モーション・グリーン

ブログ開設14年目!今年も「紡ぐ」発信を目指す読書・アニメ・特撮感想ブログ。

楊令伝メモ2

 引き続き、新一〇八星(候補含む)についてまとめてみる。 〔韓成隊〕  ・韓成   連載当初から登場している2世キャラ。韓滔の遺児。飄々としていた父よりも、武人として著名な祖父の方が似ているらしい。父の言いつけに背き、呼延灼率いる残存部隊に参加。史進の下に所属していた。落ち着いた性格で、勇猛さと柔軟さの両方を兼ね備えた大器。が、本人は慎重で臆病だと感じているようだ。余談だが船は苦手。  梁山泊軍が再建されるに従って呼延灼軍へ。副官を務めた後に上級将校となり、騎馬軍を率いていたが、方蝋の乱後、方蝋軍残党で編成された‘死を恐れない’特殊部隊の長に任命される。目立たないが安定した韓成の強さは、死に魅せられた部隊の力を引き出すのに最適だったようだ。独自行動が多いところなど梁山泊にはいないタイプの部隊である。  特殊部隊と共に山中に籠もり、必要以上に他軍と関わりを持たない状態を続けていたが、劉光世・張俊隊への奇襲に参加。かつての方蝋軍を彷彿とさせる攻撃を繰り広げ、劉光世・張俊を心理的に圧迫させることに成功する。 ・宋万  かつての方蝋軍に所属し、方蝋や趙仁(呉用)の護衛を務めていた。名無しであったところを趙仁によって、かつての一〇八星の一人の名を与えられる。方蝋軍崩壊後、梁山泊へ合流する。死に魅せられた部隊を率いていただけに、生や死について独特の感覚を持つ。部隊の特性上、他の梁山泊軍や将校と絡む事は少ないが、楊令との会話を見る限り、替天の志はしっかりと持っているようだ。 〔張清隊〕  ・張清  飛礫打ちの名人。軍団長の一人で、歩兵を率いるが、再編成が行われる中で騎兵も揃えつつある。  梁山泊入りは一番遅かったが、即軍団長に抜擢されるほど、完成された指揮能力を持つ。他のメンバー以上に一途で情熱的なところがあり、特に女房との仲をよくからかわれる。そのせいか年よりも若々しい印象がある。子・張朔は致死軍に入りたいらしい。  他の軍団長に比べ、情に厚いせいか死んだ部下の事を未だに消化しきれていない部分があり、そこが甘さにつながる部分でもあるが、老練な指揮と大胆な戦法、柔軟な動き、何より神業ともいえる飛礫打ちは健在。考え方も非常に一貫しており、信頼している者には喜んで背中と命を預ける姿勢は変わっておらず、それは楊令伝初期、まだ見ぬ幻王楊令が宋江の想いを託された者だという事のみで信頼したことからも伺える。  宋禁軍との戦いでは一時的とはいえ岳飛の足を止め、対等の戦いを繰り広げている。 ・山士奇  前作終盤から梁山泊に参加。経験こそ浅いものの見所があったようで、数年間実戦の中で鍛えられ続けた。楊令合流前後には上級将校に昇格。張清軍として戦闘に参加している。  遭遇した韓世忠と戦闘に突入し、苦戦。張清らと共に大きな犠牲を出す。 ・黄鉞  山士奇同様、長い期間鍛えられたことで上級将校へ昇格。韓世忠に苦戦はしたが、岳飛軍との戦闘の中で後方に現れた韓世忠軍に攻撃。意表をついた攻撃を披露する(指示したのは張清) 〔馬麟隊〕 ・馬麟  子午山卒業生。鉄の笛の持ち主で、機会があればその音色で夜を照らす。元林沖騎馬隊、後に楊令指揮下で騎馬隊を率いて童貫との最終決戦に参加。再三好機を作り、童貫の意表をついた攻撃を仕掛けるなど大活躍を見せるが、決戦の中片足を失う。無口ながらも相手をいたわる心を持ち、さりげない動作で気を遣えるクールマン。片足を失ってからは明朗になったようだ。  確かな判断力は、軍団長に認められているところで、新たな軍団長に任命される。強敵と当たるからかやや損な役割が多く、軍団としてもまだ未成熟な部分が多そう。楊令との相談により鉄笛を張平に薦め、吹き方を鍛える。童貫戦では重要拠点を守る役目を担いそうだが、鉄笛の話しがあるだけに戦死しそうで怖い。 ・祖永    亡き杜遷の甥。 危なっかしさが危惧されており、実際一度死にかけた。徐々にその実力が認知され、現在は馬麟軍に所属。 ・曽潤  元鮑旭の部下(?)。祖永同様猪突猛進型。 素質は認めるところのようですが、まだその全容は見えない。       〔鮑旭隊〕 ・鮑旭  子午山卒業生。初めて王進の元で甦った男でもある。天才的閃きはないが、常に冷静でねばり強く、それでいて勇猛果敢。