダーキック!!!
「同時攻撃だ」と天道がさりげなく指揮るのがポイントだったり(笑)
そしてマキシマム・ハイパー・サイクロン!!今度はカッシスを直撃しつつ、ワームご一行様を滅殺。エリアZ自体は大丈夫なんでしょうか?こんな爆撃みたいな攻撃、モロに受けて・・・
「お前に借りができたな」「今度、メシでもおごれよ」
・・・安くつくな、お前(笑)
○case4:神代剣ー想いが伝わる日ー
まあ、よくがんばったよ、ぼっちゃま(笑)今回はつよがりながらも、よくがんばった、ホントに、キミらしかった。
浮世離れした男、神代剣。その破天荒な行動に困らせられたり癒されたり、と人それぞれだと思いますが、岬を思う心が、本物になってきたことは間違いのない事実。真心は、刻として人の心を動かす。真正面から自分のことを見てくれたことで、岬の心も傾いたのかな?
しかし、サソードMでかばうのは正解だけど、あの液体、ポイズンブラッドじゃないだろうな?(液体が出る当たり、演出が細かい!)もしそうなら、岬死ぬぞ(驚)また、あれだけボロボロにされながら、よくワームに戻らなかったな、と感心。どうやら精神状態はよいのかも?
○case5:地獄兄弟ー残り火に火が灯る日ー
本当は、手にしたかった。あの日の栄光を。
彼は墜ちながらも望み、そして再び、ザビーを手にした。。。
なんで影山を再び選んだのか?というより強制的に外されただけですからねえ、まあそりゃ再変身できるでしょう(と安易にまとめてみる・・・)
とはいえ、意気込んでも影山君ですから(爆)カッシスには及びません(泣)再び傲慢クセが甦ったのか、連携を拒否しスティングかますものの、あえなく撃破、再び栄光は離れていった(泣泣)まあ、束の間とはいえ、彼の中に栄光とZECTへの思いが残っていたこと、そして自分の意志で再び失ったものを取り戻そうとしたことは、今後の展開に期待が持てそう。
余談ですが、なんでザビーに変身したときに、影山わざわざ着替えて(その後地獄衣装に逆戻り)きたのかといえば、「影山は形から入るから)(影山役の内山さんブログより)だそうです。
そして、「いいよなあ」を連発しつつも、再び戦場に立つ矢車。まだ情熱を捨てきれないのは、ザビーゼクターが矢車の元を離れなかったことからも見て取れます。
「俺も笑ってもらおう」腐った目ではなく、戦う目へ。技の名前を叫び、束の間でも、仲間(?)と共に戦った矢車。戸惑いか、照れ隠しか、何はともあれ、またため息突きながら去っていった矢車。でも復活の時は・・・近い?
仮面ライダーカブト COMPLETE BEST ONE AND ONLY