わかっちゃいたんですけど
この虚園救出編、待ちかまえていたのは絶望の闇。
卍解会得者二人、始解1人、その他二人
そして今、黒き光は、より大きな闇によりかき消され、赤き叫びは空洞にこだまする・・・
わかっちゃいたんですけど、ここらへんは若干鬱展開です
○墜ちた希望:一護VSウルキオラ
ついに対面した一護とウルキオラ。
卍解から虚化までの力を全て使い、早期決着を賭けた、全力の月牙天衝をウルキオラに叩き込む。
その攻撃は、あのウルキオラをも圧倒させた。
片手が、両手へ。そして両手ですら全てを受けきれなかった一撃はウルキオラごと周辺を飲み込んでいく。
勝負あった。それだけ全てを出し尽くした。が
「それが、全力か?」
致命傷はおろか外傷をわずかに負わせたのみ。一護の全力を悟ったウルキオラは虚閃を放つ。傷を負いながらも後退を図る一護だが追い打ちをかけられ、形勢は完全に決まってしまう。
ボロボロになりながらも一護は斬月を繰り出す。ウルキオラの強さから十刃のトップと推測していた一護は、ウルキオラさえ倒せば後は楽に倒せると思っていた。それが、己を鼓舞する想像であり、図りきれない十刃と自分との実力の物差しであると、
だが
「残念だったな…」
露になるウルキオラの胸。には、「4」の文字が。
「エスパーダ内での力の序列は…4番目だ。」
闇は、深かった。そしてその闇に、一護は言葉を失った。
突き刺される一護の胸。一護の眼から、光が消えた。
「その身体で、まだ動けるのなら…すぐにここから立ち去れ。動けないなら…そこで死ね。お前の道はここで終わりだ…死神。」
これは甘さか、それとも実力の裏打ちか。
飲み込まれた決意と強さ
尺度無き闇の深さ
果たして、一護に再起はあるのか・・・
○詰まれる命
一方、一護のことに気付く余裕すらない恋次は、ザエルアポロとの戦いを続けていたが、卍解が封じられた状況では、いかなる攻撃をも封じられていた。
全ての攻撃をかわされ見抜かれ、手も足も出ない恋次。
しかも、戦闘に飽きたといったザエルアポロは、部下を呼び出し、部下に殺させるという手段をとった。
物量作戦の前になすすべがなく、疲労の色を隠せない恋次。雨竜の参戦によって、この状況は打破できるのか?