その姿勢は、軍団長から非常に頼りにされており、梁山泊壊滅後においてもその姿勢を崩すことはなかった。その良さを活かしてか、将校から訓練隊長など様々な役割を担う。  子午山で暮らした時間が長いからか、王母逝去のときの号泣ぶりが印象に残る。それ以降も指揮に曇りはないが、少し心に空白ができたような記述があり、少し心配。  梁山泊の再編成に伴い軍団長へ。現在は歩兵部隊を率い棗強戦に参加。ねばり強い戦いを繰り広げる。また、逸る花飛麟を戒め、耐える戦の重要さを説くなど次世代へのサポートにも力を注ぐ。 ・岑諒  鮑旭軍の副官。軍歴は長く、なんと初期の二竜山・桃花山から梁山泊の元で戦い続けている。派手さこそないが、確実な判断力で軍を引っ張る。 ・田忠   鮑旭軍将校。鮑旭が軍団長に昇格するにあたり、将校へ昇格させた男。実力は未知数だが韓世忠戦では、鮑旭の目に叶った戦いをしている。 ・(ショウ丹)  鮑旭が訓練将校として働いていた頃の1兵士。やや傲慢で自分の実力を過大評価している節あり。訓練に不満を持ち、鮑旭に撃ちかかるもののあっさり倒され、実力の差を見せつけられる。それ以来出番がないが今でも鮑旭軍にいるのだろうか? 〔扈三娘隊〕 ・扈三娘  海棠の花と言われ、敵味方多くの男を魅了してやまない女性戦士。実力はあるはずだがどうも足を引っ張る事が多く、また言動にもいささか問題がある。彼女の言動で林沖や王英を死に至らしめたことがあるのでなかなか好かれないキャラ。  楊令伝では調練を担当しつつ、時には部隊を率いて戦場に出ていたが、王英との2児の遺児を誘拐され、取り戻そうとしたところ、子供を人質にされて聞喚章の妾と成りはててしまう(実際は侯真らによって子供達は救出済み)次第に聞喚章に心を傾けてしまうが、兄・扈成の助言によって事態を把握し、聞喚章を殺して脱出。梁山泊へと帰還する(聞喚章から押収した書状が金との関係に緊張をもたらすことに)  志よりも、亡き晁蓋への想いや子供達への愛で己を生かしている部分が多い。また、囚われていた時の聞喚章との情事で体と心を毀され、女として躰が男を求めるようになってしまう。結果として花飛麟と一夜を共にし、花飛麟の妻になることを承諾するが、そこにあったのは、彼女が求めた愛ではなく情欲だということ。純粋な愛を感じてしまっている花飛麟との間にあるこの歪みは、果たして収まることがあるのだろうか・・・これが豊かな人生の始まりか、悲劇に狂わされる運命の始まりなのか・・・   〔攻城隊〕 ・李媛  亡き李応の娘。飛刀の使い手。父の志を継ぎ、重装備部隊を率いる。  なぜかやけにモテる。亡き父からの部下がいるからか、それとも女性だからか甘やかされている印象が強い。が、本人は自立精神高く束縛を嫌う模様。また生真面目な性格ならしく楊令との応対などで気負った部分が見られる。遼国の攻城戦や梁山泊領土拡大戦で活躍するが、大本命はこの後控えているであろう宋国開封府などのメインシティでの攻城戦。果たしてそこで亡き父の思いを遂げることができるのか。 ・荀響  重装備部隊副官。李媛を長というより亡き主の娘として接することが多く、それが裏目に出て甘やかしているように感じられてしまう。カク瑾の恋敵という印象が強いが、どちらかというと肉親のような想いを抱いているような・・・。  名前こそ出てこなかったが前作からの古株キャラ。他の二世キャラより年長なので、頼もしげではあるが、李媛の成長とどこまでかみ合っていけるか。そこに重装備部隊の今後がかかっているかも。     〔韓伯竜隊〕 ・韓伯竜  梁山泊を度々苦しめる地方軍将軍、韓世忠の異母兄弟。各地で増加する賊徒の中の一つとして砦を占拠していた。地方軍・禁軍に攻め立てられるが、韓伯竜らに目をつけた梁山泊軍が現れ、楊令軍がそれを撃破。そのまま梁山泊軍として砦付近の防衛線を担うことになる。個人技に明るいわけではないそうだが楊令が一目見て、人を惹きつける何かを持っていると思われたようだ。その後、梁山泊に参加し、現在調練と防衛の強化にあたる。韓世忠となにやら連絡を取っているようだが・・・ ・孫安、馬霊  韓伯竜の軍に所属。キャラとしての特徴はまだ見えてこないのではあるが、まだ成長過程。伸びる可能性を十二分に秘めている。  

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