モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

北方水滸伝 名言集9

 「大人の知恵で、今の世は変えられん。みんな、子供であらねばならん。子供の眼で、正しいか悪か、見極めるのだ」             

                                             晁蓋  

 前回(名言集8)のすぐ後に、晁蓋が語った言葉です。武松との会話が一段落した後、魯智深は他の参加者にも声をかけます。阮小五の家を訪れたことを話し、弟の小七にも会ったことを話す魯智深。その中で、晁蓋が話に参加します。確認であり、決意にも取れる、この名言。

 彼らは無謀なことをしようとしている。国を傾けるということは容易なことではない。頭の中だけで考えていれば、悲壮な確率しか出てこないかもしれない。しかし、彼らには計算にも勝る、志がある。やらなければならない、動かねばならない。例え時間がかかってでも、行動が求められているのだ。そう、まっすぐ、純粋な、子供のように、まず行動を。

 彼らは、正しいことをしようとしている。民が虐げられ、一部の人間だけが富をむさぼる、腐った世界を変える。しかし、大人には大人の、権力社会ではその社会の中での正義が存在している。でも、彼らが目指すのは大人の都合やゆがめられた社会の再建ではない。子供のように、おかしいことに目を向け、自分の意見を貫き通す。子供が笑える世界こそ、大人でも納得する社会のはずなのだから。